【2026】直葬で遺骨がいらない場合どうすれば良い?対処法をわかりやすく解説

葬儀の小規模化や簡素化が進んでおり、直葬が選択されることも増えています。また、中にはさまざまな事情から、遺骨もいらないと希望する場合もあります。

では、直葬で遺骨がいらないと考える主な理由には、どのようなものがあるのでしょうか?また、直葬で遺骨がいらない場合、どのように対処すればよいのでしょうか?今回は、直葬で遺骨がいらないと考える理由や直葬で遺骨がいらない場合の対処法などについて、くわしく解説します。

なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、直葬についても豊富な実績を有しています。リーズナブルな料金で直葬を行える葬儀社をお探しの際や、直葬で遺骨がいらない場合の対処法についてサポートをご希望の際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日受付中です。

直葬とは?

直葬とは、通夜や葬儀・告別式などの儀式を行わず、火葬だけを行う葬儀形態です。火葬だけを行うため、「火葬式」と呼ばれることもあります。

直葬はもっともシンプルで、費用や時間を抑えやすい葬儀形態です。そのため、「葬儀にあまり費用をかけられない(かけたくない)」「葬儀にあまり時間をかけられない」などの事情から選ばれることも少なくありません。

その一方で、菩提寺から反対されて納骨を断られたり親族から反対されて関係性が悪化したりすることもあるため、直葬を選択する際はデメリットも理解しておく必要があります。

家族葬のアイリスは、リーズナブルな費用で直葬をサポートする「直葬(火葬式)プラン」を展開しています。直葬に対応した信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。

直葬で「遺骨がいらない」と考える主な理由

直葬で、「遺骨がいらない」と希望されることもあります。では、遺骨がいらない場合、どのような理由であることが多いのでしょうか?ここでは、直葬で「遺骨がいらない」と考える主な理由を4つ解説します。

  • 故人との縁が薄かったから
  • 納骨をする経済的な余裕がないから
  • 墓じまいを予定しているから
  • 遺骨を管理する手間から解放されたいから

故人との縁が薄かったから

故人との縁が薄かったという理由から、遺骨がいらないと考えることがあります。

喪主が、必ずしも故人と縁が深い人というわけではありません。夫や妻、子どもなどが喪主となることもある一方で、他に親族がいないなどの事情から生前ほとんど関わりのなかった遠縁の親族が喪主とならざるを得ない場合もあります。

また、故人に連絡のつく親族がいない場合、アパートの大家さんや入所していた施設の施設長などがやむを得ず喪主として直葬をする場合もあるでしょう。このような場合には、遺骨を受け取ってもその後の退所に困ることが多く、「遺骨はいらない」と考える可能性があります。

納骨をする経済的な余裕がないから

納骨をする経済的な余裕がないことから、遺骨がいらないと考えることがあります。

遺骨をいったん受け取ったら、その処分方法は制限されます。遺骨をゴミとして捨てたり自宅の庭に埋めたりすれば、罪に問われかねません。一方で、正規の方法で納骨をしたり永代供養にしたりしようとすれば、相当の費用がかかります。

そのため、遺骨を適正に取り扱う金銭的な余裕がないことを理由に、直葬後に遺骨がいらないと考える場合があります。

墓じまいを予定しているから

墓じまいを予定しているとの理由から、直葬後に遺骨がいらないと考えることがあります。

墓じまいとは、現存するお墓から遺骨を取り出して墓地の使用権を管理者であるお寺などに返すことです。取り出した遺骨は、永代供養を依頼するなどします。墓じまいを検討する理由はさまざまであり、菩提寺が遠方であることやお墓を継ぐ方がいないこと、墓地の管理料の支払いが負担となっていることなどが挙げられるでしょう。

永代供養の費用は納骨人数が増えるほど高くなることから、墓じまいを検討している場合、新たな遺骨を受け取ることで永代供養料を増やしたくないと考えることがあります。

遺骨を管理する手間から解放されたいから

遺骨を管理する手間から解放されたいとの理由から、直葬後に遺骨がいらないと考えることがあります。

直葬後に遺骨を受け取る場合、遺骨の入った骨壺を一定期間自宅などで保管することとなります。しかし、自宅に遺骨を保管することに抵抗がある場合や自宅で遺骨を保管する自信がない場合、自宅で遺骨を保管することに精神的な負担を感じる場合などに、はじめから遺骨を受け取りたくないと考えることがあります。

直葬で遺骨がいらない場合の対処法①:火葬場から持ち帰らない場合

直葬で「遺骨がいらない」と考える場合の対処法の1つ目は、そもそも火葬場から遺骨を持ち帰らないことです。

ただし、ここで紹介する対応が可能であるか否かは、自治体や利用する火葬場によって異なります。そのため、火葬場から遺骨を持ち帰りたくないと考える場合には、事前に葬儀社の担当者を通じて火葬場に相談しておく必要があるでしょう。

