家族葬は「高い」のか?費用相場の目安と高くなる理由をわかりやすく解説

家族葬は「高い」のか?費用相場の目安と高くなる理由をわかりやすく解説

コンパクトな葬儀が増え、家族葬が主流となりつつあります。家族葬について、「安価な葬儀」というイメージを持っている場合も少なくないでしょう。しかし、中には家族葬の費用が想定より高くなる場合もあります。

では、家族葬の費用が高い場合、どのような理由が考えられるのでしょうか?また、家族葬には、一般的にどの程度の費用がかかるのでしょうか?今回は、家族葬の費用の目安や家族葬が高い場合に考えられる理由、家族葬の費用を抑えるポイントなどについてくわしく解説します。

なお、家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、費用を抑えた家族葬にも対応しています。リーズナブルかつ納得のいく家族葬をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日受付中です。

家族葬とは

家族葬とは、遺族から招待された一定の人だけが参列する葬儀です。

従来の葬儀(「家族葬」に対して、「一般葬」といいます)は、誰でも自由に参列できます。参列にあたって遺族から招待を受ける必要もなければ、参列にあたって遺族の承諾を得る必要もありません。そのため、当日になるまで参列者の正確な人数は分からないのが原則です。

これに対して、家族葬に参列するには遺族からの招待が必要です。そのため、参列者の数が事前に確定するほか、小規模となる傾向にあります。

なお、「家族」葬というものの、参列者が厳格に家族だけに限定されるわけではありません。家族のほか、一定範囲の親族や故人が特に親しくしていた友人が参列する家族葬も散見されます。

また、「参列者〇人までを家族葬と呼ぶ」など、人数の定義もありません。そのため、数人規模の家族葬がある一方で、50人以上の規模に上る家族葬もあり得ます。ただし、葬儀社の展開する「家族葬プラン」には適用される人数の制限が設けられていることが多いため、事前に確認しておくと良いでしょう。

家族葬のアイリスはさまざまなニーズに対応するため、最大30名程度まで対応できる「家族葬プラン」のほか、最大50名程度まで対応できる「親族葬プラン」を設けています。ご家族が亡くなり、葬儀プランについてお悩みの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

家族葬は高い?家族葬の費用相場の目安

家族葬は、高いのでしょうか?ここでは、一般葬と家族葬の費用の目安について解説します。

一般葬の費用相場の目安

一般葬の費用の目安は、120円から200万円程度とされています。ただし、これはあくまでも一般的な金額であり、豪華な祭壇を用意する場合や規模が大きい場合、さまざまなオプションを付加する場合などには、これ以上の費用となる可能性があります。

家族葬の費用相場の目安

家族葬の費用の目安は100万円から120万円程度とされており、一般葬より安くなる傾向にあります。

これは、家族葬は一般葬と比較して参列者が少なくなりやすく、小規模な斎場や少人数のスタッフでの葬儀が実現できるためです。また、会食が省略されることも多く、これによっても費用を抑えやすいと言えるでしょう。

ただし、一般葬と同じく祭壇をグレードアップする場合や参列者が多い場合、オプションをつける場合などには、費用が嵩みやすくなります。

家族葬に掛かる費用の内訳

家族葬の費用が高いと感じる場合、葬儀にかかる費用の内訳を理解したうえで、どの費用が高いのか確認する必要があります。ここでは、家族葬の費用の主な内訳について解説します。

  • 葬儀費用
  • お布施など宗教者へのお礼
  • 飲食接待費

葬儀費用

1つ目は、儀式そのものにかかる葬儀費用です。斎場の使用料や祭壇・棺・骨壺の費用、斎場スタッフの人件費、ご遺体の搬送費用、安置費用などがここに含まれます。

この葬儀費用は、葬儀社に支払うことが一般的です。参列者の人数が多い場合やさまざまなオプションをつける場合、この費用が高くなります。

お布施など宗教者へのお礼

2つ目は、お布施など宗教者に支払うお礼です。

葬儀では、故人が信仰していた宗教に応じ、僧侶などの宗教者に読経をしてもらったり戒名を授かったりすることが一般的です。そのお礼として、お布施をお渡しする必要があります。菩提寺がある場合には葬儀社経由ではなく自身で僧侶を手配するため、お布施などは僧侶などの宗教者に直接支払うことが多いでしょう。戒名には一定のランクがあり、より高いランクの戒名を授かった場合などにはお布施を多めに包む必要があります。

