【2025】直葬のメリット・デメリットは?直葬が向いているケースと併せて解説
葬儀の小規模化が進んでおり、直葬が選択されるケースも増えています。しかし、直葬にはデメリットもあるため、後悔しないためにはマイナス面も理解したうえで直葬とするか否かを慎重に検討すべきでしょう。
では、直葬のデメリットはどのような点にあるのでしょうか?また、直葬が向いているのはどのようなケースなのでしょうか?今回は、直葬の概要や直葬のメリット・デメリット、直葬が向いているケースなどについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、直葬の施行実績も豊富です。ご家族が亡くなり、直葬をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
直葬とは?
直葬とは、通夜や葬儀・告別式などの儀式を行わず、火葬だけを行う葬儀形態のことです。火葬のみを行うことから、「火葬式」と呼ばれることもあります。直葬では、ご遺体と喪主は安置場所から直接火葬場へ向かい、他の遺族・親族は火葬場で現地集合とすることが多いでしょう。
一般的には僧侶も手配しないことが多い一方で、僧侶を手配して火葬炉の前で短い読経をしてもらうこともあります。ただし、その場合であっても葬儀の場のような長い読経ではなく、火葬場の時間の都合などから5分から10分程度の短い読経となることが一般的です。
直葬のメリット
ここでは、直葬の主なメリットを2つ解説します。
- 費用を抑えやすい
- 葬儀の所要時間が短くなりやすい
費用を抑えやすい
1つ目は、費用を抑えやすいことです。
直葬では、通夜や葬儀・告別式などの儀式を行いません。そのため、斎場の使用料や祭壇の費用が不要であるほか、斎場のスタッフの人数も最小限に抑えられます。また、通夜がないため通夜の後の会食である「通夜振る舞い」がないことに加え、火葬の後の会食である「精進落とし」も省略することが一般的です。
このような理由から、もっとも費用を抑えやすい葬儀形態であるといえます。
葬儀の所要時間が短くなりやすい
2つ目は、葬儀の所要時間が短いことです。
直葬では火葬だけを行うことから、葬儀の所要時間を最小限に抑えられます。これは「ゆっくりお別れができない」という点でデメリットである一方で、体調などの都合から長時間の葬儀に耐えることが難しい遺族がいる場合や葬儀にさほど時間をかけられない事情がある場合などには、メリットともなり得ます。
家族葬のアイリスは、費用を抑えた直葬(火葬式)プランを全国対応で展開しています。ご家族が亡くなり直葬をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
直葬のデメリット・注意点
冒頭で触れたとおり、直葬はデメリットも少なくありません。あらかじめデメリットを理解しておくことで、知らずに後悔する事態を避けやすくなるでしょう。ここでは、直葬の主なデメリットと注意点を6つ解説します。
- 後悔する可能性がある
- 菩提寺から反対される可能性がある
- 親族から反対される可能性がある
- 直葬であってもご逝去当日の火葬はできない
- 香典収入が少なくなりやすい
- 後日、弔問客対応に追われる可能性がある
後悔する可能性がある
直葬のデメリット・注意点の1つ目は、後悔する可能性があることです。
火葬場は予約が詰まっていることも多く、到着後はゆっくりお別れする時間を取ることは難しいことが一般的です。この点を覚悟していなければ、「あっという間に火葬されてしまった」、「十分な供養やお別れができなかった」と感じて後悔するかもしれません。
菩提寺から反対される可能性がある
直葬のデメリット・注意点の2つ目は、菩提寺から反対される可能性があることです。
菩提寺がある場合に菩提寺に無断で直葬を行うと、菩提寺から納骨を断られるなどのトラブルに発展するかもしれません。菩提寺が管理するお墓への納骨は、葬儀での読経や戒名の授与などが条件であることが多いためです。
そのため、菩提寺がある場合には無断で直葬を決行することは避け、「金銭的な余裕がない」など直葬としたい理由を事前に菩提寺に伝えて相談し、理解を得ておく必要があるでしょう。
親族から反対される可能性がある
直葬のデメリット・注意点の3つ目は、親族から反対される可能性があることです。
直葬とする場合、親族などから反対されたり苦言を呈されたりする可能性があります。直葬へのイメージはさまざまであり、中には「故人がかわいそう」という印象を持つ人もいるためです。
