故人が亡くなった場所によっては、葬儀へ向けて県外からのご遺体搬送が必要となる場合があります。しかし、ご遺体の搬送を誰にどのように依頼すれば良いかわからず、戸惑ってしまうことも多いでしょう。
では、ご遺体を県外から搬送してもらう場合はどのような流れとなるのでしょうか?また、ご遺体を県外から搬送してもらう場合はどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
今回は、ご遺体を県外から搬送してもらう流れやご遺体を県外から搬送する場合の注意点、県外からのご遺体搬送費用の目安などについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、県をまたぐご遺体の搬送にも対応しています。ご家族が県外で亡くなり搬送についてお困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
県外からのご遺体搬送が必要となる主なケース
ご家族が亡くなり県外からのご遺体搬送が必要となるのは、どのような場合なのでしょうか?はじめに、県外からのご遺体搬送が必要となる主なケースを2つ紹介します。
- 旅行先・出張先などで亡くなった場合
- 単身赴任先などで亡くなった場合
旅行先・出張先などで亡くなった場合
ご家族が、旅行先や出張先などで亡くなる場合があります。
この場合は、その旅行先や出張先付近の病院などからのご遺体の搬送が必要となるでしょう。
単身赴任先などで亡くなった場合
ご家族が、単身赴任先などで亡くなる場合があります。
この場合において、単身赴任元(遺族が住む自宅)の近くで葬儀をしたい場合には、単身赴任先から単身赴任元までのご遺体の搬送が必要となるでしょう。
ご遺体を県外から搬送してもらう流れ
県外からのご遺体搬送は、どのような手順で進めれば良いのでしょうか?ここでは、県外からご遺体を搬送する一般的な流れを解説します。
- 死亡診断書(または死体検案書)を受け取る
- ご遺体の搬送先(安置場所)を決める
- 県外からのご遺体搬送に対応している葬儀社・搬送業者を手配する
- ご遺体を搬送する
死亡診断書(または死体検案書)を受け取る
家族が県外で亡くなった場合、まずはご遺族が現地に駆け付けることになるでしょう。そこで、死亡を確認した医師から「死亡診断書」を受け取ります。死亡診断書とは、医師が医学的・法律的に死亡を証明する公的書類です。
なお、病院や治療を受けていた病気で亡くなったのではなく、
- 突然死をした場合や事故による死亡である場合
- 事件性が疑われる場合
- 自殺である場合
などには警察による検視が行われ、「死体検案書」が交付されます。
死亡診断書(死体検案書)は死亡届の様式と一体となっており、死亡届として提出することになります。そのため、紛失しないよう提出するまで大切に保管してください。
ご遺体の搬送先(安置場所)を決める
病院で亡くなった場合であっても、いつまでも病院にご遺体を安置できるわけではありません。ご遺体は一時的に病院内の霊安室に移されるものの、霊安室が使えるのはご逝去から数時間程度だけであることが一般的です。
そのため、霊安室を出なければならない時間までに、ご遺体を搬送してもらう必要があります。
ご遺体の搬送を手配する前に、まずはご遺体を「どこに運ぶか」を決めなければなりません。ご遺体の搬送先(霊安室を出てから、通夜までの間の安置場所)の主な選択肢は、次の3つです。
- 自宅
- 葬儀社の安置施設
- 民間の安置施設
それぞれに異なるメリット・デメリットがあるため両面を理解したうえで、もっとも希望に沿う安置場所を選択しましょう。
自宅
選択肢の1つ目は、自宅です。
故人が県外で亡くなった場合、「最期は自宅に帰らせてあげたい」と考えることもあるでしょう。その場合は、自宅での安置が有力な選択肢になります。自宅での安置はいつでも故人のお顔が見られることや、安置施設の利用料がかからないこともメリットです。
その反面、自宅で安置する場合は温度・湿度管理に配慮する必要が生じます。温度や湿度が高過ぎれば、ご遺体の腐敗が進むおそれがあるためです。
また、葬儀を自宅ではなく斎場で行う場合はご自宅から斎場へ再度ご遺体を搬送する必要が生じ、その分の費用が余分にかかる可能性があります。
葬儀社の安置施設
選択肢の2つ目は、葬儀社の安置施設です。
斎場で葬儀をする場合、葬儀社の安置施設を選択することが多いでしょう。葬儀社の安置施設では、適切な温度・湿度管理がされるため、安心してご遺体を安置できます。
その反面、葬儀社の安置施設を利用する場合、葬儀費用とは別に「安置施設の利用料」がかかります。安置施設の利用料は葬儀社ごとに異なり、1日あたり5,000円から3万円程度であることが多いでしょう。また、面会時間に制限がある場合が多いほか、面会の都度費用が発生する場合もあります。