お布施の適正額は宗旨や宗派などによって異なるため、事前に菩提寺などへ相談しておくことをおすすめします。

飲食接待費

3つ目は、飲食接待費です。葬儀にまつわる会食には、主に次の2つがあります。

  • 通夜振る舞い:お通夜の後に参列者に振る舞う食事会。取り分けのできるオードブルやお寿司などを用意することが多い。予算の目安は、1人あたり2,000円から5,000円程度
  • 精進落とし:火葬の後に、火葬場まで同行した近親者と僧侶で行う食事会。1人1膳のお弁当や懐石料理などを用意することが多い。予算の目安は、1人あたり3,000円から8,000円程度

ただし、家族葬では会食を省略することも少なくありません。特に、コロナ禍以降では会食が省略されるケースが増えており、参列者の理解も得やすいでしょう。会食を省略することで、家族葬の費用を抑えやすくなります。

家族葬の費用が高い場合に考えられる主な理由

家族葬の費用が想定したよりも高い場合、どのような理由が考えられるでしょうか?ここでは、家族葬の費用が高い場合に考えられる主な理由を7つ解説します。

  • 参列者の数が多いから
  • 会食を省略していないから
  • 家族葬を得意としていない葬儀社に依頼したから
  • 祭壇や棺などのグレードアップをしたから
  • マイクロバスなどさまざまなオプションを追加したから
  • 民間の火葬場を利用したから
  • 香典収入が少なくなりやすいから

参列者の数が多いから

家族葬の費用が高いのは、参列者の家族が多いからかもしれません。

家族葬の費用が安くなりやすい最大の理由は、参列者が少ない点にあります。参列者が少なければコンパクトな斎場で対応できるほか、斎場スタッフの人数も少なくて済むためです。そのため、家族葬であっても参列者の数が一般葬と同じ程度である場合は、家族葬であっても費用が高くなる可能性があります。

なお、家族葬のアイリスは参列者30名程度まで対応できる「家族葬プラン」のほか、参列者50名程度まで対応できる「親族葬プラン」を設けています。リーズナブルな料金体系を実現しているため、参列者が多めの家族葬でお悩みの際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。

会食を省略していないから

家族葬の費用が想定よりも高いのは、会食を省略していないからかもしれません。

先ほど解説したように、家族葬では通夜振る舞いや精進落としなどの会食を省略するケースが増えています。そうであるにも関わらず、一般葬と同じように会食の場を設けると、費用が嵩みやすくなるでしょう。

1人あたりの合計費用を1万円として通夜振る舞いと精進落としを設定した場合、10名が参列すればこれだけで10万円となります。

家族葬を得意としていない葬儀社に依頼したから

家族葬を得意としていない葬儀社に依頼することで、葬儀費用が高くなる場合もあります。

先ほど解説したように、家族葬が安い傾向にあるのは、コンパクトな斎場や少ない人数のスタッフで対応しやすいためです。しかし、依頼する葬儀社が小規模な家族葬を得意としていない場合、そもそも小規模な斎場の用意がなかったり、少人数のスタッフで葬儀を進行するノウハウがなかったりする可能性があります。その結果、一般葬と同等の費用がかかるおそれがあるでしょう。

家族葬のアイリスは全国の小規模な斎場と提携しており、家族葬の施行実績が豊富です。家族葬の費用を抑えたい場合は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

祭壇や棺などのグレードアップをしたから

家族葬の費用が高い場合、祭壇や棺のグレードアップが理由かもしれません。

祭壇や棺のグレードを上げれば、たとえ家族葬であっても、その分だけ費用が高くなります。グレードアップすれば見栄えは良くなるものの、グレードアップすべきか否かは予算と照らし合わせて慎重に検討すべきでしょう。

マイクロバスなどさまざまなオプションを追加したから

家族葬の費用が想定よりも高いのは、マイクロバスなどさまざまなオプションをつけたからかもしれません。

葬儀費用は、オプションをつければそれだけ高くなります。マイクロバスを手配せず、遺族は自家用車に乗り合わせて移動するなどとすることで、家族葬の費用を抑えやすくなります。

民間の火葬場を利用したから

家族葬の費用が高いのは、民間の火葬場を利用したからかもしれません。

火葬場には公営のものと民間のものとがあり、民間の方が費用が高いことが一般的です。また、公営の火葬場は、対象地域の住民であった人の火葬であるか否かで料金に差をつけていることもあります。中には10倍近い価格差がある場合もあるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