無理に直葬を決行してしまうと親族との関係に亀裂が入るおそれがあるため、可能な限り事前に親族に相談し、理解を得られるよう努めるとよいでしょう。
直葬であってもご逝去当日の火葬はできない
直葬のデメリット・注意点の4つ目は、直葬であってもご逝去当日の火葬はできないことです。
直葬とする場合、「亡くなった病院から直接火葬場に向かえる」と考えている人も少なくありません。しかし、病院からそのまま火葬場に向かうことは困難です。なぜなら、病院の霊安室が使えるのはご逝去から数時間程度である一方で、「墓地、埋葬等に関する法律」の規定により、原則としてご逝去から24時間は火葬できないためです。
このような規定があるため、たとえば12月1日の午後17時に亡くなった場合、当日の火葬はできません。また、12月2日の火葬も困難でしょう。12月2日の17時にはご逝去から24時間が経過するものの、火葬場は17時頃には閉まることがほとんどであるためです。
このような理由から、この場合に置ける最短での火葬日は、たとえ直葬の場合でも12月3日となるでしょう。そのため、霊安室を出てから火葬場に向かえるまでの期間、ご遺体を安置する場所の検討も必要です。
自宅で安置できる場合はよいものの、葬儀社の安置施設を利用する場合には安置施設の利用料がかかるため、安置にかかる費用も事前に確認しておくことをおすすめします。
なお、家族葬のアイリスは、直葬(火葬式)プランの基本料金に最大3日分の安置施設利用料を含んでいます。そのため、この期間内の安置であれば、安置施設の利用に追加料金はかかりません。費用を抑えた直葬をご希望の際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。
香典収入が少なくなりやすい
直葬のデメリット・注意点の5つ目は、香典収入が少なくなりやすいことです。
直葬では参列者が自ずと近親者だけに限られるため、参列者が少ないことが一般的です。そのため、香典収入が少なくなる傾向にあります。
また、直葬ではそもそも香典を辞退することも少なくありません。
後日、弔問客対応に追われる可能性がある
直葬のデメリット・注意点の6つ目は、後日、弔問客の対応に追われる可能性があることです。
直葬の場合、故人と最期のお別れができるのは一部の近親者だけに限られます。そのため、参列が叶わなかった人が後日自宅などへ弔問に訪れ、遺族が対応に追われる可能性があるでしょう。
したがって、故人の交友関係が広かったなど弔問客が多くなると予想される場合には、直葬とすべきか否か特に慎重に検討することをおすすめします。
直葬が向いているケース
直葬が向いているのは、どのようなケースなのでしょうか?ここでは、直葬が向く主なケースを2つ紹介します。
- 葬儀にお金をかける金銭的な余裕がない場合
- 故人が高齢であり人との関わりも少なかった場合
葬儀にお金をかける金銭的な余裕がない場合
葬儀にお金をかける金銭的な余裕がない場合には、直葬を選択せざるを得ないでしょう。直葬は、もっとも安価な葬儀形態であるためです。
故人が高齢であり人との関わりも少なかった場合
故人が高齢であり交友関係が狭かった場合などには、葬儀をしたところで参列者が同居家族だけの数人となる可能性があります。このような場合には、直葬が有力な選択肢となるでしょう。
なお、「直葬では少し寂しい」と感じる場合には、通夜を行わず葬儀・告別式と火葬だけを1日で行う「1日葬」も選択肢に入ります。通夜を行わないため、通夜と葬儀・告別式を2日間にわたって行う一般的な葬儀と比較して費用を抑えやすくなります。
家族葬のアイリスでは、直葬(火葬式)プランのほかにも、1日葬プランなど豊富な葬儀プランを展開しています。ご家族が亡くなり、葬儀の形態でお悩みの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
直葬の一般的な流れ
直葬は、どのような流れで進行するのでしょうか?ここでは、病院で亡くなった場合を前提に、直葬の一般的な流れについて解説します。
- ご逝去
- 葬儀社への連絡
- ご遺体の搬送・安置
- 葬儀プランの打ち合わせ
- (菩提寺がある場合)菩提寺への相談
- 納棺・出棺
- 火葬
- お骨上げ
ご逝去
病院で亡くなると、病院内の霊安室に移されます。しかし、先ほど解説したようにこの霊安室が使用できるのは数時間程度であるため、その時間内にご遺体を別の場所へ搬送しなければなりません。
