【2025】お葬式での喪主の服装は?男性・女性・子どもの服装をそれぞれ解説

喪主は遺族を代表してお葬式を主催する人であり、参列者へ向けて挨拶をすべき場面も少なくありません。では、お葬式に、喪主はどのような服装で参列すればよいのでしょうか?また、お葬式で喪主が着用する衣服は、どのような方法で手配すればよいのでしょうか?
今回は、お葬式での喪主や遺族の基本の服装を男性・女性・子どもに分けて紹介するとともに、着用する衣服の手配方法や喪主がお葬式に持っていくべきもの、お葬式で喪主が担う主な役割などについてまとめて解説します。
なお、当サイト「家族葬のアイリス」は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、24時間365日体制で葬儀のご相談をお受けしています。お葬式での喪主・遺族の服装についても相談できる信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
お葬式の服装の基本
お葬式で着用する服装には、もっとも格式高い「正喪服」と、これに準じた「準喪服」、「略喪服」があります。
一般参列者は「準喪服」または「略喪服」を着用すべきである一方で、喪主や遺族は「正喪服」または「準喪服」を着用することが基本とされています。
ただし、近年では一般的な葬儀において喪主や遺族であっても正喪服を着用する人は減っており、準喪服を着用する人が多い印象です。
お葬式の服装:男性が喪主の場合
続いて、男性が喪主を務める場合における、お葬式での基本の服装について解説します。
洋装の場合
洋装の場合、正喪服はモーニングコートです。モーニングコートのベストは黒で、ベストに付いている白襟は外して着用します。シャツは白無地、ネクタイは黒無地のものを選びましょう。
また、ズボンはグレー地に黒のストライプのものを着用することとされています。なお、モーニングコートは18時頃までの日中に着用するものであり、夜間の着用には馴染みません。お葬式の後はそのまま火葬場へ出棺となるため、お葬式は午前中に営まれることが多いため、この点は気にする必要はないでしょう。
一方で、先ほど解説したように近年では喪主も準喪服を着用することが多くなっています。洋装の準喪服は、光沢がない黒無地のブラックスーツです。
ワイシャツは白無地のレギュラーカラーのものを着用し、ボタンダウンシャツなどは避けます。ネクタイも、黒の無地のもので統一しましょう。
和装の場合
和装の場合、喪主に適した服装は黒の紋付羽織袴です。染め抜きの五つ紋が入った黒羽二重を着用し、羽織の紐や雪駄の鼻緒も黒色にそろえます。足袋は白色とするのが原則ですが、地域によっては足袋も黒が望ましいとされるため、あらかじめ確認しておきましょう。
髪型
男性が喪主である場合、原則として顔に前髪がかからないようにセットします。また、ジェルやワックスを使うこと自体は問題ないものの、過度なアレンジは避け、光沢が出てしまうほどつけすぎないように注意します。
小物・アクセサリー
男性の場合、結婚指輪以外のアクセサリーは着用しません。ネクタイは黒の無地のものを着用し、ネクタイピンやカフスボタンなどは避けましょう。ベルトも、シンプルな黒無地のものとします。
また、靴は本革や合成皮革などの黒色のもののうち、金具などがなくシンプルで、できるだけツヤのないものを着用します。
お葬式の服装:女性が喪主の場合
続いて、女性が喪主を務める場合の基本の服装について解説します。なお、従来は喪主である女性は和装が望ましいとの風潮であったものの、近年では和装であっても洋装であってもいずれでも良いとされています。
洋装の場合
洋装の場合、正喪服でもあり準喪服でもあるブラックフォーマルを着用します。ブラックフォーマルとは、漆黒に近い光沢のない黒色の、ワンピースやアンサンブル、スーツなどです。
スーツの中に着用するシャツやブラウスも、男性とは異なり黒色のものとします。肌の露出はできるだけ控え、スカートの場合はひざ下より長いものを着用し、ストッキングも黒で統一しましょう。また、夏であっても長袖とするのが原則です。
なお、スーツの中でも女性のパンツスーツは略喪服とされるため、喪主による着用は望ましくありません。
和装の場合
和装の場合には、黒紋付の着物を着用します。男性と同じく染め抜きの五つ紋が入った黒羽二重を着用し、半襟や長襦袢、足袋は白とします。一方で、帯や帯締め、帯揚げは黒で統一しましょう。
ただし、地域によって多少異なる場合があるため、不安がある場合には、あらかじめ葬儀社の担当者に確認することをおすすめします。
髪型
女性の喪主の場合、髪が長い場合には耳よりも下の位置で、黒色のヘアゴムでシンプルにまとめます。束ねさえすればよいということではなく、華やかに髪を編んだり飾りのついたヘアゴムを使用したりすることは避けましょう。
小物・アクセサリー
女性が喪主である場合、結婚指輪以外のアクセサリーは着用しないことが基本です。
ただし、パールの一連ネックレスやパールのシンプルなイヤリング程度であれば身に着けてもよいとされています。パールは、涙を表すとされているためです。ただし、パールであっても二連のものは、「不幸が繰り返される」ことを連想させ縁起が良くないため着用しません。
