お葬式は「平日」にやるのでもよい?マナー、メリット・デメリットをわかりやすく解説

はじめて喪主になる場合、お葬式の日程をどのように決めようか迷ってしまうことも多いことでしょう。
では、お葬式は平日に執り行ってもよいのでしょうか?また、お葬式の日程は、どのような要素に左右されるのでしょうか?
今回は、お葬式を平日に行うことの可否や平日にお葬式をするメリット、お葬式の日程の決め方などについてくわしく解説します。
なお、当サイト「家族葬のアイリス」は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、休日はもちろん平日のお葬式にも対応しています。家族が亡くなりお葬式の日程についてお困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
お葬式は平日に行ってもよい?
お葬式は、平日に執り行っても問題ありません。実際に、平日にも各斎場で多くのお葬式が執り行われています。
ただし、たとえば平日には都合が付きにくい場合や平日にすることで、参列が難しくなる人が多くなることが予想される場合などには、あえて土日にお葬式の日程を設定することもあります。
お葬式の日程でお困りの際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、お電話は24時間365日いつでも対応可能です。
お葬式を平日に行う主なメリット
お葬式を平日に行うことには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、主なメリットを2つ解説します。
- 僧侶や斎場、火葬場などの予約がとりやすい
- 食事会場の予約がとりやすい
僧侶や斎場、火葬場などの予約がとりやすい
1つ目は、僧侶や斎場、火葬場がとりやすい傾向にあることです。なぜなら、参列者などの都合から、土日に葬儀が設定されることも多いためです。また、法事なども土日に設定されることが多いため、僧侶も土日の方が多忙となりやすいでしょう。
ただし、火葬場の休み明けは葬儀が集中しやすいため、平日であっても予約が取りづらい傾向にあります。
食事会場の予約がとりやすい
2つ目は、食事会場の予約がとりやすいことです。
火葬の後には、近親者や僧侶などで食事会(精進落とし)をすることも少なくありません。しかし、精進落としに使われる飲食店は法事や通常の集まりでも使用されることが多く、土日には混み合う傾向にあります。
お葬式の日程を平日にしない方がよいケース
お葬式を平日に行うことにはメリットがある反面、平日のお葬式を避けた方がよい場合もあります。ここでは、お葬式を平日にしない方がよい主なケースを2つ解説します。
- 平日には近親者の都合が付かない場合
- 平日の参列が困難な関係者が多いと予想される場合
平日には近親者の都合が付かない場合
故人と非常に近しい関係にあった人や喪主自身が平日には都合がつけられない場合、可能な限り土日のお葬式を検討するとよいでしょう。最期のお別れが叶わなければ、大きな後悔が残る可能性があるためです。
平日の参列が困難な関係者が多いと予想される場合
参列者の多くが平日の参列が困難であることが予想される場合、可能な限り土日のお葬式を検討するとよいでしょう。たとえば、故人が土日休みの職場で勤務しており同僚など多くの人の参列が予想される場合や、多くの学生の参列が予想される場合などです。
ただし、お葬式は午前中から開始することが多い一方で、お通夜や18時や19時などの夕刻から始めることが一般的です。そのため、多くの参列者にお葬式ではなくお通夜に参列してもらうことを想定し、平日にお葬式をする場合もあります。
ご逝去からお葬式の一般的なスケジュール
お葬式の日程は「土日か、平日か」ではなく、特にこだわりや事情がない場合、ご逝去日からの日数で決めることが一般的です。ここでは、一般的なお葬式のスケジュールを紹介します。
原則
もっとも一般的なスケジュールは、次のとおりです。
- ご逝去の翌日の夕刻:お通夜
- ご逝去の翌々日:葬儀・告別式と火葬
なお、葬儀・告別式と火葬は同日に行うのが基本であり、お通夜は火葬の前日に執り行います。
深夜や早朝に亡くなった場合
深夜や早朝に亡くなった場合、次のスケジュールで葬儀を営むこともあります。
