【2025】自宅でお葬式はできる？自宅葬のメリット・デメリットと注意点をわかりやすく解説

近年では、葬儀会館などでの葬儀が主流となっています。これは、準備や片付けなどの面で葬儀会館での葬儀が便利であることや、近年の住宅は日本古来の住宅と比べて手狭であり、自宅での葬儀が難しいことによるものでしょう。

では、現代においても自宅でお葬式をすることはできるのでしょうか？また、自宅でお葬式をすることにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか？今回は、自宅でお葬式をすることの可否や自宅でのお葬式のメリット・デメリット、自宅でお葬式をする場合の流れなどについてくわしく解説します。

なお、当サイト「家族葬のアイリス」は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、自宅でのお葬式にも対応しています。自宅でのお葬式をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

自宅でお葬式はできる？

はじめに、自宅でのお葬式の可否を解説します。

原則：自宅でお葬式はできる

原則として、自宅でのお葬式は可能です。ひと昔前までは自宅での葬儀が主流であり、実際にほとんどの葬儀が自宅で執り行われていました。地方都市を中心に、祖父や祖母を、自宅でのお葬式で見送った経験のある人は少なくないでしょう。

例外：集合住宅では規約で禁じられている場合もある

自宅でお葬式をすることは原則として自由である一方で、マンションなどの集合住宅では、管理規約などで自宅でのお葬式が禁じられている場合があります。また、賃貸住宅である場合も、賃貸契約書の規定により自宅でのお葬式が認められない場合があります。

マンションなどの集合住宅や賃貸住宅でお葬式をしたい場合には、管理規約や契約書などをあらかじめ確認してください。

自宅でお葬式をするメリット

自宅でお葬式をすることには、多くのメリットが存在します。ここでは、主なメリットを4つ解説します。

• 自由なお葬式が実現できる
• 慣れ親しんだ場所で故人のお見送りができる
• 会場費用がかからない
• 時間を気にする必要がない

自由なお葬式が実現できる

1つ目は、自由なお葬式が実現しやすいことです。

斎場でお葬式をする場合、その斎場のルールに従わなければなりません。そのため、自由な葬儀を行おうにも、ある程度の制限がなされやすいでしょう。

一方で、自宅である場合、斎場よりも自由なお葬式を実現しやすいといえます。

慣れ親しんだ場所で故人のお見送りができる

2つ目は、慣れ親しんだ場所で故人のお見送りができることです。

斎場でのお葬式の場合、慣れない空間で最期のお別れをすることを寂しく感じることもあるでしょう。また、なかには施設への入所や入院などで故人が長らく自宅へ帰ることが叶わず、「最期くらい自宅に帰らせてあげたい」と考える場合もあると思います。

自宅でのお葬式を選択することで、このような想いが実現できます。

会場費用がかからない

3つ目は、会場費用がかからないことです。

斎場でお葬式をする場合、斎場の利用料の支払いが必要となります。一方で、自宅でお葬式をする場合には会場費がかかりません。そのため、お葬式費用を安く抑えやすくなります。

時間を気にする必要がない

4つ目は、時間を気にする必要がないことです。

斎場でお葬式をする場合には、どうしても時間の制約がかかります。そのため、通夜や葬儀の前後に故人ともっとゆっくり過ごしたいと考えても、斎場の利用時間の関係から叶わないことが多いでしょう。自宅でお葬式をする場合には会場を借りるわけではないことから、時間を気にすることなく故人との最期の時間を過ごしやすくなります。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、自宅葬プランも設けています。「自宅葬を希望するものの、何をどうすべきかわからない」などとお困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

自宅でお葬式をする場合のデメリット・注意点

自宅でお葬式をすることには、デメリットもあります。ここでは、自宅でお葬式をする主なデメリットと注意点を7つ解説します。

• 設営や片付けに手間がかかる
• 近隣への配慮が必要となる
• 参列者の数によっては手狭になる可能性がある
• 参列者への接待が必要になる
• マンションの場合は棺がエレベーターに入らないおそれがある
• 参列者の交通手段や駐車スペースを検討する必要がある
• 近隣住民が多く参列に訪れて対応に追われる可能性がある

設営や片付けに手間がかかる

斎場でお葬式をする場合、設営や片付けは原則として葬儀社のスタッフが行います。喪主などの遺族は、供花の配置を指示したり座席の配置を確認したりするだけで構いません。

自宅でお葬式をする場合にも葬儀社のスタッフがサポートは行うものの、遺族が中心となって設営や片付けをする必要があります。どこに何があるかなど家主でなければわからないことも多いうえ、自宅の什器や座布団などを使用することも多いためです。

