火葬式のデメリットは?メリットと併せてわかりやすく解説

火葬式のデメリットは?メリットと併せてわかりやすく解説

火葬式には「費用を抑えやすい」などのメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットを理解しないまま火葬式を選択すれば、「こんなはずではなかった」と感じて後悔するかもしれません。

では、火葬式のデメリットはどのような点にあるのでしょうか?また、火葬式はどのような流れで行えばよいのでしょうか?今回は、火葬式のデメリットや火葬式のメリット、火葬式の一般的な流れなどについてくわしく解説します。

なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、火葬式をはじめとしたさまざまな葬儀プランに対応しています。火葬式をご希望の際や、葬儀プランでお悩みの際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日いつでも受付中です。

火葬式とは?

火葬式とは、通夜や葬儀・告別式を行わず火葬だけを行うシンプルな弔い方法です。

火葬式を選ぶ理由はさまざまであるものの、「葬儀にあまりお金をかけられない」や「葬儀にかける時間を最小限としたい」などの事情から選ばれることが多いでしょう。また、故人の生前の意向を踏まえ、火葬式を選択することもあります。

火葬式の主なデメリット

火葬式には、デメリットもあります。あらかじめデメリットを理解したうえで葬儀プランを決めることで、思わぬ後悔を避けやすくなるでしょう。ここでは、火葬式の主なデメリットを3つ解説します。

  • 「十分な供養ができなかった」と感じて後悔する可能性がある
  • 菩提寺から納骨を断られてトラブルになるおそれがある
  • 親族から反対される可能性がある

「十分な供養ができなかった」と感じて後悔する可能性がある

火葬式のデメリットの1つ目は、「十分な供養ができなかった」と感じて後悔する可能性があることです。

火葬式は通夜や葬儀・告別式などの儀式を行いません。また火葬場に到着してからは多少のお別れの時間はあるものの、火葬場の集合時刻から火葬までには30分前後の時間しかないことが多く、ゆっくり故人を見送ることは難しいでしょう。

また、火葬炉の前に僧侶を呼んで読経してもらうことはできるものの、火葬場の時間の都合上、読経は5分から10分程度の短いものとなることが一般的です。

この点を理解しておかないと、「十分な供養ができなかった」「あっという間に火葬されてしまった」などと感じて後悔するかもしれません。

菩提寺から納骨を断られてトラブルになるおそれがある

火葬式のデメリットの2つ目は、菩提寺から納骨を断られてトラブルになるおそれがあることです。

菩提寺がある場合、菩提寺に無断で火葬式をすることはおすすめできません。なぜなら、菩提寺のお墓に納骨するには葬儀での読経や戒名の授与などが条件とされていることが多く、無断で火葬式にすれば葬儀後に納骨を断られてトラブルとなるおそれがあるためです。

また、菩提寺があるということは、そのお寺のお墓にご先祖の遺骨がおさめられていることが多いでしょう。たとえ今回葬儀の対象となる故人の遺骨は別の方法で供養するとしても、それを理由に直ちにご先祖の遺骨までもを取り出せるわけではありません。

離檀をして菩提寺との関係を断つにはご先祖の遺骨を取り出す必要があるものの、これには菩提寺の協力が必要です。そのため、関係がこじれていれば菩提寺が離檀に同意せず、改葬が難しくなるおそれも生じます。

このような事態を避けるため、菩提寺がある場合は火葬式とすることについてあらかじめ菩提寺に事情を説明し、同意を得ておくことをおすすめします。事前に相談することで、火葬式での読経や戒名の授与を受けることを条件に埋葬を認めてもらいやすくなります。

親族から反対される可能性がある

火葬式のデメリットの3つ目は、親族から反対される可能性があることです。

火葬式に対するイメージはさまざまであり、親族がこれに反対する可能性があります。反対を押し切って無理に火葬式を決行すれば、親族との関係に亀裂が入るかもしれません。

そのような事態を避けるため、親族と今後も良好な関係を築きたいのであれば、火葬式を選択したい事情などを事前に親族に説明し理解を得ておく必要があるでしょう。

火葬式の注意点

先ほど解説したデメリットのほかにも、火葬式には注意点があります。ここでは、火葬式の主な注意点を2つ解説します。

  • 安置場所の検討が必要となる
  • 後日、弔問客の対応に追われる可能性がある

安置場所の検討が必要となる

勘違いしている方も多いものの、火葬式であるからといって、亡くなった病院から直接火葬場へ搬送できるわけではありません。なぜなら、病院の「霊安室」が使用できるのはご逝去から数時間程度であるのに対して、日本では「墓地、埋葬等に関する法律」の定めにより、原則としてご逝去後24時間は火葬できないとされているためです。