- ご逝去当日の夕刻:お通夜
- ご逝去の翌日:葬儀・告別式と火葬
ただし、非常に慌ただしくなるうえ、急なことで駆けつけられない関係者が多くなることも予想されます。そのため、たとえば「翌々日に火葬場の予約が取れない場合」や「参列者が限られており、すべての参列者がこの日程に異論がない場合」などに選択肢に挙がるスケジュールといえます。
お葬式の日程を左右する主な要素
実際のお葬式の日程は必ずしも「翌日に通夜、翌々日に葬儀」となるわけではなく、さまざまな要素に左右されます。ここでは、お葬式の日程を左右する主な要素について解説します。
- 法律の制約
- 司法解剖が必要か否か
- 搬送に要する日数
- 火葬場の空き状況
- 友引の日程
- 宗派・地域の考え方
- 近親者の都合
- 僧侶の都合
- 斎場の都合
ご家族が亡くなりお葬式の日程でお困りの際は、家族葬のアイリスへご相談ください。家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、葬儀の日程を検討する段階からのお手伝いが可能です。
法律の制約
1つ目は、法律の制約です。日本では法律の規定により、妊娠7か月に満たない死産の場合を除き、ご逝去から24時間は火葬できないこととされています(墓地埋葬法3条)。そのため、たとえば4月1日の17時頃に亡くなった場合、当日の火葬はできません。
また、火葬場は一般的に17時頃には閉まるため、4月2日の火葬も困難でしょう。この場合において最短で火葬ができるのは、4月3日となります。
司法解剖が必要か否か
2つ目は、司法解剖が必要か否かです。
司法解剖とは、死亡に事件性が疑われる場合において、死因を特定する目的で行われる解剖です。自宅や外出先で亡くなったなど死因が特定できない場合には、司法解剖がされる可能性があります。
司法解剖が必要となった場合にはご遺体が戻ってくるまでに一定の期間を要するため、ご遺体が戻る日がわかってからお葬式や火葬の日程を決めることとなります。
搬送に要する日数
3つ目は、搬送に要する日数です。遠方で亡くなった場合には、お葬式をする地域にまでご遺体を搬送するために日数を要する可能性があります。
また、海外で亡くなった場合などご遺体を航空機に乗せる必要がある場合には腐敗を遅らせる「エンバーミング」などの処置も必要となり、これにも時間を要します。そのため、これらに要する日数を加味したうえでお葬式の日程を検討することとなります。
火葬場の空き状況
4つ目は、火葬場の空き状況です。
地域や時期によっては火葬場が混み合い、希望する日程に予約がとれない場合があります。お葬式は火葬と同日に行うことが一般的であるため、火葬場の予約ができなければその日にお葬式をすることはできません。
特に、年末年始は火葬場がまとまった休みとなることが多く、休み明けは予約が取りづらい傾向にあるでしょう。そのため、ご逝去からお葬式までに10日ほどの期間が空く場合もあります。
なお、火葬場は必ずしも居住していた地域の施設を利用しなければならないわけではなく、他の地域の火葬場や民間の火葬場を利用しても構いません。
ただし、民間の火葬場は費用が高くなる傾向にあります。また、公営火葬場の多くは一定の対象地域の住民であった人の火葬について非常に安価な料金を設定しており、対象地域外の火葬場を利用した場合には料金が高くなることが一般的です。
友引の日程
5つ目は、友引の日程です。友引とは、「大安」や「仏滅」などと同じく六曜の一つです。
本来は「共に引く(つまり、勝負がつかない)」という意味であり、お葬式の日程や仏教、神道などとは特に関係がありません。しかし、「友を引く(友を道連れにする)」という字面が縁起が悪いと考えられ、日本では友引にお葬式(火葬)をすることは避けられる傾向にあります。
とはいえ、すべての人が気にするわけではないことから、家族葬など参列者が限定されており、かつ友引にお葬式をすることを参列者が気にしないのであれば、友引に葬儀をすることも可能です。ただし、友引のお葬式は少ないことから、そもそも友引を休日としている火葬場や斎場も少なくありません。
なお、六曜の「大安」は慶事などおめでたいことに向いた日とされる一方で、特に避けることなくお葬式も営まれています。同様に、「仏滅」もお葬式の日程としては特に避けられていません。
宗派・地域の考え方