なお、家族葬のアイリスでは自宅安置を前提とする「自宅葬プラン」以外のすべての葬儀プランに、最大3日分の安置施設利用料を含んでいます。そのため、この期間内の安置であれば安置施設の利用に追加料金はかかりません。
葬儀社の安置施設を使いたいものの費用を抑えたい場合には、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
民間の安置施設
選択肢の3つ目は、民間の安置施設(いわゆる「ご遺体ホテル」)です。
ご遺体ホテルは安置だけに特化した民間の施設であり、葬儀社の安置施設よりも自由度が高い傾向にあることが特徴です。
その反面、葬儀社の安置施設よりも利用料が高く、1日あたり1万円から3万円程度であることが多いでしょう。また、ご遺族が付き添って宿泊する場合には別料金がかかることが一般的です。
県外からのご遺体搬送に対応している葬儀社・搬送業者を手配する
ご遺体の安置場所を決めたら、県外のご遺体搬送に対応している葬儀社や搬送業者を手配します。搬送を依頼する葬儀社・搬送業者の選び方や連絡時に確認すべきことは、後ほど改めて解説します。
なお、家族葬のアイリスは全国の多数の斎場と提携しており、県外へのご遺体搬送にも対応しています。県外からのご遺体搬送から対応を任せられる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお電話ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
ご遺体を搬送する
葬儀社の担当者が到着したら、ご遺体を安置場所まで搬送します。安置場所に到着したらご遺体を安置し、「仮祭壇」とも呼ばれる枕飾りを設置します。
その後は、葬儀プランなどの具体的な打ち合わせに入ります。
ご遺体を空路(飛行機)で搬送する場合の注意点
状況によっては、ご遺体を空路で搬送すべき場合もあります。飛行機でご遺体を運ぶ場合、陸路とは少し異なる点があります。ここでは、ご遺体を空路で搬送する必要がある場合の主な注意点を2つ解説します。
- ご遺族が搬送する寝台車に同乗できるかどうか
- 費用体系が明確かどうか
ご遺体を納棺する必要がある
ご遺体を専用の車(寝台車)に乗せて陸路で搬送する場合、ご遺体をストレッチャーに乗せた状態で搬送することが多いでしょう。
一方で、ご遺体を飛行機に乗せる場合、ご遺体を棺に入れる必要があります。そのため、搬送する前に納棺することになります。
エンバーミングが必要となることが多い
ご遺体を常温で保管すれば、腐敗が進行するおそれがあります。そのため、夏場であっても車内の温度を18度以下に抑えたうえで、ドライアイスを処置することが一般的です。
しかし、飛行機の貨物室はご遺体搬送専用の空間ではないことから、18度以下に保たれているわけではありません。また、ドライアイスも使えません。
そのため、搬送にあたって「エンバーミング」が必要となることが一般的です。エンバーミングとは、ご遺体の衛生保全処置です。
具体的には、血液を防腐剤に入れ替えたり、ご遺体の傷口を修復したりします。エンバーミングを施したご遺体は常温での長期保存が可能となるうえ、肌の色などを生前の状態に近づけることも可能となります。
ただし、エンバーミングはオプション(別料金)であり、15万円から25万円程度の追加費用が必要となることが多いでしょう。そのため、「空路とするか陸路とするか」を選べる状況にある場合は、費用面も加味して検討することをおすすめします。
ご遺体を県外から搬送してもらう際にかかる費用の目安
ご遺体を県外から搬送してもらう場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?ここでは、県外からの搬送にかかる費用の目安を紹介します。
ただし、ご遺体の搬送費用は搬送を依頼する葬儀社や搬送業者によって異なっており、一律ではありません。また、深夜・早朝料金が設定されていることもあり、時間帯によっては費用が高くなる可能性もあります。
そのため、搬送を依頼する前に搬送にかかる費用を確認するとよいでしょう。
陸路の場合
陸路の場合、搬送する距離によってご遺体の搬送費用が変動することが一般的です。一例は、次のとおりです。
| 搬送距離 | 例 | 搬送費用の目安 |
| 50km | 東京から千葉・神奈川など | 3万円から5万円程度 |
| 100km | 東京から茨城・静岡など | 4万円から6万円程度 |
| 300km | 東京から愛知など | 10万円から15万円程度 |