また、医師から「死亡診断書」が交付されます。死亡診断書は死亡届の様式と一体になっているため、死亡届の提出までに紛失しないよう注意しましょう。
なお、死亡診断書のコピーは故人が亡くなったことを証明する書類として生命保険金の請求などさまざまな場面で活用できるため、死亡届として提出する前に数部コピーを取っておくことをおすすめします。
葬儀社への連絡
続いて、葬儀社に連絡します。この段階で葬儀社への連絡が必要となるのは、ご遺体を搬送してもらう必要があるためです。
霊安室から別の安置場所へとご遺体を移動させようにも、ご遺体を自家用車に乗せて搬送することは現実的ではありません。そこで、ご遺体を搬送できる寝台車を持っている葬儀社を手配することとなります。
葬儀社は病院から紹介されることも多いものの、必ずしも紹介を受けなければならないわけではありません。紹介先リストから選ぶのではなく、信頼できそうな葬儀社を自分で探して手配することも可能です。
また、そもそも直葬を取り扱っていない葬儀社も存在するため、直葬の取り扱いがあることを事前に確認したうえで葬儀社を選定すべきでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、ご逝去のご連絡後はすぐに担当者がかけつけてご遺体の搬送をサポートします。葬儀社の選定でお困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお電話ください。
ご遺体の搬送・安置
葬儀社の担当者が到着したら、ご遺体を安置場所まで搬送します。安置場所は、自宅または葬儀社の安置施設のいずれかを選択することが多いでしょう。
安置場所の選択によって向かう場所が異なるため、安置場所も事前に検討しておくとよいでしょう。
葬儀プランの打ち合わせ
ご遺体を安置したら、葬儀プランの打ち合わせを行います。直葬としたい場合には改めてその旨を伝え、かかる費用をトータルで確認しておきましょう。
家族葬のアイリスはリーズナブルな料金で直葬(火葬式)プランを展開しています。また、直葬に最低限必要となる物品・サービスをプランの基本料金に含んでいるため、不明瞭な追加料金を請求することはありません。
(菩提寺がある場合)菩提寺への相談
菩提寺がある場合には、葬儀プランの打ち合わせと並行して菩提寺への相談を進めます。先ほど解説したように、菩提寺に無断で直葬を決行すれば大きなトラブルに発展するおそれがあるためです。
相談は生前から進めておくとスムーズであるものの、急なご逝去の場合には事後に相談せざるを得ないでしょう。なお、菩提寺がある場合には僧侶を手配せずに直葬をするのは困難であり、火葬炉前での読経や戒名の授与などは必要となることがほとんどです。
納棺・出棺
火葬場の予約時刻に先立って、納棺の儀を行います。納棺の儀とは、ご遺体の身なりを整えて棺に納める儀式です。
納棺に際して、棺の中に故人が大切にしていた品物などを「副葬品」として入れることもできます。
ただし、火葬することで有害な物質が生じるおそれのあるものや爆発のおそれがあるもの、燃えづらいものなどは入れることができません。副葬品として棺に納めたい品がある場合は、事前に葬儀社の担当者に相談しておくとよいでしょう。
火葬
火葬場に到着したら、ご遺体を荼毘(だび)に付します。僧侶を手配して、火葬炉の前で5分から10分程度の短い読経をしてもらうことも可能です。
ただし、火葬場についてからゆっくりお別れの時間をとることは難しいため、直葬とする際はこの点を十分に理解しておく必要があるでしょう。
火葬には1時間から2時間程度を要するため、遺族はその間、火葬場の待合室などで待機します。
お骨上げ
火葬を終えたら、お骨上げを行います。お骨上げとは、遺族が2人1組でお骨を拾い上げ、骨壺に納める儀式です。お骨上げの具体的な方法には地域差があるため、事前に葬儀社の担当者に確認しておくとよいでしょう。
なお、一般的な葬儀ではこの後に遺族と僧侶による会食である「精進落とし」を行うことがあります。一方、直葬の場合には精進落としは省略されることが多く、火葬場で解散となることが多いでしょう。
直葬に関するよくある質問
最後に、直葬に関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
直葬であっても葬儀社に依頼するべき?