6つ目は、宗派や地域の考え方です。
宗派や地域によっては、お葬式の日程について独自の慣習を持っていることもあります。その場合には、その宗派や地域の風習に従ってお葬式の日程を決めるのが基本です。
宗派や地域の風習がわからない場合には、親族やその宗派の宗教者(僧侶など)に確認するとよいでしょう。
近親者の都合
7つ目は、近親者の都合です。
たとえば近親者が遠方におり駆けつけるのに時間がかかる場合や、受験など日にちをずらせない予定がある場合などには、近親者の都合に合わせてお葬式の日程を調整することがあります。また、先ほど解説したように、お葬式を平日ではなく土日に執り行うために日程を調整する場合もあります。
僧侶の都合
8つ目は、僧侶の都合です。
菩提寺がある場合にはその菩提寺の僧侶に読経をお願いすることになるものの、すでに僧侶の予定が埋まっている場合があります。他の僧侶を紹介してもらえることが多いものの、お彼岸やお盆、年末などには僧侶が多忙となりやすく、代理の僧侶でさえ都合が付かない場合もあるでしょう。その場合には、僧侶の都合に合わせてお葬式の日程を調整することになります。
斎場の都合
9つ目は、斎場の都合です。
希望する斎場があるにも関わらずその斎場に空きがない場合には、斎場の空き状況に合わせてお葬式の日程を調整することとなります。
家族葬のアイリスは全国の多くの斎場と提携しており、混み合いやすい時期であってもご希望の日程に空きのある斎場を見つけやすいといえます。家族が亡くなり斎場をお探しの際には、家族葬のアイリスまでご相談ください。
家族葬のアイリスは24時間365日体制でお電話を受け付けており、土日であっても平日であってもご連絡いただけます。
ご逝去からお葬式までの一般的な流れ
ご逝去からお葬式までは、どのような流れとなるのでしょうか?最後に、病院で亡くなった場合におけるご逝去からお葬式までの一般的な流れを紹介します。
- 死亡診断書の発行
- 葬儀社への連絡
- ご遺体の搬送・安置
- 葬儀プランの打ち合わせ
- 死亡届の提出
- 通夜
- 通夜振る舞い
- 葬儀・告別式
- 出棺
- 火葬・骨上げ
- 精進落とし
なお、この流れはご逝去やお葬式が平日であっても土日であっても特に変わるものではありません。
死亡診断書の発行
ご逝去が確認されると、医師から死亡診断書が交付されます。死亡診断書はA3用紙の右半分に記載されており、同じ用紙の左半分が死亡届の様式となっています。そのため、紛失しないよう大切に保管してください。
葬儀社への連絡
ご逝去が確認されたら、早期に葬儀社に連絡を取ります。
このタイミングで葬儀社への連絡が必要となる理由は、病院の霊安室が使える時間は数時間程度であるためです。入院中に亡くなると入院患者用のベッドは使えなくなり、霊安室に移されます。しかし、この霊安室も長期間の利用はできず、数時間程度で退室しなければなりません。
とはいえ、ご遺体を自家用車に乗せて搬送することは現実的ではないでしょう。そこで、ご遺体を搬送できる寝台車を持っている葬儀社に連絡を取り、ご遺体を搬送してもらう必要が生じます。
葬儀社は病院から紹介されることも多いものの、その葬儀社への依頼は必須ではありません。故人様が生前に見つけていた葬儀社や、喪主となるご家族様が見つけた葬儀社に依頼することもできます。
大切なご家族のお見送りで後悔しないよう、信頼できそうな葬儀社を慎重に選ぶことをおすすめします。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、ご逝去のご連絡をいただいたらすぐに駆けつけてサポートを行います。土日であっても平日であっても24時間体制でお電話をお受けしているため、まずはお気軽にご連絡ください。
ご遺体の搬送・安置
葬儀社の担当者と寝台車が到着したら、ご遺体を安置場所へと搬送します。安置場所は、次のいずれかを選択することが多いでしょう。
- ご自宅
- 葬儀社の安置施設
なお、葬儀社の安置施設を利用する場合には追加料金がかかる場合があるため、あらかじめ費用を確認しておくことをおすすめします。家族葬のアイリスは自宅葬プランを除くすべてのプランに、最大3日分の安置施設利用料が含まれているため、安心してお任せいただけます。
葬儀プランの打ち合わせ
