葬儀は斎場で行うのが主流となっているものの、自宅で執り行うことも可能です。自宅葬とすることで故人を住み慣れた自宅から送り出せるほか、ご遺族もリラックスして過ごしやすくなるでしょう。
では、自宅葬であっても祭壇は必要なのでしょうか?また、自宅葬はどのような流れで行えばよいのでしょうか?今回は、自宅葬に祭壇が必要であるか否かや自宅葬の祭壇のパターン、自宅葬の流れ、自宅葬の注意点などについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、「自宅葬」の取り扱い実績も豊富に有しています。自宅葬をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日いつでも受付中です。
自宅葬とは?
自宅葬とは、故人やご遺族のご自宅で行う葬儀です。一口に「自宅葬」といっても、その内容は「従来型の自宅葬」と「近代型の自宅葬」とで大きく異なります。
従来の自宅葬は、親族や近隣住民、会社関係者などが広く集まる大規模なものが主流でした。葬儀は一大イベントであり、近隣住民などが総出で手伝い自宅葬を執り行います。
一方で、近年の自宅葬は、小規模なものが主流となっています。参列者は家族など数人程度であり、「斎場を借りるほどでもない」という理由から自宅葬とするケースも少なくありません。小さな自宅葬では斎場を借りるよりも費用が抑えやすいことや故人を住み慣れたご自宅から送り出せること、ご遺族がリラックスしやすいことなどがメリットです。
なお、家族葬のアイリスは参列者数人程度を想定した「自宅葬プラン」を展開しています。小さな自宅葬をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
自宅葬でも祭壇は必要?
祭壇とは、故人のためにお供え物を設置する台のことです。また、故人の遺影写真を飾ったり、宗教や宗派に合わせて仏具などを並べたりします。祭壇はこのような役割を持つものであることから、自宅葬であっても用意するのが基本です。
とはいえ、小規模な自宅葬の場合には、一般的に「祭壇」と言ってイメージされるような豪華なものまでは必要ないでしょう。供物や仏具など必要なものが設置できれば、問題ありません。
ただし、自宅葬であってもこだわりがある場合は、生花をあしらった祭壇などを用意することも可能です。
自宅葬の祭壇の主な種類
自宅葬の祭壇には、どのような種類があるのでしょうか?ここでは、自宅葬の祭壇の主な種類を紹介します。
- 花祭壇
- 白木祭壇
- 祭壇を用意しない
花祭壇
花祭壇とは、生花をあしらった祭壇のことです。花祭壇とすることで、あたたかで自然な雰囲気が演出できます。
また、故人の好きだった花を使うなど、故人の人柄を表すこともできるでしょう。幅広い年齢層の方に人気があるのが、この生花祭壇です。
白木祭壇
白木祭壇とは、檜や杉などの白木で作られる祭壇のことです。荘厳な雰囲気であり、格式や伝統を重んじる場合に選ばれやすい祭壇です。
ただし、白木祭壇の設置にはある程度のスペースが必要であるため、自宅葬で用いる場合には葬儀社の担当者との入念な打ち合わせが必要となるでしょう。は設置が可能か否か
祭壇を用意しない
宗教儀式を行わない場合、祭壇を設置しないことも可能です。この場合は、簡単な台を設けて遺影写真や花などを飾ります。自宅葬の場合はスペースに余裕がないことも多いため、このような形を採ることも少なくありません。
家族葬のアイリスは、参列者数名程度を想定した「自宅葬プラン」を設けています。自宅葬をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
自宅葬の費用の目安は?