また、火葬場の予約がすぐに取れるとは限らないうえ、火葬場は原則として17時頃には閉まります。そのため、仮に12月1日の17時頃に亡くなった場合、12月1日の火葬はできません。

同様に、12月2日中の火葬も困難でしょう。この場合における最短での火葬日は12月3日となります。つまり、12月1日の深夜頃に病院の霊安室を出てから12月3日に火葬場に向かうまでの間、ご遺体をどこかに安置しなければなりません。

安置場所はご自宅か、葬儀社の安置施設とすることが多いでしょう。葬儀社の安置施設を利用する場合には費用がかかるため、安置施設の利用料についても事前に確認しておくことをおすすめします。

なお、家族葬のアイリスは「火葬式プラン」の基本料金に、はじめから最大3日分の安置施設利用料を含んでいます。そのため、この期間内の安置であれば、安置施設の利用について追加料金はかかりません。費用を抑えた火葬式をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

後日、弔問客の対応に追われる可能性がある

火葬式はその性質上、近親者だけの参列となるのが一般的です。そのため、故人の友人や関係者など参列の叶わなかった人が後日ご自宅などへ弔問に訪れ、対応に追われる可能性があります。

そのため、故人の交友関係が広かった場合や故人が仕事で多くの人と関わっていた場合など参列者が多くなることが予想される場合には、無理に火葬式とするのではなく、一般参列者が参列できる形での葬儀も検討するとよいでしょう。

家族葬のアイリスは火葬式のほか、「一般葬」や「家族葬」などさまざまな葬儀プランに対応しています。ご家族が亡くなり、葬儀形態でお悩みの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

火葬式の主なメリット

ここまで、火葬式のデメリットや注意点を解説したものの、火葬式にはメリットもあります。ここでは、火葬式の主なメリットを3つ解説します。

  • 費用を抑えやすい
  • 所要時間が短いため、身体面への負担を軽減しやすい
  • 遺族が接待に追われづらい

費用を抑えやすい

1つ目のメリットは、費用を抑えやすいことです。

火葬式では通夜や葬儀・告別式を行わないことから、斎場を借りたり祭壇を用意したりする必要がありません。また、葬儀社のスタッフの人数も最小限に抑えられます。

このような理由から、葬儀にかかる費用を抑えやすくなります。

所要時間が短いため、身体面への負担を軽減しやすい

2つ目のメリットは、身体面への負担を軽減しやすいことです。

火葬式では通夜や葬儀・告別式がないため、葬儀に要する時間が短くなります。そのため、ご遺族の中に高齢の方や持病のある方などがいても、身体への負担を最小限に抑えやすいでしょう。

また、入院中や施設入所中のご遺族がいても、一時的な外出許可を得やすいといえます。

遺族が接待に追われづらい

3つ目のメリットは、遺族が接待に追われづらいことです。

一般的な葬儀では、ご遺族は参列者の接待に回る必要があります。これに対し、精神的な負担を感じることもあるでしょう。

一方で、火葬式では近親者だけが参列するため、ご遺族の負担を抑えやすいといえます。

火葬式の一般的な流れ

火葬式は、どのような流れで進行するのでしょうか?ここでは、火葬式の一般的な流れを解説します。

  • ご逝去・死亡診断書の交付
  • 近親者への連絡
  • 葬儀社への連絡
  • 安置場所への搬送
  • 葬儀プランの打ち合わせ
  • 菩提寺への相談
  • 死亡届の提出
  • 納棺・出棺
  • 火葬
  • 骨上げ

ご逝去・死亡診断書の交付

ご逝去が確認されると、医師から死亡診断書が交付されます。この死亡診断書は死亡届と一体の用紙となっており、死亡届として提出することになるため、紛失しないよう注意しましょう。

また、ご逝去の確認後は、ご遺体は病院内の霊安室に移されます。霊安室が使用できるのはご逝去から数時間だけであることが一般的であるものの、具体的なルールは病院によってことなるためあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

近親者への連絡

続いて、近親者に訃報を伝えます。火葬式を検討しているのであれば、この時点でその旨を伝えておくとよいでしょう。

この時点では亡くなった旨と火葬式を検討していることだけを伝え、葬儀の詳細は追って連絡することとします。

葬儀社への連絡

近親者への連絡と並行して、葬儀社に連絡します。この時点で葬儀社への連絡が必要となるのは、霊安室を出るべき時間までに、葬儀社にご遺体を別の安置場所まで搬送してもらう必要があるためです。

葬儀社は病院側から紹介されることも多いものの、必ずしもそのリストの中から選ぶ必要はありません。葬儀社によっては火葬式に対応していないこともあるため、火葬式に対応している葬儀社をご遺族が探して連絡することで、ミスマッチを避けやすくなるでしょう。

