お葬式は「家族のみ」でもできる?家族のみのお葬式の流れと注意点をわかりやすく解説

弔いに対する考え方の変化や親族の高齢化などにより、お葬式を家族のみで執り行うケースも増えています。
では、お葬式を家族のみで行うことにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?また、お葬式を家族のみで行う場合、どのような流れとなるのでしょうか?今回は、お葬式を家族のみで行うメリット・デメリットやお葬式を家族のみで行う際の主な形態、お葬式を家族のみで行う流れなどについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、家族のみでの小規模なお葬式にも対応しています。家族のみでのあたたかなお見送りをご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
お葬式は「家族のみ」でもできる
お葬式は、家族のみで執り行うことも可能です。このように、参列者を限定して執り行うお葬式を「家族葬」といいます。
ただし、「家族葬」は遺族から招待された人だけに限って参列できる葬儀の全般を指し、「家族だけが参列するお葬式=家族葬」ではありません。家族葬であっても一定範囲の親族が参列するケースや、故人が親しくしていた友人が参列するケースも散見されるためです。
そのため、家族のみが参列する葬儀は、「家族葬の中でも特に、参列者を家族のみに絞った葬儀」と整理できるでしょう。
なお、従来のお葬式は誰もが参列でき、誰もが参列できることが一般的でした。このような誰でも参列できる従来の葬儀を、家族葬に対して「一般葬」といいます。
お葬式を家族のみで行うメリット
お葬式を家族のみで行うことには、さまざまなメリットがあります。ここでは、お葬式を家族のみで行う主なメリットを4つ解説します。
- 葬儀が小規模になり、費用を抑えやすい
- 参列者対応の負担を軽減できる
- 自由な葬儀を実現しやすい
- 参列者の人数をあらかじめ把握できるので、準備に無駄が生じにくい
葬儀が小規模になり、費用を抑えやすい
1つ目は、葬儀が小規模になり、費用を抑えやすくなることです。
お葬式の費用は、参列者の数が多いほど高くなることが一般的です。なぜなら、参列者の数が多ければそれだけ広い斎場が必要となるためです。また、斎場のスタッフも多めに必要となるほか、会食や返礼品などの費用も嵩みやすくなるでしょう。
お葬式を家族のみで行う場合には参列者の数が少なくなるため、お葬式にかかる費用を抑えやすくなります。
参列者対応の負担を軽減できる
2つ目は、参列者対応の負担を軽減できることです。
家族以外の人が参列する場合、遺族は参列者にお礼を伝えたり接待に回ったりする必要が生じます。参列者が多ければ遺族は非常に慌ただしくなり、あっという間にお別れの時間になることもあるでしょう。
家族のみのお葬式では遺族が参列者対応に追われることなく、ゆっくりと故人を見送りやすくなります。
自由な葬儀を実現しやすい
3つ目は、自由な葬儀を実現しやすいことです。
一般葬の場合や、家族葬であっても親族なども参列する場合には、参列者などにも配慮して葬儀の内容を検討する必要が生じます。そのため、葬儀の内容には、自ずとある程度の制限がかかることが多いでしょう。
一方で、お葬式を家族のみで執り行う場合には、自由な葬儀が実現しやすくなります。たとえば、一般的にはお葬式には少し場違いな故人の好きだった曲を流したり、故人の趣味の品で会場を埋め尽くしたりするなどです。
ただし、斎場によって実現できる葬儀の内容は異なっており、周辺住民や同日に執り行われる別室の葬儀への参列者などへの配慮から一定の制限がされる可能性があります。そのため、希望する葬儀の形がある場合には、その斎場で希望する葬儀が実現できるか否か事前に確認しておくことをおすすめします。
家族葬のアイリスは全国の斎場と提携しているため、希望の葬儀を実現できる斎場を見つけやすくなります。希望のお葬式が叶えられる斎場をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
参列者の人数をあらかじめ把握できるので、準備に無駄が生じにくい
4つ目は、準備に無駄が生じにくいことです。
一般葬の場合には当日になるまで参列者の正確な人数が分からないため、返礼品や食事などを多めに用意する必要が生じます。一方で、家族のみのお葬式では人数があらかじめ把握できるため、準備に無駄が生じにくくなります。
なお、一般葬では通夜の後に「通夜振る舞い」、火葬の後に「精進落とし」として会食をすることが多いものの、家族のみのお葬式ではこれらの会食を省略することも少なくありません。
お葬式を家族のみで行うデメリット・注意点
お葬式を家族のみで行うことには、デメリットもあります。ここでは、主なデメリットと注意点を3つ解説します。これらをあらかじめ理解したうえでお葬式の形を選択することで、「こんなはずではなかった」と後悔する事態を避けやすくなります。