ただし、地域の公営火葬場が混み合っており直近の予約が取れない場合など、その火葬場の利用にこだわることで不都合が生じる場合もあります。その場合には、不都合の大きさと費用とを天秤にかけて、他の火葬場を利用するか否か慎重に検討することをおすすめします。

香典収入が少なくなりやすいから

家族葬とすることで「想定よりも出費が多い」と感じた場合、香典収入が少ないことが原因かもしれません。

家族葬では参列者が少なくなりやすいため、香典収入も少なくなる傾向にあります。また、家族葬では香典を辞退するケースも多いでしょう。その結果、想定より出費が多いと感じる可能性があります。

家族葬を安く済ませるためのポイント

家族葬を安く済ませるためには、押さえておきたいポイントがあります。ここでは、家族葬を安く済ませるポイントを7つ解説します。

  • 家族葬に特化した葬儀社に依頼する
  • 一日葬や直葬を検討する
  • 会食を省略する
  • 「家族葬だから安い」と思い込まない
  • 生前に葬儀社を選定する
  • 見積もりを慎重に確認する
  • 信頼できる葬儀社に依頼する

家族葬に特化した葬儀社に依頼する

1つ目は、家族葬に特化した葬儀社に依頼することです。

家族葬に特化した葬儀社は、小規模な家族葬の運営ノウハウや家族葬に適したコンパクトな斎場を有しています。そのため、家族葬に特化した葬儀社に依頼することで、リーズナブルな家族葬を実現しやすくなります。

家族葬のアイリスは家族葬の施行実績が豊富であり、高品質な家族葬を低価格で実現できます。リーズナブルな価格で家族葬を実現できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。

一日葬や直葬を検討する

2つ目は、一日葬や直葬(火葬式)での家族葬を検討することです。

一般的な葬儀(二日葬)では、1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式と火葬を執り行います。これに対して、一日葬とは儀式としての通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬だけを行う葬儀形態です。また、直葬とは、通夜も葬儀・告別式も行わず、火葬だけをする葬儀形態を指します。火葬だけを行うことから、「火葬式」とも呼ばれます。

これらをまとめると、次のとおりです。

儀式  二日葬 一日葬 直葬(火葬式)
通夜 あり なし なし
葬儀・告別式 あり あり なし
火葬 あり あり あり

一日葬や直葬では、二日葬と比較して執り行う儀式が少なくなります。そのため、費用を安く抑えやすくなります。

ただし、直葬では「十分な供養ができなかった」と感じて後悔するおそれがあることや菩提寺に無断で行えばトラブルとなる可能性があるなど、デメリットも少なくありません。そのため、執り行う儀式の内容は、葬儀社や近親者とも相談したうえで慎重に検討すべきでしょう。

家族葬のアイリスは、家族葬2日プランや家族葬1日プラン、火葬式プランなどニーズに合わせたさまざまな葬儀プランを設けています。ご家族が亡くなり、葬儀プランでお悩みの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

会食を省略する

3つ目は、会食を省略することです。

先ほど解説したように、家族葬では会食を省略することも少なくありません。会食を省略することで、家族葬にかかる費用を抑えやすくなります。

「家族葬だから安い」と思い込まない

4つ目は、「家族葬だから安い」と思い込まないことです。

先ほど解説したように、家族葬が安くなりやすいのは、参列者が少なく会場もコンパクトとなりやすいためです。家族葬であることだけを理由に、安いわけではありません。

そのため、安易にグレードアップをしたりさまざまなオプションをつけたりすれば、家族葬であっても費用は高くなるでしょう。「家族葬だから安い」と思い込まず、グレードアップやオプションを慎重に検討することで、思いがけず費用が高額となる事態を避けやすくなります。

生前に葬儀社を選定する

5つ目は、生前に葬儀社を選定することです。

ご逝去後は、すぐに葬儀社を選定する必要が生じます。なぜなら、病院で亡くなった場合であっても病院内の霊安室が使えるのは数時間程度であり、所定の時間までにご遺体を別の安置場所まで搬送する必要があるためです。そこで、ご遺体を搬送できる寝台車を持っている葬儀社を手配して、ご遺体を搬送してもらうこととなります。

このように時間の制約があることから、複数の葬儀社から見積もりをとるのは容易ではないでしょう。また、ご家族が亡くなった直後は気が動転していることも多く、冷静な判断が難しい可能性もあります。その結果、十分に比較できないまま、最初に連絡をする葬儀社にそのまま依頼するケースが大半です。しかし、その葬儀社がリーズナブルな家族葬を実現できるとは限りません。