家族葬のアイリスはリーズナブルな「火葬式プラン」を展開しており、ご逝去のご連絡後はすぐに担当者が駆け付けてご遺体の搬送をサポートします。火葬式に対応できる、信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお電話ください。

安置場所への搬送

葬儀社の担当者が到着したら、ご遺体を安置場所まで搬送します。安置場所は、ご自宅か葬儀社の安置施設のいずれかを選択することが多いでしょう。

先ほど解説したように、葬儀社の安置施設を利用する場合は安置施設の利用料が別途必要となることが多いため、事前に確認しておくと安心です。

家族葬のアイリスでは、最大3日分の安置施設利用料が「火葬式プラン」の基本料金に含まれています。費用を抑えた火葬式をご希望の際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。

葬儀プランの打ち合わせ

ご遺体を安置したら、葬儀プランの打ち合わせを行います。打ち合わせでは、全体の流れや火葬式にかかるトータルの費用などを入念に確認しておきましょう。

菩提寺への相談

菩提寺がある場合は、葬儀プランの打ち合わせと並行して菩提寺への相談を行います。先ほどデメリットとして解説したように、菩提寺に無断で火葬式を決行すれば大きなトラブルに発展するおそれがあるためです。

火葬式とすることについて菩提寺の理解が得られたら、僧侶の予定を確認して火葬式の日程を調整します。

死亡届の提出

続けて、死亡届を提出します。死亡届を出さなければ火葬に必要となる「火葬許可証」が受け取れないため、早めに提出しておきましょう。

なお、家族葬のアイリスは「火葬式プラン」の基本料金に死亡届の提出代行料を含んでおり、ご遺族自らが死亡届の提出のために役所へ出向く必要はありません。

納棺・出棺

火葬場の予約時刻に先立って、納棺をします。納棺とは、故人にお化粧をしたり死装束に着替えさせたりしたうえで、棺に納める儀式です。納棺に際して、ご遺体の身体を湯で拭いて清める「湯灌(ゆかん)」をすることもあります。

納棺をしたら、火葬場へ向けて出棺します。

火葬

火葬場に到着したら、故人に最期のお別れをする「納めの式」を行い、ご遺体を荼毘に付します。

なお、火葬場で十分なお別れの時間を取ることは難しく、火葬場への到着後は30分程度で火葬されることが多いでしょう。僧侶を手配して読経してもらう場合であっても、読経は5分から10分程度の短いものとなることが一般的です。

この点に誤解があると、「あっという間に火葬されてしまった」と感じて後悔するかもしれません。火葬には1時間から2時間程度を要するため、その間は火葬場の待合室などで待機します。

骨上げ

火葬を終えたら、「骨上げ」を行います。これは、ご遺族が2人1組となって遺骨を拾い上げ、骨壺に納める儀式です。骨上げの方法は地域によって異なることがあるため、あらかじめ葬儀社の担当者に確認しておくとよいでしょう。

火葬式では火葬後の食事会などはなく、火葬場で解散となることも少なくありません。ただし、近親者だけでカジュアルな食事会をすることはあるでしょう。

火葬式のデメリットに関するよくある質問

最後に、火葬式のデメリットに関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。

一般的に安置費用はどれくらいかかる?

葬儀社の安置施設を利用する場合、安置施設の利用料は1日あたり5,000円から2万円程度が目安です。安置期間が長くなると安置費用が嵩むおそれがあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

なお、家族葬のアイリスは「火葬式プラン」の基本料金に最大3日分の安置施設利用料を含んでおり、この期間内の安置であれば追加料金はかかりません。費用を抑えた火葬式をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお問い合わせください。

火葬式でも戒名は必要?

戒名が必要であるか否かは、菩提寺の有無などによってことなります。菩提寺がある場合や、お寺が管理する一般墓への納骨を希望する際は、納骨の条件として戒名が必要となる可能性が高いでしょう。

戒名の要否は葬儀プランによって変わるわけではないため、事前に菩提寺などに確認しておくことをおすすめします。

まとめ

火葬式のデメリットや火葬式の注意点、火葬式の一般的な流れなどを解説しました。

火葬式とは、通夜や葬儀・告別式を行わず、火葬だけをする葬儀形態です。費用を抑えやすいことや高齢のご遺族などの身体的な負担を最小限に抑えやすいなどのメリットがある一方で、デメリットがあることにも注意しなければなりません。

火葬式の主なデメリットとしては、十分なお別れの時間が取りづらいことや菩提寺から納骨を断られてトラブルに発展する可能性があること、親族から反対される可能性があることなどが挙げられます。火葬式をしようとする際は、メリットのみならずデメリットも十分に認識しておく必要があるでしょう。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、リーズナブルな「火葬式プラン」も展開しています。火葬式をご希望の際や葬儀の形態でお悩みの際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日いつでも受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。

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