バッグは黒色とし、金具のない、できるだけシンプルなものとします。靴は黒色のシンプルなパンプスが原則であり、ヒールが高すぎるものやエナメルのものは避けましょう。一方で、フラットな靴はカジュアルな印象となるため、ヒールの高さは3cmから5cm程度が目安となります。
お葬式の服装:子どもが参列する場合
続いて、遺族として子どもがお葬式に参列する場合の服装について解説します。
大学生
大学生である場合、男性であればブラックスーツやダークスーツ、女性であればワンピースなどの準喪服を着用することが一般的です。
高校生・中学生
高校生や中学生であり、制服がある場合には制服を着用します。日ごろ制服を着崩している場合であってもお葬式の場では着崩さず、本来の形で着用しましょう。
本来、お葬式の場には相応しくないとされる明るい色のネクタイなどであっても、制服であれば問題ありません。ただし、気になるのであればネクタイや小物類だけでも地味な色合いのものに変更してもよいでしょう。
制服がない場合には、白のシャツやブラウスに、黒や濃紺、グレーなどのボトムス(パンツ・スカート)を合わせます。寒い季節には、シャツの上にボトムスと同系色のジャケットやブレザーを羽織るとよいでしょう。
小学生以下
小学生以下の場合には制服がないことが多いため、制服のない中高生と同じく、白のシャツやブラウスに、黒や濃紺、グレーなどのボトムス(パンツ・スカート)を合わせます。季節によっては、ジャケットやブレザー、カーディガンなどを羽織っても構いません。
0歳から3歳くらいの乳幼児が参列する場合には、黒や白、濃淡、グレーなど落ち着いた色の服を着用させます。赤やピンクなど派手な色合いのものやキャラクターもの、派手な柄の入った服は避けるのが無難です。
お葬式での喪主の服装の手配方法
お葬式にふさわしい服装を喪主が持っていない場合、どのような方法で手配すれば良いのでしょうか?ここでは、主な手配方法を3つ解説します。
- 購入する
- 親族などから借りる
- レンタルする
購入する
1つ目は、購入する方法です。今後も喪服を着用する可能性がある場合は、購入を検討するとよいでしょう。
ただし、子どもであれば成長に伴いサイズが変わる可能性も高いため、購入するか否か慎重に検討することをおすすめします。
親族などから借りる
2つ目は、親族などから借りる方法です。そのお葬式に参列しない親族や友人などがサイズの合った喪服を持っている場合は、その親族や友人などから借りることも一つの方法です。
なお、親族や友人などから喪服を借りた場合にはそのまま返却するのではなく、クリーニングに出したうえで返却するのがマナーです。
レンタルする
3つ目は、事業として喪服のレンタルを行っている企業から借りる方法です。喪服を着用する回数が少ないのであれば、レンタルも有力な選択肢となります。
喪服は自分で貸衣装店に連絡を取ってレンタルすることもできる一方で、葬儀社に相談することで手配してもらうことも可能です。お葬式前の喪主はやるべきことも多いため、まとめて葬儀社に依頼すると手間が少なくて済むでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、ご家族のご逝去後にご連絡をいただいたら、すぐに担当者が駆け付けてサポートいたします。お葬式で喪主が着用する衣服のレンタルの手配も可能な信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
お葬式で喪主が持っていくべきもの
お葬式で、喪主は何を持っていけばよいのでしょうか?ここでは、喪主の主な持ち物について解説します。
- 数珠
- 袱紗(ふくさ)
- ハンカチ
- メモ・ペン
- 喪主挨拶用のメモ
- バッグ
数珠
仏式の場合、数珠はお葬式の必需品です。宗派によって形状や房が異なるため、自身の宗派に合ったものを用意して持っていきましょう。
袱紗(ふくさ)
袱紗とは、香典やお布施を渡す際に使用する布です。お葬式では、寒色系のものを用意するとよいでしょう。
喪主であれば、包み袱紗と、漆盆代わりとなる台板を組み合わせた「台付袱紗」を持っていくとスマートです。
ハンカチ
お葬式では、喪主はハンカチを持っておくべきでしょう。ハンカチは、白か黒の無地のものを用意します。タオル地のものやガーゼ生地、サテンのような光沢のある生地のものは避けましょう。
メモ・ペン
喪主は、メモとペンを持っておくことをおすすめします。当日の流れなど確認したことをメモしたり、親族や参列者から聞いた事項をメモしたりする際に便利であるためです。
日ごろスマートフォンでメモを取っている人であっても、お葬式の最中にスマートフォンを確認することはできるだけ避けるべきであることから、紙のメモとペンを持っておくとよいでしょう。
喪主挨拶用のメモ
お葬式では、出棺に先立って喪主が参列者全体に向けて挨拶します。喪主挨拶は、メモを見ながら行っても構いません。
必要な場合にはあらかじめメモを作成し、お葬式の際に身に着けておくことをおすすめします。メモを用意しておくことで伝えるべき内容があらかじめ整理でき、喪主挨拶に落ち着いて臨みやすくなるでしょう。
バッグ
男性は、バッグを持たないのが基本です。一方、女性はバッグを持つことが一般的です。
