田舎の自宅葬の傾向は?注意点や費用をわかりやすく解説
「自宅葬」といっても、都心部の人がイメージする自宅葬といわゆる田舎でイメージされる
自宅葬とではやや異なる可能性があります。
では、田舎の自宅葬には、どのような傾向があるのでしょうか?また、田舎で自宅葬をすることには、どのようなメリット・デメリット、注意点があるのでしょうか?今回は、田舎の自宅葬の傾向やメリット・デメリット、田舎で自宅葬をする際の注意点、田舎の自宅葬でかかる主な費用などについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、田舎と呼ばれる地域での自宅葬のサポートも可能です。ご家族が亡くなり、自宅葬を田舎で執り行いたいとお考えの際は、葬儀形態でお悩みの際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
自宅葬とは?
自宅葬とは、故人や遺族の自宅で執り行う葬儀です。
自宅葬の場合、病院などのご逝去場所から自宅へ搬送して安置することが多いでしょう。その後は通夜・告別式を執り行い、自宅から火葬場へ向けて出棺します。
自宅葬の傾向は都会と田舎とで二極化している
冒頭で解説したように、都心部といわゆる田舎の地域では自宅葬の傾向が異なります。都心部での自宅葬と田舎での自宅葬の傾向について、それぞれ解説します。
都会の自宅葬の傾向
近年における都心部の自宅葬は、非常に小規模なものがほとんどです。同居家族以外に参列者がほとんどいない場合に、「斎場を借りるほどでもない」や「できるだけ費用を抑えたい」「同居家族だけで故人をゆっくり見送りたい」などの考えから選択されることが多いでしょう。
また、いわゆる仏間がない場合も多く、その場合にはリビングなどが葬儀会場となることが一般的です。
田舎の自宅葬の傾向
田舎で「自宅葬」という場合、日本における伝統的な葬儀形態を指していることが多いでしょう。
田舎での自宅葬は原則として誰でも自由に参列でき、参列者が非常に多くなる傾向にあります。これは、故人の遺族や親族のほか、近隣住民や友人、知人なども多く参列するためです。また、田舎の自宅葬では、準備や片付けも近隣住民や親族が協力し合って行うことが一般的です。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、自宅葬についても豊富なサポート実績を有しています。自宅葬をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
自宅葬を田舎で行うメリット
田舎で自宅葬を行うことには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、田舎での葬儀で自宅葬を選択する主なメリットを3つ解説します。
- 近隣住民や親族の納得を得やすい
- 多くの人に故人を見送ってもらえる
- 慌ただしい反面、塞ぎ込みにくい
近隣住民や親族の納得を得やすい
1つ目は、近隣住民や親族の納得を得やすいことです。
田舎と呼ばれる地域の中には、昔ながらの自宅葬を営むことが今も一般的である場合があります。そのような場合に、「斎場を借りて近親者だけで家族葬をする」など比較的近代的な葬儀の形を選択すれば、近隣住民や親族などからひんしゅくを買うおそれもあるでしょう。
葬儀の「普通」は地域ごとに異なるため、田舎と呼ばれる地域に住む人が亡くなった場合には、まずその地域における葬儀の「普通」を確認することから始めることをおすすめします。
多くの人に故人を見送ってもらえる
2つ目は、多くの人に故人を見送ってもらえることです。
田舎では人のつながりが濃い場合も多く、故人が日常生活を送る中で多くの人と関わりを持っていた場合も多いでしょう。そのような場合に田舎で自宅葬を行えば、お世話になった多くの人に囲まれて故人を見送ることが可能となります。
慌ただしい反面、塞ぎ込みにくい
3つ目は、慌ただしい反面、遺族が塞ぎ込みにくいことです。
田舎での自宅葬はひっきりなしに参列者が訪れる可能性があるうえ、準備や片付けなども必要となり、遺族は非常に慌ただしくなります。一人ひとりの参列者にお礼の挨拶をする必要もあり、「バタバタとしているうちにあっという間にお別れの時間が来てしまった」と感じることも多いでしょう。
これは見方によってはデメリットでもある反面、大きなメリットともなり得ます。寂しい葬儀では遺族が塞ぎ込んでしまいやすい一方で、慌ただしくしていれば遺族が塞ぎ込みづらく、時間をかけて故人の死を受け止め、前を向きやすくなるためです。
なお、葬儀をする理由は本来、故人を供養するだけではありません。故人を供養するのはもちろんのこと、時間をかけて遺族が故人の「死」を向き合うことや、遺族と故人の関係者との縁をつなぐこと、参列者の話しから遺族が故人の新たな面を知ること、遠くなりかけていた縁を結びなおすことなどの意味合いもあります。葬儀がもつこのような役割は、小さいものではありません。