  • 「焼き切り」をしてもらう
  • 火葬場で処分してもらう
  • 自治体に無縁供養をしてもらう

家族葬のアイリスは全国対応で「直葬(火葬式)プラン」を展開しており、「遺骨がいらない」とお考えの際にもご希望に応じた対処法を検討できます。直葬で遺骨がいらないとお考えの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。

「焼き切り」をしてもらう

直葬で遺骨がいらない場合、火葬場で「焼き切り」をしてもらうことが検討できます。焼き切りとは、その言葉どおり、ご遺体を遺骨を含めて焼き切ってもらうことを指します。高温で火葬したり長時間火葬したりすることで、遺骨を残さずすべてを灰にすることが可能です。

しかし、すべての火葬場が「焼き切り」に対応しているわけではなく、対応できる火葬場は限られています。また、火葬当日に申し出ても対応してもらえない可能性が高いため、事前に相談しておかなければなりません。

そのため、焼き切りを希望する際は葬儀社の担当者へ相談し、焼き切りに対応できる火葬場を予約してもらうとよいでしょう。

火葬場で処分してもらう

直葬で遺骨がいらない場合、火葬後に残った遺骨を火葬場で処分してもらうことが検討できます。これは、火葬後に遺骨を火葬場が引き取り、他の遺骨と併せて供養してもらう方法です。

ただし、遺骨の引き取りはすべての火葬場が行っているわけではなく、対応していないことも少なくありません。そのため、直葬後に遺骨をそのまま処分してほしい場合には、葬儀社の担当者を通じて、対応の可否を事前に確認しておく必要があります。

また、火葬場で遺骨を処分してもらえる場合であっても、数万円程度の費用がかかることがあります。そのため、費用の有無や具体的な金額についても事前に確認しておくとよいでしょう。

自治体に無縁供養をしてもらう

原則として、自治体に遺骨を引き取ってもらうことはできません。しかし、その自治体の域内でいわゆる孤独死があった場合や行旅死亡人などである場合、例外的に自治体が無縁供養をしてくれる可能性があります。

たとえば、「管理するアパート内で身寄りのない方が孤独死したためやむを得ず直葬まではしたものの、遺骨までは管理できずに困っている」など遺族や親族以外がやむを得ず火葬した際などには、遺骨の取り扱いについて自治体に相談してみるとよいでしょう。

直葬で遺骨がいらない場合の対処法②:火葬場から持ち帰る場合

直葬でいったん遺骨を持ち帰った(持ち帰らざるを得なかった)場合に、「遺骨がいらない」と考える場合、何らかの合法的な手段による遺骨の処分を検討することとなります。

たとえば、次のような行為は法令に違反して罪に問われる可能性があるため、行ってはなりません。

  • 自宅の庭に埋める:「墓地、埋葬等に関する法律(以下、「墓地埋葬法」といいます)」に違反する可能性がある
  • 裏山に埋める:自宅の庭に埋める場合と同じ
  • 海や山に置いてくる:刑法上の遺骨遺棄罪にあたる可能性がある
  • ゴミに出す:刑法上の遺骨遺棄罪にあたる可能性がある
  • 遺骨を砕いて自分で海や山に撒く:条例に違反する可能性があるほか、近隣住民や漁業組合とトラブルになる可能性がある

では、直葬後にいったん持ち帰った遺骨がいらない場合、どのように対処すればよいのでしょうか?ここでは、主な対処法を2つ解説します。

  • 散骨をする
  • 永代供養とする

散骨をする

1つ目の方法は、散骨をすることです。散骨とは、海や山などにパウダー状にした遺骨を撒くことを指します。

遺骨を撒く位置が他者の私有地でない限り、散骨は原則として違法ではありません。しかし、観光業や漁業などへの配慮から、一部地域では条例で散骨を禁止しています。

また、条例がない地域であっても安易に散骨してしまうと、観光組合や漁業組合、近隣住民などから苦言が呈され、トラブルに発展するかもしれません。そのため、散骨は自分で行うのではなく、専門の事業者に依頼して行うのが原則です。

散骨で主流なのは、海洋散骨です。海洋散骨には、散骨事業者に遺骨を渡して散骨を任せる「代行散骨」と、散骨事業者とともに個別で船をチャーターして散骨に出向く「個別散骨」、複数組の遺族が散骨事業者とともに船に乗り合わせて散骨に出向く「合同散骨」などがあります。

一般的には個別散骨がもっとも高額であり、代行散骨がもっとも安価に設定されています。

「故人を自然に還してあげたい」とご希望の際や、故人が散骨を希望していた場合には、散骨が有力な選択肢になるでしょう。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っているほか、海洋散骨のサポートも行っています。海洋散骨をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