- 参列できなかった人から苦言を呈される可能性がある
- 香典収入が少なくなりやすい
- 後日、弔問客の対応に追われる可能性がある
参列できなかった人から苦言を呈される可能性がある
お葬式を家族のみで行う場合、親族など故人の関係者の中に参列できない人が生じます。そのため、参列が叶わなかった人から苦言を呈され、関係に亀裂が入るおそれがあります。
香典収入が少なくなりやすい
お葬式を家族のみで行う場合には参列者が少ないため、香典収入も少なくなる傾向にあります。また、家族のみのお葬式では、香典の授受自体をしないことも多いでしょう。
そのため、葬儀費用が安価となりやすい一方で、かかった費用から香典収入を引いた実質的な持ち出し額が高くなる可能性があります。
後日、弔問客の対応に追われる可能性がある
家族のみのお葬式ではお葬式当日に参列できない人が多くなるため、自宅などに後日弔問客が訪れて対応に追われる可能性があります。故人の交友関係が広かった場合などには、弔問客が連日のように訪れるかもしれません。
そのため、故人の交友関係が広かった場合などには、一般葬とするほうがトータルでの労力が少なくて済む可能性があります。このような点も踏まえ、一般葬とするか家族のみでのお葬式とするか、慎重に検討することをおすすめします。
ご家族が亡くなり、葬儀の形態についてお悩みの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。状況やご希望、予算などに応じ、最適な葬儀プランを提案します。
お葬式を家族のみで行う場合の主な形態
「家族葬」と「一般葬」は、参列者の範囲から見た葬儀の形態です。一方で、お葬式は執り行う儀式の内容から「二日葬」「一日葬」「直葬」にも分類できます。つまり、お葬式を家族のみで行うことが決まったら、「二日葬とするか、一日葬とするか、直葬とするか」も検討する必要があるということです。
これらについて、それぞれの概要を解説します。ご家族が亡くなり、執り行う葬儀の形態でお悩みの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
二日葬
二日葬とは、1日目に通夜、二日目に葬儀・告別式と火葬を行う葬儀の形態であり、もっとも伝統的な葬儀形態です。一日葬や直葬と比較して執り行う儀式が多いため、これらの3つの仲ではもっとも費用が高くなります。
一日葬
一日葬とは、儀式としての通夜を行わず、1日で葬儀・告別式と火葬を行う葬儀の形態です。
一般葬とは異なり、家族のみのお葬式では、二日葬としたところで通夜と葬儀・告別式の顔ぶれが同じとなることが多いでしょう。そのため、家族のみのお葬式では、この一日葬が多く選ばれています。
直葬</h3
直葬とは、通夜も葬儀・告別式も行わず、火葬のみを執り行う葬儀の形態です。原則として読経もないものの、僧侶を手配して火葬炉の前で読経してもらうことも可能です。
もっとも安価な葬儀形態である一方で、「十分な供養ができなかった」と感じて後悔するおそれがあります。また、菩提寺がある場合に無断で直葬を決行すれば、お墓への埋葬を断られてトラブルとなる可能性も否定できません。
そのため、直葬とする場合はデメリットも理解したうえで、より慎重に検討することをおすすめします。
お葬式を家族のみで執り行う場合の主な流れ
一日お葬式を家族のみで執り行う場合、どのような流れで進行するのでしょうか?ここでは、一日葬とする場合を前提に全体の流れを解説します。
- ご逝去・家族への連絡
- 葬儀社への連絡
- 搬送・安置
- 葬儀プランの打ち合わせ
- 納棺
- 葬儀・告別式
- 出棺
- 火葬・骨上げ
ご逝去・家族への連絡
ご逝去が確認されたら、その場に同席していない家族に連絡を入れます。
家族のみのお葬式に資しようと考えている場合には、この時点でその旨も伝えておくと良いでしょう。家族だけでお葬式をしたいことを伝えていなければ、連絡を受けた相手が親族や近隣住民などに連絡を入れてしまい、家族だけでのお葬式が難しくなる可能性があるためです。
葬儀社への連絡
続けて、葬儀社に連絡を入れます。
この段階で葬儀社への連絡が必要なのは、ご遺体を別の場所に搬送してもらう必要があるためです。病院で亡くなった場合には病院内の霊安室に移されるものの、霊安室が使えるのは数時間程度のみです。その時間内に、別の安置場所へご遺体を搬送しなければなりません。
とはいえ、自家用車などでご遺体を搬送するのは現実的ではないでしょう。そこで、ご遺体を運べる寝台車を持っている葬儀社に依頼して、ご遺体を搬送してもらいます。
葬儀社は病院から紹介されることも多いものの、必ずしも紹介を受けなければならないわけではありません。信頼できそうであると感じた葬儀社や、理想の葬儀が実現できそうな葬儀社を遺族が自分で手配することも可能です。