また、通夜や葬儀の前には会場となる部屋や通路、トイレなどの掃除・片付けも必要となり、負担は少なくないでしょう。

近隣への配慮が必要となる

自宅でお葬式をする場合、話し声や読経などの音が周囲に響く可能性があります。また、棺や寝台車などの出入りが周囲の目に触れる可能性があるほか、参列者が多ければ車の往来が多くなり、迷惑をかけるかもしれません。

特に住宅が密集している地域や集合住宅などでは周囲への影響が大きくなりやすいため、近隣住民への配慮が必要となります。なお、先ほど解説したように、マンションや賃貸住宅などではそもそも自宅でのお葬式が認められない場合もあるため、事前の確認が必須といえます。

参列者の数によっては手狭になる可能性がある

自宅の広さと参列者の数のバランスによっては、自宅が手狭となり、参列者が入りきれない可能性があります。そのため、予想される参列者の数を想定したうえで、自宅でのお葬式が現実的であるかどうか検討する必要があるでしょう。

参列者への接待が必要になる

お葬式では、参列者への接待が必要です。斎場でのお葬式であれば葬儀社のスタッフがこれをサポートするものの、自宅でお葬式をする場合には、喪主などの遺族がお茶や菓子などを用意する必要が生じます。

とはいえ、仕出し弁当を用意したり小規模なお葬式の場合には料理を持ち寄ったりすることで、負担を軽減することも検討できます。

マンションの場合は棺がエレベーターに入らないおそれがある

マンションでのお葬式が禁止されていない場合であっても、エレベーターのサイズに注意しなければなりません。エレベーターの大きさによっては棺が入らず、自宅でのお葬式が事実上難しい場合もあるためです。

なお、マンションによっては荷物搬入用の大型エレベーターが別途備え付けられている場合もあるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

参列者の交通手段や駐車スペースを検討する必要がある

参列者が多くなることが予想される場合、参列者の交通手段や駐車スペースなどを検討しなければなりません。場合によっては近隣の駐車場を借りたり、最寄り駅からのマイクロバスを手配したりするなどの対応が必要となるでしょう。

近隣住民が多く参列に訪れて対応に追われる可能性がある

自宅でお葬式をする場合、お葬式をすることが近隣住民に知られやすくなります。その結果、故人と顔見知りであった多くの近隣住民などが思いがけず葬儀に参列し、対応に追われる可能性があります。

自宅でお葬式をする場合には想定外の弔問客が訪れるものと考えて、余裕をもって返礼品などを用意する必要があるでしょう。

自宅でお葬式を行う場合の費用相場

葬儀費用の平均は、120万円程度です。これに対して、葬儀社に依頼して自宅でお葬式をした場合の費用は40万円から100万円程度であり、一般的なお葬式よりも安価となりやすいでしょう。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、自宅でのお葬式にも対応しています。また、そのプランでの葬儀の施行に最低限必要な物品やサービスをすべて含んだ見積額を提示しており、不明瞭な追加料金がかかる心配もありません。自宅でのお葬式をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

自宅でお葬式を行う場合の流れ

自宅でお葬式をする場合、ご逝去からお葬式まではどのような流れで進行するのでしょうか？ここでは、病院で亡くなった場合を前提に、一般的な流れについて解説します。

• ご逝去
• 近親者への連絡・自宅葬に関する検討と相談
• 葬儀社への連絡
• ご自宅への搬送・安置
• 葬儀プランの打ち合わせ
• 菩提寺への連絡
• 死亡届の提出
• （翌日）納棺
• 通夜
• 通夜振る舞い
• （翌々日）葬儀・告別式
• 出棺
• 火葬・お骨上げ
• 精進落とし

ご逝去

病院でご逝去が確認されると、ご遺体は霊安室に移されます。ご逝去後は、入院患者用のベッドを使い続けることができないためです。

また、医師によって死亡時刻などが確認され、これを反映させた死亡診断書が交付されます。死亡診断書は死亡届の様式と一体になっており、死亡届の提出に必要となるため、紛失しないよう注意しましょう。

近親者への連絡・自宅葬に関する検討と相談

ご逝去が確認されたら、その場に立ち会えなかった近親者へ連絡します。

自宅でのお葬式を検討している場合には、この時点で近親者と相談しておきましょう。自宅でお葬式をする場合は喪主のみならず、他の遺族の協力も必要となります。そのため、独断で進めるのではなく他の遺族にも意見を求め、協力を得られるよう慎重に進めることをおすすめします。