| 500km | 東京から大阪など | 15万円から20万円程度 |
このように、搬送距離が長いほど費用も高くなります。なお、搬送中にもご遺体を冷却する必要があるため、別途ドライアイス費用が必要となることが一般的です。
なお、家族葬のアイリスは各プランの葬儀費用に最大20km分のご遺体搬送費用を含んでいます。お困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
飛行機を利用する場合
飛行機を利用する場合、搬送費用はご遺体を入れた棺の重量によって変動します。具体的な料金は搬送の経路などによって異なるものの、東京から那覇で30万円前後となることが多いでしょう。
また、飛行機を使う場合は「ご逝去場所から出発する空港まで」と「到着した空港から安置場所まで」の搬送費用も必要となることに注意が必要です。さらに、先ほど解説したようにエンバーミング費用がかかることが一般的です。
船舶を利用する場合
離島など船舶(フェリー)を利用する場合にかかる費用は、その搬送経路などによって異なります。飛行機と同じく30万円前後がかかることもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
ご遺体を県外から搬送してもらう際に確認すべきこと
ご遺体を県外から搬送してもらう場合、搬送依頼先の候補である葬儀社や搬送業者に連絡する時点で費用などを確認しておくことをおすすめします。ここでは、搬送を依頼する前に確認すべきことを3つ紹介します。
- トータルでかかる費用
- 追加費用の有無
- ご遺族が搬送する寝台車に同乗できるかどうか
トータルでかかる費用
県外からのご遺体の搬送を依頼する場合、「お迎えに来てほしい場所」と「安置場所」を伝えたうえで搬送にトータルでかかる費用を確認しておきましょう。
搬送費用のほかに高速道路の利用料やドライアイス費用などが別でかかることも多いほか、なかにはドライバーの人件費が別でかかる場合などもあります。そのため、これらを含むトータルの費用を確認しておくと安心です。
追加費用の有無
県外からのご遺体搬送にかかる費用を確認したら、その金額のほかに追加費用がかかるケースについても確認しておきましょう。状況に応じて、備品などの費用が追加される場合もあるためです。
ご遺族が搬送する寝台車に同乗できるかどうか
県外からご遺体を搬送する必要がある場合、ご遺族も帰宅手段を確保しなければなりません。
ご遺族がご逝去場所まで公共交通機関で出向いている場合には、ご遺体搬送時にご遺族も同乗できないか確認しておくとよいでしょう。寝台車にご遺族が同乗できれば、交通費の節約につながります。
県外からのご遺体搬送を依頼する事業者を選ぶ視点
県外からのご遺体搬送を依頼する事業者は、どのような視点で選べばよいのでしょうか?ここでは、搬送を依頼する事業者を選ぶ主な視点を3つ解説します。
- 費用体系が明確かどうか
- 県外からの搬送実績が豊富か否か
- 出庫場所が搬送元から近いかどうか
費用体系が明確かどうか
1つ目は、費用体系が明確かどうかです。
ご遺体の搬送は、費用体系が明確な事業者を選ぶと良いでしょう。費用体系が明確であれば、思いがけず高額な費用が請求されてトラブルとなる事態を避けやすくなります。
県外からの搬送実績が豊富か否か
2つ目は、県外からの搬送実績が豊富であるか否かです。
ご遺体の長距離搬送には、短距離の搬送とは異なる専門的なノウハウが必要です。特に、車だけではなく船舶や飛行機を使う場合には、高い専門性が問われます。
そのため、ご遺体の長距離搬送の実績が豊富な事業者を選ぶとよいでしょう。
出庫場所が搬送元から近いかどうか
3つ目は、出庫場所が搬送元から近いかどうかです。
一般的に、長距離でのご遺体の搬送費用は「搬送元から搬送先の距離」のほか、「車庫から搬送元へのお迎えの距離」も加味されます。そのため、県外からのご遺体搬送は「搬送元」から車庫が近い事業者に依頼する方が費用を抑えやすいでしょう。
なお、家族葬のアイリスは全国の斎場と提携しており、搬送元・搬送先の場所を踏まえた最適なご遺体の搬送手段の手配から葬儀の施行まで総合的なサポートが提供できます。県外からのご遺体搬送をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
県外からのご遺体搬送と葬儀を別の葬儀社に依頼する際の注意点
県外からご遺体を搬送すべきケースでは、ご遺体の搬送と葬儀の施行を別の葬儀社に依頼することもあります。
しかし、ご遺体の搬送と葬儀の施行を別の葬儀社に依頼することには、デメリットもあります。ここでは、ご遺体搬送と葬儀の施行を別の葬儀社に依頼する際の注意点を3つ解説します。