直葬であっても、葬儀社への依頼をおすすめします。なぜなら、葬儀社に依頼せずに直葬を行おうとすれば、火葬場の予約や棺・骨壺の手配、ご遺体の搬送手段の確保、火葬当日までにご遺体が傷まないためのドライアイスの処置などを、すべて自分で行う必要が生じるためです。
そのため、直葬であっても葬儀社に依頼して行うことが多いでしょう。リーズナブルな料金で直葬ができる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
直葬でも、火葬までの安置期間は故人の近くにいられる?
安置期間中に故人様の近くにいられるか否かは、安置場所によって異なります。葬儀社などにご遺体を保管してもらう「預かり安置」の場合には、自由な面会はできないことが一般的です。
一方で、ご自宅で安置する「自宅安置」の場合などには、火葬場への出棺まで故人様の近くにいられます。預かり安置と自宅安置にはそれぞれ異なるメリット・デメリットが存在するため、これらを踏まえて安置方法を検討するとよいでしょう。
まとめ
直葬の概要やメリット・デメリット、直葬が向いているケース、直葬の流れなどを解説しました。
直葬とは、通夜や葬儀・告別式などの儀式を行わず火葬だけをする葬儀形態です。もっともシンプルな葬儀形態であり、費用を抑えやすいことや葬儀にかける時間が短いことなどがメリットといえます。
一方で、菩提寺から納骨を断られてトラブルなり得ることや親族から反対される可能性があること、香典収入が少なくなりやすいこと、「十分なお別れができなかった」と感じて後悔するおそれがあることなどのデメリットにも注意しなければなりません。思わぬ公開をする事態を避けるため、直葬を選択しようとする際はデメリットも理解して検討すべきでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、直葬についても豊富なサポート実績を有しています。また、直葬のほかにも、葬儀・告別式と火葬を1日で行う「1日葬プラン」なども展開しているため、状況やご希望に合った葬儀プランの提案が可能です。
直葬をご検討の際や葬儀プランでお悩みの際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。
最新の葬儀エピソード
- 預かり安置とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説
- 【2025】直葬式の費用相場はいくら?費用の内訳・直葬式の流れをわかりやすく解説
- 【2025】直葬のメリット・デメリットは?直葬が向いているケースと併せて解説
- 【2025】親族葬とは?流れやメリット・デメリット、注意点をわかりやすく解説
- 【2025】自宅葬の費用相場はいくらくらい?費用の変動要素をわかりやすく解説
- 田舎の自宅葬の傾向は?注意点や費用をわかりやすく解説
- 自宅葬のデメリットは?メリットと併せてわかりやすく解説
- 【2025】家族葬の一日葬の流れ|タイムスケジュールをわかりやすく解説
- 【2025】一日葬の家族葬にかかる費用相場はいくら?費用の内訳と併せてわかりやすく解説
- ご遺体を自宅で安置する場合に必要な準備は?メリット・デメリットをわかりやすく解説
![[無料]資料請求はこちら](/airis/wp-content/themes/airis/assets/img/common/footer/footer-bar-btn--apply.webp)