併せて、自宅でのお葬式が現実的に可能であるか否かについても検討します。マンションや賃貸住宅の場合、規約や契約書を確認するほか、想定される参列者が自宅に入りきるか否か、参列者の数に応じた駐車場が確保できそうか否かについても確認しておく必要があるでしょう。

葬儀社への連絡

続いて、自宅でのお葬式に対応できる葬儀社に連絡をとります。これほど早い段階で葬儀社への連絡が必要となるのは、病院の霊安室は数時間程度しか使えないことが一般的であるためです。病院が定めた一定時間が経過するまでに、ご遺体を別の場所まで搬送しなければなりません。

とはいえ、自家用車にご遺体を乗せて搬送することは、現実的ではないでしょう。そこで、寝台車を持っている葬儀社を手配して、ご遺体を自宅まで搬送してもらう必要が生じます。

葬儀社は病院から紹介されることが多いものの、必ずしもその葬儀社に依頼しなければならないわけではありません。その葬儀社が自宅でのお葬式に対応しているとは限らないため、自身で希望の葬儀が実現できる信頼できそうな葬儀社を探して、手配することをおすすめします。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、ご逝去のご連絡をいただいたらすぐに担当者が駆け付けてサポートを開始します。お電話は24時間365日受け付けており、深夜や早朝でもご遠慮いただく必要はありません。

自宅でのお葬式に対応している葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでご連絡ください。

ご自宅への搬送・安置

葬儀社の担当者が到着したら、寝台車でご遺体を自宅へと搬送します。自宅に到着したらご遺体を安置し、枕飾りを用意します。枕飾りとは故人の枕元に飾る小ぶりの祭壇であり、「仮祭壇」と呼ばれることもあります。

家族葬のアイリスでは、自宅葬プランの料金にはじめから枕飾りの費用を含んでいます。そのため、枕飾りの手配に追加料金はかかりません。

葬儀プランの打ち合わせ

ご遺体を安置したら、葬儀プランの打ち合わせを行います。自宅でのお葬式をご希望の際はその旨を担当者に伝えたうえで、自宅での葬儀が現実的であるかどうか、実際の状況や想定される参列者の数を踏まえてアドバイスを受けるとよいでしょう。

自宅でお葬式をする方向性が決まったら、葬儀社から見積もりをとります。残念なことに、葬儀関連サービスでは、見積額と実際の請求額との乖離に関するトラブルが少なくありません。

そのため、表面上の金額だけを見るのではなく、必要な物品やサービスが見積もりに含まれていることや、見積もりの他にかかる費用がある場合にはその費用の内容と金額、変動する金額がある場合にはその計算方法などを詳細に確認しておくことをおすすめします。

葬儀社の担当者が不誠実である場合には、この段階でその葬儀社への依頼を断り、他の葬儀社に切り替えても構いません。葬儀はやり直しがきかないため、葬儀社は慎重に選定することをおすすめします。

家族葬のアイリスははじめから、そのプランでの葬儀の施行に最低限必要となる物品やサービスをすべて含んだ金額を提示しています。不明瞭な追加料金がかかる心配なくご家族を見送りたい際は、家族葬のアイリスまでご連絡ください。

菩提寺への連絡

菩提寺がある場合には、菩提寺へ連絡をします。希望した日程に僧侶の都合が付かない可能性もあるため、お葬式の日程を決める段階で僧侶の予定を確認しておきましょう。

なお、菩提寺などがない場合には、葬儀社に宗教者を手配してもらうことが可能です。また、故人が信仰していた宗教もない場合には宗教者を手配せず、無宗教式とすることも検討できます。

死亡届の提出

葬儀プランの打ち合わせや菩提寺への連絡などと並行して、死亡届の提出を行います。死亡届の提出期限は原則として、死亡の事実を知った日から7日以内です。

しかし、死亡届を出さなければ、火葬に必要となる火葬許可証を受け取ることができません。そのため、期限を待たず、早期に届け出ておくべきでしょう。

なお、死亡届の提出は葬儀社のスタッフが代行してくれることも少なくありません。多忙な遺族が死亡届の提出に時間を割かずに済むよう、代行してもらえる場合には任せることをおすすめします。

家族葬のアイリスは自宅葬プランの中にはじめから死亡届の提出代行料を含んでおり、追加料金はかかりません。そのため、安心してお任せいただけます。

（翌日）納棺

通夜の当日、通夜の開始時刻に先立って納棺をします。通夜はご逝去の翌日の夕刻に行うことが多いものの、火葬場の予約の都合や僧侶の都合、近親者の都合、宗旨・宗派の考え方の違い、地域などによって、これとは異なる日程となる場合もあります。