- トータルの費用が高くなる可能性がある
- 「キャンセル料」などを請求されることがある
- 搬送が1回分多く必要となる可能性がある
トータルの費用が高くなる可能性がある
一般的に、葬儀の基本料金(セット料金)には一定の距離までの搬送費用や一定回数分のドライアイス代などが含まれていることが多いでしょう。
搬送と葬儀を別の葬儀社に依頼したからといって、セット料金のうち「搬送部分」が割り引かれる可能性は低いと考えられます。そのため、ご遺体の搬送と葬儀の施行を別の葬儀社に依頼する場合は葬儀にかかるトータルの費用が高くなる可能性があります。
「キャンセル料」などを請求されることがある
葬儀社によっては、はじめから「葬儀までの依頼」ありきで搬送の依頼を受けることがあります。その場合、搬送後に「葬儀は別の葬儀社に依頼したい」と申し入れた場合、キャンセル料を請求されてトラブルに発展することがあります。
そのため、ご遺体の搬送と葬儀の施行を別の葬儀社に依頼しようと考えている場合には、搬送を依頼する時点で「搬送だけを依頼したい」旨を明確に伝えておくと良いでしょう。
また、何らかの書類を差し出された際は、そのまま署名などをするのではなく、内容をよく読んだうえで署名することをおすすめします。
搬送が1回分多く必要となる可能性がある
斎場での葬儀を予定している場合、その葬儀社の安置施設にご遺体を安置することが一般的です。この場合、安置場所から葬儀会場まで改めてご遺体を搬送する必要はありません。
しかし、A社にご遺体の搬送を依頼してA社の安置施設やご自宅にご遺体を安置したうえで別のB社の斎場で葬儀をすることにした場合、A社の安置施設(またはご自宅)からB社の斎場へと再度ご遺体を搬送してもらう必要が生じます。
このように、ご遺体の搬送と葬儀を別の葬儀社に依頼する場合は搬送が1回分多く必要となることがあり、その分の費用が余分にかかる可能性があります。
県外で亡くなった場合は現地で火葬まで行うことも選択肢の一つ
ご家族が県外で亡くなった場合に自宅付近で葬儀を行いたいのであれば、亡くなった場所からご自宅付近までご遺体を搬送する必要があるでしょう。一方で、参列者が限られているなど、必ずしも自宅付近で葬儀をする必要がないのであれば、ご逝去場所の近くで火葬までを済ませて遺骨とした状態で持ち帰ることも一つの方法です。
特に、飛行機や船舶に乗せる必要が生じればまとまった搬送費用が必要となるため、現地で葬儀をすることも視野に入れて検討すると良いでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っています。遠方でご家族が亡くなり葬儀についてお困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
県外からのご遺体搬送に関するよくある質問
最後に、県外からのご遺体搬送に関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
県外からのご遺体搬送と葬儀は別の葬儀社に依頼してもよい?
県外からのご遺体搬送と葬儀を、別の葬儀社に依頼することは可能です。
ただし、別の葬儀社に依頼する場合はセット料金が適用されず、トータルの費用が高くなる可能性があります。
火葬は居住地以外の都道府県でも行える?
火葬は、居住地以外の都道府県で行っても構いません。そのため、県外で亡くなった場合はご遺体を搬送するのではなく、現地で火葬を済ませて遺骨を持ち帰ることも選択肢に入ります。
ただし、火葬には「その地域の住民であった人の火葬か、それ以外か」で異なる料金が設定されている場合も多いため、県外で火葬する場合は火葬場の利用料が高くなる可能性があります。
まとめ
県外からのご遺体搬送について解説しました。
出張先・旅行先で亡くなった場合や単身赴任先で亡くなった場合、自宅付近で葬儀をするにはご遺体を搬送する必要が生じます。県外からのご遺体搬送にはまとまった費用がかかる可能性があるため、依頼する前にトータルでかかる費用などを確認しておくと良いでしょう。
状況によっては、現地で火葬までを済ませてから遺骨を持ち帰ることも一つの選択肢となります。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、県外からのご遺体搬送についても豊富な実績を有しています。ご家族が遠方で亡くなり葬儀や搬送についてお困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
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