ご家族が亡くなり、家族のみのお葬式に対応できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日受け付けており、ご連絡後はすぐに担当者が駆け付けてご遺体の搬送をサポートします。
搬送・安置
葬儀社の担当者が到着したら、ご遺体を搬送して安置します。安置場所は、葬儀社の安置施設がご自宅とすることが多いでしょう。
葬儀プランの打ち合わせ
ご遺体を安置したら、葬儀プランの打ち合わせを行います。打ち合わせでは、家族のみでのお葬式を希望していることを伝え、理想の葬儀が実現できるか否かを確認しましょう。
併せて、トータルでかかる費用や、お葬式の施行にあたって見積もり以外にかかる金額の有無なども確認しておくと安心です。信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
家族葬のアイリスはその葬儀の施行に必要となる金額をすべて含んだ料金を提示しており、不明瞭な追加料金を請求することはありません。
納棺
葬儀・告別式の前に、納棺をします。納棺とは、ご遺体にお化粧を施したりお着換えをさせたりしたうえで、棺に納める儀式です。
一日葬の場合、納棺は葬儀・告別式の前日に行うことが多いでしょう。葬儀・告別式の前に行えば、非常に慌ただしくなるためです。ただし、葬儀社やスケジュールの都合によっては当日の朝に行うこともあるため、担当者に事前に確認しておくことをおすすめします。
葬儀・告別式
定刻となったら、葬儀・告別式を始めます。通常の葬儀では開始時刻に先立って受付を開始することが多いものの、家族だけのお葬式では受付を省略することがほとんどです。受付をするまでもなく、誰が参列しているのかわかるためです。
葬儀・告別式では、僧侶による読経やお焼香、遺族によるお焼香などがなされます。家族のみが参列する場合、葬儀・告別式の所要時間は40分から1時間程度であることが多いでしょう。
出棺
葬儀・告別式を終えたら、火葬場へ向けて出棺します。お葬式への参列者が家族のみである場合、そのまま全員が火葬場へ向かうことが多いでしょう。
火葬・骨上げ
火葬場へ到着したら、ご遺体を荼毘に付します。火葬には1時間から2時間程度を要することが多いため、その間遺族は待合室などで待機します。火葬を終えたら、ご遺体のお骨を拾い上げて骨壺に納める「骨上げ」を行います。
火葬の後に遺族と僧侶による食事会である「精進落とし」を行う場合もあるものの、家族のみのお葬式では精進落としを省略することが少なくありません。
お葬式を家族のみで行う場合のよくある質問
最後に、お葬式を家族のみで行う場合のよくある質問とその回答を2つ紹介します。
「家族」の範囲はどこまで?
「家族」とは一般的に、同じ家に住む人を指すことが多いでしょう。
ただし、家族葬の参列者の範囲は喪主が自由に決められるため、参列する「家族」の範囲も喪主が決めれば構いません。実際に、家族葬に一定範囲の親族や故人の特に親しくしていた友人などが参列するケースも散見されます。
お葬式を家族のみで行う場合、参列者以外への訃報はいつ伝える?
お葬式を家族のみで行う場合、参列者以外への訃報は、葬儀を終えてから伝えるのが原則です。先に伝えてしまうと、自身も参列すべきと考えた人が思いがけず葬儀会場に訪れて対応に追われる可能性があるためです。
とはいえ、近隣住民や頻繁にお見舞いに来てくれていた人、忌引き休暇の申請が必要となる勤務先など、葬儀後までご逝去の旨を隠すのが難しい場合もあるでしょう。その場合は事前に訃報を伝えたうえで、家族のみのお葬式とするため参列を遠慮したい旨を丁寧に伝えます。
まとめ
お葬式を家族のみで執り行うメリット・デメリットやお葬式を家族のみで行う流れなどを解説しました。
お葬式を家族のみで行うケースは増えており、近年ではさほど珍しいことではありません。家族のみでお葬式をすることには、遺族が参列者対応に追われづらいことや、費用を抑えやすいなどのメリットがあります。
その反面、参列できなかった人とトラブルになったり、後日弔問客の対応に追われたりする可能性があることなどに注意が必要です。大切なお葬式で後悔する事態を避けるため、お葬式を家族のみで行うか否かは、故人の交友関係の広さなどを踏まえて慎重に検討すべきでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、家族のみでのお葬式にも対応しています。家族のみで故人様をゆっくり見送りたいとお考えの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日お受けしており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。
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