ご遺体を安置したら、葬儀プランの打ち合わせをします。ここでは、プランの内容のほか、料金についても十分に確認しておきましょう。葬儀費用にまつわるトラブルは、残念なことに今も少なくないのが現状であるためです。
想定されるトラブルの一つに、当初の提示金額こそ安価であるものの、実際に葬儀を施行していく中でさまざまな料金が加算され、最終的な請求金額が高くなるものが挙げられます。そのため、表面上の料金のほか、追加料金が発生するケースや追加料金の金額についても確認しておくことをおすすめします。
家族葬のアイリスは、各プランの料金に、そのプランでの葬儀施行に最低限必要となる物品やサービスがすべて含まれています。そのため、不明瞭な追加料金を請求することはありません。
死亡届の提出
死亡届の提出期限は、原則として死亡後7日以内です。しかし、死亡届を提出しなければ火葬に必須となる「火葬許可証」が受け取れないため、期限を待たず、早い段階で死亡届を提出しておくことをおすすめします。そのため、葬儀プランの打ち合わせと並行して提出を進めるとよいでしょう。
実際には、葬儀社の担当者が提出を代行することも少なくありません。家族葬のアイリスは各プランに死亡届の提出料金が含まれているため、安心してお任せいただけます。
通夜
あらかじめ取り決めた日時(一般的には、火葬日の前日の夕刻)に、通夜を開始します。通夜は18時や19時頃から開始することが多いため、その1時間ほど前に親族が集合し、30分ほど前から受付を開始します。
通夜では、僧侶による読経やお焼香、参列者による焼香などが行われます。所要時間は、40分程度であることが多いでしょう。
通夜振る舞い
通夜の後に、「通夜振る舞い」を行うことがあります。通夜振る舞いとは通夜の参列者にお礼を伝える会食であり、故人とともにする最期の食事との意味合いもあります。
通夜と同じ会場の隣室などで、取り分けができるオードブルなどを用意して行うことが一般的です。ただし、コロナ禍以降は会食が避けられる傾向にあり、省略されることも少なくありません。
葬儀・告別式
通夜の翌日に、葬儀・告別式を行います。葬儀・告別式の開始時刻は火葬場の予約時間からの逆算で決まるため、午前中の開始となることが多いでしょう。
葬儀・告別式では僧侶による読経やお焼香、参列者による焼香が行われます。その後は、棺に花を入れる「花入れの儀」や棺の蓋を固定する「釘打ちの儀」などが行われますが、詳細な流れは宗派などによって異なります。
出棺
棺の蓋を閉め、喪主が挨拶をしたら、火葬場へ向けて出棺します。火葬場へは参列者のすべてが同行するのではなく、一部の近親者のみが同行します。
火葬・骨上げ
火葬場に到着したら、ご遺体を荼毘(だび)に付します。火葬には1時間から2時間程度を要するため、その間は火葬場の待合室などで待機することが多いでしょう。火葬を終えたら、2人1組になってお骨を拾い上げ、骨壺に納める「収骨」を行います。
この後、いったん斎場に戻り、初七日法要をすることもあります。
精進落とし
火葬の後は、火葬場まで同行した近親者による会食である「精進落とし」を行うことがあります。精進落としには僧侶も同席するのが基本であるものの、僧侶の都合が付かず出席ができない場合には「御膳料」を包んでお渡しすることが一般的です。
まとめ
お葬式を平日に営むことの是非やお葬式の日程の決め方、ご逝去からお葬式までの一般的な流れなどを解説しました。
お葬式は、平日に行っても問題ありません。実際に、平日にも多くのお葬式が執り行われています。
ただし、平日にすることで参列者が大きく減ってしまうことが予想される場合や、近親者が平日にはどうしても都合がつけられない場合などには、土日にズラすことを検討するとよいでしょう。
お葬式の日程は平日であるか土日であるかに加え、火葬場の空き状況や僧侶の都合などさまざまな事情に左右されます。まずは信頼できる葬儀社に連絡を取り、担当者と相談したうえで日程を決めるとスムーズです。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、平日・土日を問わず24時間体制でお電話をお受けしています。ご家族が亡くなり信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
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