「家族葬が思ったよりも高い」と感じて後悔しないためには、可能な限り生前から葬儀社を探しておくことをおすすめします。生前には時間に余裕があるため、リーズナブルな費用で希望に合った家族葬を実現できる、信頼できる葬儀社を冷静に見極めやすいためです。また、生前の資料請求などを条件に割引が適用される葬儀社もあります。

家族葬のアイリスはご逝去後のご連絡はもちろん、生前からのご相談やお見積もりにも対応しています。また、生前の資料請求で、割引も適用されます。生前のうちから葬儀社を選定しておきたいとお考えの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

見積もりを慎重に確認する

6つ目は、見積もりを慎重に検討することです。

葬儀社から見積もりをとったら、トータルの金額だけではなく、その内訳も確認することをおすすめします。なぜなら、表面上の見積額こそ安価であっても葬儀の施行に必要な物品やサービスが見積もりから除かれており、葬儀の施行にあたってさまざまな理由で追加料金が生じた結果、最終的な請求額が高くなるトラブルが散見されるためです。

そのような事態を避けるため、葬儀社から見積もりをとったら「見積もりに入っていない費用の有無」や「追加料金がかかるケース」などを確認し、可能な限り書面に残しておくとよいでしょう。

家族葬のアイリスはそのプランでの葬儀施行に必要となる物品やサービスをすべて含んだ料金を提示しており、不明瞭な追加料金を請求することはありません。信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでご連絡ください。

信頼できる葬儀社に依頼する

7つ目は、信頼できる葬儀社に依頼することです。

リーズナブルな葬儀を実現するために最も重要なのは、信頼できる葬儀社への依頼であると言っても過言ではありません。信頼できる葬儀社に依頼することで、予算に合った最適な葬儀プランの提案を受けることが可能となります。また、不要なオプションやグレードアップを無理に勧められる事態も避けられるでしょう。

信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。家族葬のアイリスは高品質かつ低価格の家族葬を展開しており、大切な人のお見送りを安心してお任せいただけます。

家族葬が高い場合のよくある質問

最後に、家族葬が高い場合のよくある質問とその回答を2つ紹介します。

家族葬の人数に制限はある?

家族葬の人数に、制限はありません。しかし、各葬儀社が展開する「家族葬プラン」には、独自の人数制限がある場合があります。

そのため、予想される参列者の数が多い場合には、その人数での葬儀に家族葬プランが適用されるか否か、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

家族葬の費用が補填される制度はある?

家族葬の費用が補填される制度には、主に「葬祭費・埋葬料」制度と、「葬祭扶助制度」があります。

葬祭費・埋葬料とは、故人が加入していた公的医療保険制度から、葬儀費用や埋葬費用の一部が補填される制度です。支給される金額は故人が加入していた公的医療保険の種類や地域などによって異なるものの、5万円前後であることが一般的です。受給するには遺族からの請求が必要であるため、請求を忘れないようご注意ください。

一方、葬祭扶助制度とは、直葬に限り費用の全額が公費で賄われる制度です。生活保護法を根拠としており、故人が生活保護受給者であり遺族も経済的に困窮している場合などに、申請して所定の要件を満たすことで適用されます。適用を受けるには、葬儀の前の申請が必須です。葬儀費用の捻出が難しい場合には、市区町村役場の福祉課などへ相談するとよいでしょう。

まとめ

家族葬の費用の目安を紹介するとともに、家族葬の費用が高い場合に考えられる原因や家族葬の費用を抑えるポイントなどを解説しました。

家族葬は、一般葬よりも安い傾向にあります。これは、家族葬の参列者が一般葬よりも少ない傾向にあるためです。

しかし、家族葬であるからといって、必ずしも安いとは限りません。家族葬であっても参列者の数が多い場合や会食を省略しない場合、家族葬を得意としていない葬儀社に依頼する場合などには、高い費用がかかる可能性があります。

家族葬の費用を安く抑えたい場合には、家族葬を得意とする信頼できる葬儀社に依頼したうえで、安易なグレードアップやオプションなどを避けると良いでしょう。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、高品質かつ低価格な家族葬を展開しています。費用を抑えつつ満足のいく家族葬を実現したいとお考えの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日受け付けており、深夜や早朝でもご遠慮いただく必要はありません。