近年主流となりつつある家族葬では「故人の供養」だけに目が向きがちであるものの、田舎での昔ながらの自宅葬では、葬儀の本来の役割を果たしやすくなるでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、田舎で行う自宅葬のサポートにも対応しています。ご家族が亡くなり自宅葬をご希望の際や、葬儀の形態でお悩みの際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
自宅葬を田舎で行うデメリット
自宅葬を田舎で行うことには、デメリットもあります。知らずに後悔する事態を避けるため、自宅葬とするか否かはデメリットも理解したうえで検討するとよいでしょう。ここでは、田舎での自宅葬の主なデメリットを3つ解説します。
- 準備・片付けや人員配置などが大変になる
- 遺族は接待側に回る必要がある
- 葬儀を行うスペースの確保が必要となる
なお、家族葬のアイリスは自宅葬のサポートにも対応しており、ご依頼いただくことで遺族側の負担軽減につながります。自宅葬をご検討の際や、自宅葬で遺族側に生じる負担をできるだけ軽減したいとお考えの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
準備・片付けや人員配置などが大変になる
田舎での自宅葬では参列者が多くなる傾向にあり、参列者を接待するための準備や片付け、人員配置などに負担がかかる可能性があります。近隣住民や親族が総出でサポートしてくれる場合が多いとはいえ、喪主や遺族の負担は小さいものではないでしょう。
遺族は接待側に回る必要がある
自宅葬に限ったことではないものの、遺族は原則として参列者の接待に回る必要があります。田舎の自宅葬では参列者が多くなる傾向にあるため、遺族側の接待への負担が大きくなりやすいでしょう。
葬儀を行うスペースの確保が必要となる
田舎での自宅葬は参列者が多くなりやすく、参列者が入るだけのスペースの確保が必要となります。場合によっては、家具を移動させるなどしてスペースを確保する必要があるでしょう。
田舎の自宅葬でかかる主な費用
田舎の自宅葬では、どのような費用がどの程度かかるのでしょうか?ここでは、田舎での自宅葬にかかる主な費用を解説します。
- 宗教者に支払うお布施
- 会食費用・返礼品費用
- 葬儀社に支払う費用
- 火葬費用
宗教者に支払うお布施
田舎での自宅葬では、僧侶などの宗教者にかかるお布施がかかります。
お布施の金額は地域や宗派、宗旨などによって異なるため、事前にその地域の葬儀にくわしい親族や菩提寺などに確認しておくとよいでしょう。葬儀で読経や戒名の授与などを依頼する場合、一般的な費用の目安は30万円から50万円程度です。
会食費用・返礼品費用
田舎の自宅葬では、会食費用や返礼品費用などがかかります。葬儀にまつわる会食には、主に次の2つがあります。
- 通夜振る舞い:通夜の後に行う会食。参列者にお礼を伝えることや故人と最期の食事を共にすることが目的であり、通夜への参列者が広く参加する
- 精進落とし:火葬後に行う会食。火葬場まで同行する近親者や世話役と僧侶が参加し、これらの人に感謝を伝え労うことを目的とする
田舎での自宅葬では、通夜振る舞いは自宅で行うことが多いでしょう。そのため、食材の購入などの費用が掛かります。一方で、精進落としは火葬後そのままの流れで行うことから、懐石料理店を予約したり仕出し弁当を用意したりすることが多いでしょう。また、参列者にお渡しする返礼品も用意する必要があります。
これらの費用は、参列者の数によって大きく変動します。10万円前後で収まる場合もあれば、規模の大きな葬儀では数十万円に上ることもあります。
葬儀社に支払う費用
田舎での自宅葬であっても、近年では葬儀社に依頼して行うことが多いでしょう。葬儀社に依頼しない場合にはご遺体の搬送手段の確保や棺・骨壺などの手配、火葬場の予約などをすべて自分達で行う必要があり、負担が大きくなりやすいためです。
葬儀社に依頼する場合、葬儀社への支払いが必要となります。比較的大規模な田舎の自宅葬である場合、葬儀社に依頼する場合の費用は50万円から100万円程度が目安となるでしょう。ただし、費用は依頼する葬儀社によって大きく変動するため、事前に見積もりをとったうえで葬儀社を慎重に選定することをおすすめします。
田舎での自宅葬に対応できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
火葬費用
自宅葬であっても斎場での葬儀であっても、火葬場の利用料がかかります。火葬場の利用料は、利用する火葬場が公営であるか民営であるかのほか、故人の最期の住所地が火葬場の管轄地域であるか否かなどによって変動します。
対象地域の公営火葬場であれば数千円程度で火葬ができる場合もある一方で、民間であれば10万円以上の費用がかかる場合もあるため、事前に確認したうえで火葬場を選定するとよいでしょう。
田舎での自宅葬の注意点
田舎での自宅葬では、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?ここでは、主な注意点を4つ解説します。