バッグは、黒のシンプルなものを選びます。殺生を連想させるファーのついたものやワニ革など明らかな本皮製品、光沢の強いエナメルのものなどは避けましょう。
お葬式で喪主が担う主な役割
最後に、お相隙で喪主が担う主な役割をまとめて解説します。
- 葬儀社との打ち合わせ・葬儀プランの決定
- 菩提寺への連絡
- 参列者への連絡
- 参列者への挨拶
- 通夜・告別式での挨拶
- 葬儀費用の支払い
- 香典返し
葬儀社との打ち合わせ・葬儀プランの決定
喪主は、葬儀社との打ち合わせや葬儀プランの決定などの役割を担います。予算や希望に合わせて、葬儀の具体的な内容を検討しましょう。
なお、残念なことに、葬儀費用に関するトラブルは少なくありません。よくあるトラブル類型として、「当初提示された金額は安価であるものの、葬儀を施行する中で事前に説明のなかった費用が適宜加算され、最終的な請求額が高額となる」といったものが挙げられます。
そのような事態を避けるため信頼できる葬儀社を選定するとともに、打ち合わせの段階で料金が追加されるケースの有無や追加され得る料金についてあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
家族葬のアイリスは、各プランでの葬儀施行に最低限必要な物品やサービスをすべて含んだ金額をはじめから提示しています。不明瞭な追加料金を請求することはありません。追加料金の不安なくご家族のお見送りがしたい際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
菩提寺への連絡
喪主は、菩提寺に連絡する役割を担います。
菩提寺がある場合、お葬式での読経などは菩提寺の僧侶にお願いすることとなります。早い段階で菩提寺に連絡を取り、僧侶の予定を確認しておきましょう。なお、菩提寺がない場合には葬儀社に僧侶を手配してもらうことも可能です。
僧侶の手配でお困りの際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。僧侶の手配のほか、宗教者を呼ばない無宗教式でのお葬式にも対応しています。
参列者への連絡
喪主は、参列者にお葬式の日時や場所などを連絡する役割を担います。
ただし、実際にすべての関係者に喪主から直接連絡すべきということではありません。遺族間で手分けをして連絡することもできるほか、一部の親族に連絡をしてその親族から他の親族に連絡してもらうなど、遺族・親族間で協力して連絡をすることも可能です。
参列者への挨拶
喪主は、参列者に挨拶をする役割を担います。参列者がお通夜やお葬式の会場に訪れた際に出迎え、参列へのお礼を伝えましょう。
通夜・告別式での挨拶
喪主は、通夜や告別式において全体へ向けて挨拶をする役割を担います。喪主が全体へ向けて挨拶をすべき主な場面は、次のとおりです。
- お通夜の閉式時
- (通夜振る舞いがある場合)通夜振る舞いの開始時・終了時
- 出棺時
- (精進落としがある場合)精進落としの開始時・終了時
ただし、体調面に不安があるなど喪主自らが挨拶をするのが難しい場合、他の遺族などに喪主挨拶を代理してもらうことも可能です。
葬儀費用の支払い
本来、葬儀費用は必ずしも喪主が負担するものではなく、喪主とは別に定める「施主」が負担するものです。社葬などの場合には遺族が喪主を務める一方で、会社が施主となることが多いでしょう。
しかし、社葬などを除くほとんどの葬儀において喪主とは別に施主が定められることは稀であり、事実上喪主が葬儀費用を負担することが一般的となっています。
もし、喪主が全額を負担するのではなく他の遺族などと連帯して葬儀費用を負担したいと考えているのであれば、あらかじめ他のご遺族に相談しておくことをおすすめします。特に相談がなければ、他の遺族は「喪主が負担するもの」と考えている可能性が高く、葬儀を終えてから負担を申し入れた場合にはトラブルに発展するおそれがあるためです。
香典返し
香典をいただいた場合、四十九日の忌明け後に香典返しを行うこととなります。香典は原則として喪主の収入となる一方で、香典返しは喪主が行うのが基本です。香典収入の3分の1から半額程度は香典返しに充てることとなるため、あらかじめ心づもりをしておきましょう。
まとめ
お葬式で喪主が着用する服装について詳しく解説しました。
喪主はお葬式で、正喪服または準喪服を着用することが基本です。ただし、近年では正喪服が着用される機会は減っており、準喪服を着用するケースが多いでしょう。喪主を担うこととなったにもかかわらず適した服装がない場合には、購入を検討するほか、レンタルなども検討するとよいでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、お葬式で喪主が着用する服装についてのご相談もお受けしています。明朗会計で信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
お電話は24時間365日お受けしており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。
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