自宅葬の費用の目安は、40万円から100万円程度です。一般的な葬儀にかかる費用の目安は120万円程度とされており、費用を抑えやすいといえるでしょう。自宅葬では、斎場の使用料などが必要ないためです。
また、これは自宅葬全般での費用の目安であり、家族だけで行うなど小規模な場合にはさらに費用を抑えやすくなります。小規模な自宅葬では、豪華な祭壇は用意しないことが多いうえ、葬儀社のスタッフの数も最小限に抑えやすいためです。
家族葬のアイリスは小さな自宅葬を前提に、リーズナブルな「自宅葬プラン」を展開しています。リーズナブルな費用で小さな自宅葬を行いたいとご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
自宅葬の一般的な流れ
自宅葬は、どのような流れで進行するのでしょうか?ここでは、病院で亡くなった場合における自宅葬の一般的な流れを解説します。
- ご逝去
- 葬儀社への連絡
- ご遺体の搬送・ご自宅での安置
- 葬儀プランの打ち合わせ
- 菩提寺への連絡
- 死亡届の提出
- 納棺
- 通夜
- 通夜振る舞い
- 葬儀・告別式
- 出棺
- 火葬
- お骨上げ
- 精進落とし
ご逝去
ご逝去が確認されると、病院内の霊安室に移されます。また、医師から死亡診断書が交付されます。
葬儀社への連絡
病院でご逝去が確認されたら、早期に葬儀社へ連絡します。この段階で葬儀社への連絡が必要となる理由は、病院の霊安室が使用できるのは数時間程度だけであり、その間にご遺体を別の場所に搬送する必要があるためです。
葬儀社は病院から紹介されることも多いものの、必ずしも紹介を受け入れる必要はありません。特に、自宅葬には対応していない葬儀社も存在するため、自宅葬に対応した信頼できそうな葬儀社をご遺族が探して手配する方がミスマッチを避けやすいでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で自宅葬のサポートを行っており、ご連絡後はすぐに担当者が駆け付けてご遺体の搬送をサポートします。自宅葬をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
ご遺体の搬送・ご自宅での安置
葬儀社の担当者が到着したら、ご遺体を安置場所まで搬送します。自宅葬の場合、ご遺体の安置場所もご自宅とすることが多いでしょう。ご自宅に到着したらご遺体を安置し、簡易的な祭壇である「枕飾り」を設置します。
なお、家族葬のアイリスの「自宅葬プラン」には、基本料金にこの枕飾りの費用が含まれています。そのため、枕飾りの手配に追加料金は必要ありません。
葬儀プランの打ち合わせ
続いて、葬儀プランの打ち合わせを行います。打ち合わせでは自宅葬を検討していることを伝え、葬儀社が行うサポートの内容やかかる費用などをトータルで確認しておきましょう。
家族葬のアイリスは「自宅葬プラン」の基本料金に自宅葬に施行に最低限必要となる物品やサービスをすべて含んでおり、不明瞭な追加料金を請求することはありません。追加料金の心配なく大切な方を見送りたいとご希望の際は、家族葬のアイリスまでお問い合わせください。
菩提寺への連絡
菩提寺がある場合は、葬儀社との打ち合わせと並行して菩提寺に連絡します。菩提寺がある場合は僧侶に通夜や葬儀・告別式で読経をしてもらう必要があり、僧侶の都合を確認しておく必要があるためです。
死亡届の提出
続いて、死亡届を提出します。死亡届を提出しなければ火葬に必要な「火葬許可証」が受け取れないため、早期に届け出ておきましょう。
なお、家族葬のアイリスは「自宅葬プラン」の基本料金に死亡届の提出代行を含んでおり、ご遺族が直接役所に出向く必要はありません。
納棺
通夜に先立って、「納棺」をします。納棺とは、故人に死化粧を施したり死装束に着替えさせたりしたうえで、棺に納める儀式です。納棺に先立って、故人の身体を湯で拭いて清める「湯灌(ゆかん)」をすることもあります。
通夜
定刻となったら、通夜を開始します。通夜や18時や19時などの夕刻に開始することが多いでしょう。通夜では、僧侶による読経やお焼香、遺族や参列者によるお焼香などがなされます。
通夜振る舞い
通夜の後に、通夜振る舞いをすることがあります。通夜振る舞いは参列者に振る舞う食事であり、故人とともにする最後の食事との意味合いもあります。
小規模な自宅葬では形式ばった通夜振る舞いはしないことが多いものの、参列した近親者で故人を偲びながら食事をとることは多いでしょう。
葬儀・告別式
通夜の翌日、葬儀・告別式を行います。葬儀・告別式の開始時刻は火葬場の予約時間からの逆算で定めるため、午前中の開始となることが一般的です。
葬儀・告別式では僧侶による読経とお焼香、遺族や参列者によるお焼香がなされ、1時間程度で閉式となります。
出棺
棺に花を手向ける「花入れの儀」などを行ったら、火葬場へ向けて出棺します。火葬場へ同行しない参列者は、ここで解散となります。ただし、小規模な自宅葬では全員が近親者であり、参列者全員が火葬場まで同行することも少なくありません。
火葬
火葬場へ到着したら、ご遺体を荼毘に付します。火葬炉の前で、喪主が参列者へ向けて挨拶をすることもあります。
火葬には1時間から2時間程度を要するため、その間遺族は待合室などで待機します。
お骨上げ
火葬を終えたら、「お骨上げ」をします。これは、遺族が2人1組となってお骨を拾い上げ、骨壺に納める儀式です。
すべてのお骨を納める「全部収骨」と一部のお骨だけを納める「部分収骨」があるなどお骨上げの方法は地域によって異なります。事前に葬儀社の担当者に確認しておくことをおすすめします。