- 参列者が予想以上に多くなることがある
- 会食を自宅で行うと長引きやすい
- 地域のしきたりや風習を重視する
- 不明点は菩提寺に相談する
参列者が予想以上に多くなることがある
自宅葬を田舎で行う場合、予想以上に参列者が多くなる傾向にあります。地域によっては、多くの人が「少しでも関わりのあった人が亡くなったら、葬儀に駆けつけるのは当然だ」と考えている可能性があるためです。
また、逝去を聞きつけた近隣住民が、他の地域住民や関係者にも訃報を伝えることも多いでしょう。そのため、予想よりも多くの人が参列する可能性を踏まえ、準備を行う必要があります。
会食を自宅で行うと長引きやすい
田舎での自宅葬では、通夜振る舞いなどの会食を自宅で行うことが一般的です。参列者が多い場合、通夜振る舞いは非常に賑やかなものとなりやすく、半ば宴会のような形となることもあるでしょう。
通夜振る舞いには「故人との最期の食事」という意味合いもあるため、賑やかな通夜振る舞いは故人の供養ともなります。その一方で、家主である喪主側がある程度のところで時間を区切らなければ、夜遅くまで通夜振る舞いが続き、翌日の葬儀・告別式へ向けた片付けの負担が大きくなるおそれがあります。
地域のしきたりや風習を重視する
葬儀の形や考え方が、地域によって異なることは少なくありません。特に田舎では、その傾向は顕著でしょう。そのため、喪主がその地域の葬儀の風習に明るくない場合には、その地域に住む他の遺族や親族などにも相談しておくことをおすすめします。
不明点は菩提寺に相談する
田舎での自宅葬についてわからないことがある場合、菩提寺に相談するのがおすすめです。特に田舎と呼ばれる地域では、その地域の葬儀にまつわる慣習にもっともくわしいのは菩提寺であるのが一般的であるためです。
田舎の自宅葬に関するよくある質問
最後に、田舎の自宅葬に関するよくある質問とその回答を4つ紹介します。
田舎の自宅葬でも葬儀社に依頼すべき?
田舎での自宅葬であっても、葬儀社に依頼して行うのがおすすめです。葬儀社に依頼しない場合、棺・骨壺の手配やご遺体の搬送手段の確保、火葬場の予約などのすべてを自分達で行う必要が生じ、負担が大きくなるためです。
なお、地域によっては「この地域の葬儀はこの葬儀社に依頼する」など暗黙の了解がある場合があるため、事前に慣習を確認しておくとよいでしょう。
田舎でも、自宅葬ではなく斎場で葬儀をしてもよい?
田舎と呼ばれる地域であっても、斎場で葬儀をすることはあります。そのため、通常は斎場で葬儀をしても問題ありません。
ただし、葬儀に関する風習や考え方は地域によって大きく異なるため、事前に親族などにも相談したうえで検討するとよいでしょう。
田舎でも、家族葬は可能?
田舎であっても家族葬をすることはできるものの、地域によっては事実上家族葬が困難であったり、近隣住民との軋轢が生じたりする可能性があります。
家族葬とは、遺族から事前に招待された近親者だけが参列できる葬儀です。当然ながら、「田舎で家族葬をしてはいけない」などの法律があるわけではありません。しかし、家族葬をする場合は葬儀を終えるまで亡くなったこと自体を隠すのが原則であるのに対し、田舎ではご逝去を隠すことが難しい場合も多いでしょう。亡くなったことが自然と多くの人に伝わった結果、葬儀当日に思いがけず多くの人が参列に訪れて、事実上家族葬が困難となる可能性があります。
また、無理に家族葬を決行すれば近隣住民や親族などから非難され、その後の関係性に悪影響を及ぼすおそれも否定できません。そのため、田舎で家族葬をしようとする際は、親族などと事前によく相談する必要があるでしょう。
料理は、仕出しをとってもよい?
田舎で自宅葬をする場合、通夜振る舞いなどの料理は仕出しをとってもかまいません。ただし、地域によって風習や考え方が異なる場合があるため、事前に親族などに相談したうえで検討すべきでしょう。
まとめ
田舎での自宅葬の概要や田舎で自宅葬をするメリット・デメリット、田舎での自宅葬の注意点などを解説しました。
田舎での自宅葬は都心とは異なり、比較的大規模なことが一般的です。準備や片付けなども、親族などが総出で行うことが多いでしょう。田舎では自宅葬が「普通」である場合も多く、そのような地域では、自宅葬以外の選択肢は事実上とりづらいといえます。
田舎での自宅葬は、多くの人に見送ってもらいやすいことや遺族が塞ぎ込みづらいことなど、メリットが少なくありません。その反面、準備や片付けなどの負担が大きくなるおそれがあります。自宅葬の実績が豊富な葬儀社のサポートを受けることで、自宅葬の負担を軽減しやすくなるでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、自宅葬にも対応しています。自宅葬のサポートをご希望の際や、葬儀の形態でお悩みの際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。
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