永代供養とする

2つ目の方法は、永代供養です。永代供養とは、お寺や霊園が永代にわたって遺骨を供養してくれる埋葬方法です。

永代供養には、主に個別墓と集合墓、合祀墓があります。それぞれの概要は、次のとおりです。

  • 個別墓:一般墓と同様に、お墓を家系ごとに区画して納骨する埋葬方法
  • 集合墓:骨壺から遺骨を取り出さず、複数の骨壺を1箇所にまとめて納骨する埋葬方法
  • 合祀墓(合同墓):遺骨を骨壺から出し、不特定多数の遺骨と一緒に納骨する埋葬方法

このうち、個別墓がもっとも高価であり、合祀墓がもっとも安価である傾向にあります。そのため、「遺骨がいらない」場合には、合祀墓が有力な選択肢となるでしょう。

なお、永代供養の場合は個別墓に埋葬される期間に「三十三回忌まで」などの制限を設け、その期間を過ぎたら合祀墓に改葬されることが一般的です。「永代」とは「長い間」という意味であり、「永久」という意味ではありません。

家族葬のアイリスは、永代供養のご案内も可能です。永代供養をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

直葬で遺骨を持ち帰らないデメリット・注意点

直葬で遺骨を持ち帰らないことに、デメリットはあるのでしょうか?ここでは、直葬で遺骨を持ち帰らないことのデメリットと注意点を2つ解説します。

  • 親族から非難される可能性がある
  • 後悔する可能性がある

親族から非難される可能性がある

直葬後に遺骨を持ち帰らない場合、親族などから非難されるおそれがあります。そのため、「遺骨をいらない」と考える場合は、遺骨を持ち帰らないことを独断で決めるのではなく、他の遺族や親族と相談したうえで検討するとよいでしょう。

場合によっては、他の遺族や親族が遺骨を引き取って供養してくれるかもしれません。

後悔する可能性がある

直葬後に遺骨を持ち帰らない場合、その場では問題がないと感じていても、年月が経ってから後悔する可能性があります。遺骨を持ち帰れば後から散骨をしたり永代供養としたりできる一方で、遺骨を持ち帰らなければ後から遺骨を取り出すことはできません。

そのため、遺骨が本当に要らないのかどうか、慎重に検討したうえで判断することをおすすめします。

直葬で遺骨がいらない場合のよくある質問

最後に、直葬で遺骨がいらない場合におけるよくある質問とその回答を4つ紹介します。

散骨は、近くの海に自分で撒いてもよい?

直葬で遺骨がいらない場合でも、近くの海に自分で散骨してはなりません。散骨には細かなルールがあり、遺骨をそのままの状態で海洋に撒くなどすれば遺骨遺棄罪などの罪に問われる可能性があります(刑法190条)。

また、自治体の条例に違反して罰則の対象となるおそれや、漁業組合などとの間で大きなトラブルに発展するおそれがあるでしょう。そのため、散骨をする場合は専門の事業社に依頼して行うことをおすすめします。

なお、家族葬のアイリスは葬儀のサポートのほか、海洋散骨のサポートも行っています。海洋散骨をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

遺骨を、自宅の庭に埋めてもよい?

直葬で遺骨がいらない場合であっても、遺骨を自宅の庭に埋めてはなりません。遺骨を自宅の庭など墓地以外の場所に埋めることは墓地埋葬法の規定に違反し、罰則の適用対象となります(墓地埋葬法4条、同21条)。

遺骨がいらないと考える場合であっても、墓地以外の場所に埋葬することは絶対に避けましょう。

遺骨を可燃ごみなどで出してもよい?

遺骨がいらないからといって、可燃ごみなどに出してはなりません。このような行為は遺骨遺棄罪に該当し、罪に問われる可能性があります(刑法190条)。

遺骨の処理にお困りの際は無断で捨てたり埋めたりするのではなく、自治体や葬儀社などに相談しましょう。火葬の前であれば「焼き切り」などの対応ができる可能性もあるため、事前の相談をおすすめします。

まとめ

直葬で遺骨がいらないと考える理由や遺骨がいらない場合の対処法などを解説しました。

さまざまな事情から、直葬後に遺骨がいらないと考える場合があります。たとえば、故人との縁が薄かったことや経済的な余裕がないこと、墓じまいを考えていることなどが理由であることが多いでしょう。

直葬で遺骨がいらない場合、火葬場で遺骨を処分してもらうことや、火葬場で遺骨が残らないよう「焼き切り」をしてもらうことが検討できます。また、火葬場からいったん遺骨を受け取ったうえで、永代供養としたり散骨をしたりする方法もあります。

一方で、遺骨をそのままの状態で投棄することや庭に埋めること、ゴミとして出すことなどは法令に違反するため、行ってはなりません。

直葬で遺骨がいらないとお考えの際は葬儀社の担当者に相談したうえで、ニーズに合った方法を検討するとよいでしょう。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、リーズナブルな料金での「直葬(火葬式)プラン」を展開しています。費用を抑えた直葬をご希望の際や、遺骨がいらない場合の対処法まで相談できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。

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