精進落とし
火葬の後に、火葬場まで同行した近親者と僧侶による会食である「精進落とし」をすることがあります。精進落としは、お弁当や懐石料理などを手配して行うことが多いでしょう。
ただし、小規模な自宅葬では形式的な精進落としは省略されることも少なくありません。また、故人の好きだった店などでカジュアルな食事をすることもあります。
自宅葬の注意点
自宅葬には、注意点もあります。これらも把握したうえで、自宅葬とするか否かを検討するとよいでしょう。自宅葬の注意点を6つ解説します。
- 参列者が入れるだけのスペースを確保する必要がある
- 安置場所の温度・湿度管理に注意する
- 必要に応じて駐車スペースを確保する必要がある
- 近隣住民にご逝去を隠すのが難しい
- マンションの場合は、搬入・搬出経路を確認しておく
- マンションや賃貸物件の場合、規約で自宅葬が禁じられていることがある
参列者が入れるだけのスペースを確保する必要がある
自宅葬とする場合、ご遺体を安置する場所に加え、想定される参列者が入れるだけのスペースを確保しなければなりません。また、祭壇を設置するのであれば、その分のスペースも必要です。
そのため、この点も加味して自宅葬が可能か否か検討する必要があるでしょう。十分なスペースを確保するために、家具の移動などが必要となることもあります。
安置場所の温度・湿度管理に注意する
自宅葬の場合、ご遺体の安置場所もご自宅とすることが一般的です。ご自宅で安置する場合は直射日光の当たる場所を避けたうえで、温度や湿度の管理に注意しなければなりません。
特に夏場は腐敗が進行しやすいため、エアコンを活用して部屋の温度を常に18度以下としたうえで、ドライアイスを処置する必要が生じます。
必要に応じて駐車スペースを確保する必要がある
一定数の参列者が見込まれる場合、駐車スペースを確保する必要が生じます。路上駐車などをすればトラブルの原因となるため、一時的に近隣の駐車場を借りるなどの対応が必要となるでしょう。
近隣住民にご逝去を隠すのが難しい
参列者を限定して葬儀を行う場合、参列者以外には、葬儀を終えるまでご逝去を知らせないのが原則です。事前にご逝去が知られてしまうと、葬儀の場に思いがけず多くの人が訪れて対応に追われる可能性があるためです。
しかし、自宅葬の場合にはご自宅の様子が普段とは異なることから、近隣住民にご逝去を知られる可能性が高くなります。なかには「知人のご逝去を知ったら葬儀に駆けつけるべきだ」と考えている人もいます。
そのため、近隣住民の参列を辞退したい場合には、近親者のみの葬儀であることを丁寧に伝えるなどの対策が必要となるでしょう。
マンションの場合は、搬入・搬出経路を確認しておく
マンションの場合は、ご遺体や祭壇の搬入・搬出経路を確認しておく必要があります。エレベーターの形状などによっては、ご遺体を寝かせた状態で搬出入することが難しい可能性があるためです。
さらに、事前の相談なく住民用のエレベーターでご遺体を運べば、トラブルに発展するかもしれません。そのため、マンションで自宅葬をしようとする際は、搬出入方法などについて管理会社などに事前に相談しておくことをおすすめします。
マンションや賃貸物件の場合、規約で自宅葬が禁じられていることがある
マンションや賃貸物件である場合は、自宅葬をすると決める前に、規約や契約書を確認しておく必要があります。なぜなら、マンションや賃貸物件では、規約や契約書によって自宅葬が禁じられている場合があるためです。
規約や契約書で禁止されていれば自宅葬は行えないため、斎場での葬儀を検討することとなります。
自宅葬の祭壇に関するよくある質問
最後に、自宅葬の祭壇に関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
自宅葬の祭壇はどこに設置する?
自宅葬の祭壇を設置する場所は間取りなどによって異なるものの、仏間がある場合は仏間とすることが一般的です。仏間がない場合は、和室やリビングなどとすることが多いでしょう。
実際の葬儀の場面をイメージし、参列スペースや動線を確保できるか否かなどの観点から設置場所を検討します。
自宅葬でも葬儀社に依頼するべき?
自宅葬であっても、葬儀社に依頼して行うことが一般的です。葬儀社に依頼しなければ、祭壇の準備や棺・骨壺の手配、ご遺体の搬送手段の確保、火葬場の予約などをすべて自分達で行う必要が生じ、非常に大変であるためです。
リーズナブルな費用でコンパクトな自宅葬がしたいとご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
まとめ
自宅葬での祭壇の要否や祭壇の種類、自宅葬の流れなどについて解説しました。
祭壇は供物や仏具などを設置するものであることから、自宅葬であっても祭壇を設けることが一般的です。ただし、必ずしも花祭壇や白木祭壇のような豪華なものを用意する必要まではなく、専用の台を用意して花を活けたり遺影写真を飾ったりするだけとすることも少なくありません。特に、近年主流となっている小規模な自宅葬では、豪華な祭壇までは用意しないことが多いでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、数人程度の参列を想定したリーズナブルな「自宅葬プラン」を展開しています。自宅葬の祭壇でお悩みの際や、自宅葬をご検討の際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。