納棺では、ご遺体の身体を清めて着替えをし、死化粧を施したうえで棺に納めます。この際、故人の愛用していた品物などを棺に入れることもあります。

通夜

通夜は、夕方の18時や19時頃から始めることが一般的です。仏式の場合、通夜では僧侶による読経やお焼香、参列者による焼香などがなされます。

通夜振る舞い

通夜の後には、参列者に軽食やドリンクを振る舞う「通夜振る舞い」を行います。自宅でお葬式をする場合には遺族などが料理を用意する場合もあるほか、ケータリングサービスを活用したり、葬儀社に手配を依頼したりする場合もあります。

（翌々日）葬儀・告別式

通夜の翌日に、葬儀と告別式を行います。葬儀・告別式の開始時刻は火葬場の予約時刻から逆算をして決めるため、10時や11時頃の開始となることが多いでしょう。仏式の場合、葬儀・告別式でも僧侶による読経やお焼香、参列者による焼香などがなされます。

出棺

葬儀・告別式を終えると、棺の中に花を手向ける「花入れの儀」などを行い、火葬場への出棺となります。出棺に先立って、喪主が挨拶を行うことが一般的です。

出棺時、斎場の場合にはBGMを流すことも多いものの、自宅でのお葬式をする場合には近隣への配慮や音響設備がない関係などから音楽などは控えることが多いでしょう。火葬場へは全員が同行するのではなく、喪主など一部の近親者だけが同行します。

火葬・お骨上げ

火葬場に到着したら、ご遺体を荼毘に付します。火葬を終えると、遺族などが2人1組でお骨を拾い上げて骨壺に納める「お骨上げ」を行います。最後に、お骨を納めた骨壺と埋葬許可証を受け取って、一連の儀式は終了となります。

精進落とし

火葬後に、僧侶や近親者で食事会（「精進落とし」や「お斎」といいます）を行います。自宅でお葬式をする場合、精進落としはお弁当を手配するなどして自宅に戻って行う場合もあるほか、料理店で行う場合もあります。

自宅でのお葬式にまつわるよくある疑問

最後に、自宅でのお葬式にまつわるよくある疑問に、2つ回答します。

自宅でのお葬式も葬儀社に依頼して行う？

自宅でお葬式をする場合、葬儀社に依頼せずに行うことも不可能ではありません。

しかし、葬儀社に依頼しない場合にはご遺体の腐敗を防ぐドライアイスの処置や枕飾りの手配、火葬場の予約、棺の手配、火葬場への搬送手段の確保などを、すべて自力で行う必要が生じます。

これには相当の手間がかかるうえ、必要な物品などを個別に手配することで、むしろ費用が高くついてしまうおそれもあるでしょう。そのため、近年では自宅でお葬式をする場合であっても、葬儀社に依頼することが主流となっています。

家族葬のアイリスは自宅葬プランを設けており、自宅でのお葬式についても豊富な実績を有しています。自宅でのお葬式をサポートできる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。

自宅でお葬式をすると安く済む？

自宅でお葬式をする場合、会場の費用が掛かりません。そのため、この分だけ費用を削減しやすいといえます。

その一方で、参列者が多ければ返礼品や食事、什器なども多く手配する必要があるほか、状況によっては駐車場やマイクロバスなども手配しなければなりません。また、自宅の場所によっては、葬儀社のスタッフの出張費などがかかる場合もあるでしょう。

そのため、「自宅でのお葬式は安い」と思い込むのではなく、まずは自宅葬に対応している葬儀社から見積もりをとるとよいでしょう。自宅葬に対応できる信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでご連絡ください。

まとめ

自宅でのお葬式の可否や自宅でお葬式をするメリット・デメリット、自宅でお葬式をする流れなどを解説しました。

マンションなどの規約で禁止されていない限り、自宅でお葬式をすることは可能です。自宅でお葬式をすることには、慣れ親しんだ環境での最期のお別れが可能となることや、自由なお葬式が実現しやすいことなどのメリットがあります。

一方で、参列者の数によっては手狭となる可能性があるほか、近隣への配慮が必要となること、準備や片付けなどで遺族の手間が増えることなどには注意しなければなりません。メリットとデメリットを踏まえ、斎場でお葬式をするか自宅でお葬式をするか、葬儀社のスタッフとも相談したうえで検討するとよいでしょう。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、自宅でのお葬式にも対応しています。自宅でのお葬式についてサポートを受けられる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。