葬儀の簡素化が進んでおり、さまざまな事情から火葬式が選択されることも増えています。
では、火葬式はどのような流れで行うのでしょうか?また、火葬式をする際はどのような点に注意する必要があるのでしょうか?今回は、火葬式の概要や火葬式の流れ、火葬式をする際の注意点などについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、リーズナブルな料金での「火葬式プラン」も展開しています。火葬式をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
火葬式とは?
火葬式とは、通夜や葬儀・告別式を行わず、火葬だけを行う葬儀形態です。
火葬式では行う儀式が少ないことからもっとも費用が掛かりづらいうえ、葬儀の所要時間も短くなります。そのため、「葬儀にあまりお金をかけられない」などの事情から選択されることが多いでしょう。
また、ご遺族に高齢の方や持病のある方などがいる場合に、所要時間の短さから選ばれることもあります。
家族葬のアイリスはリーズナブルな料金で火葬式を営める「火葬式プラン」を展開しています。火葬式をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。ご逝去後のみならず、ご生前からのご相談にも対応しています。
火葬式の全体の流れ
火葬式の詳細な流れを解説する前に、まずは火葬式全体の流れを解説します。火葬式は、おおむね次のスケジュールで進行します。
ご逝去当日
ご逝去当日は、近親に訃報を伝えたうえで、亡くなった場所(病院など)から別の安置場所にご遺体を搬送します。また、葬儀プランの打ち合わせや死亡届の提出などを行います。
ただし、亡くなった時刻によっては訃報の連絡だけを行い、その他の手続きや対応は翌日とすることもあります。
ご逝去翌日
ご逝去当日は、ご遺体の安置を続けます。
前提として、日本では「墓地、埋葬等に関する法律」により、ご逝去から24時間は原則として火葬ができません。また、火葬場は混み合うことも多く、すぐには予約が取れないことも多いでしょう。そのため、たとえ火葬式であっても、ご逝去翌日に行うケースは多くありません。
ご逝去翌々日
ご逝去翌々日にご遺体を納棺して火葬場へ向けて出棺し、ご遺体を荼毘(だび)に付します。その後は火葬場から遺骨を受け取り、火葬式が終了となります。
なお、必ずしもご逝去翌々日に火葬ができるとは限らず、火葬日が後ろにズレることはめずらしくありません。その場合、後ろにズレたことで空いた日程では、ご遺体の安置を続けることとなります。
火葬日が後ろ倒しになる理由としては、火葬場の予約が取れないことや火葬場の休日にあたること、遺族が海外など遠方におり駆け付けるまでに時間がかかること、遺族に受験などどうしてもズラせない予定があることなどが挙げられます。
【詳細版】火葬式の流れ
ここからは、火葬式の流れをさらにくわしく解説します。なお、ここでは病院で亡くなった場合を前提としています。
- ご逝去が確認され、ご遺体が霊安室に移される
- 死亡診断書が交付される
- 近親者にご逝去を連絡する
- 火葬式に対応している葬儀社に連絡する
- ご遺体を搬送し、安置する
- 葬儀プランの打ち合わせをする
- (菩提寺がある場合)菩提寺に相談する
- 火葬式の日時などを近親者に連絡する
- 納棺し、出棺する
- 火葬する
- お骨上げをする
ご逝去が確認され、ご遺体が霊安室に移される
死亡が確認されるとその後は入院患者用のベッドは使えなくなり、ご遺体が霊安室に移されます。
また、必要に応じて病院で「エンゼルケア」がなされます。これは、漏れてしまった体液などを拭き取ったりご遺体の傷口をカバーしたりして、できる限り生前の様子へと近づける処置です。
死亡診断書が交付される
続けて、医師から死亡診断書が交付されます。
死亡診断書には故人の氏名などの基本情報のほか、死因や死亡日時などが記載されています。これは死亡届の様式と同じ用紙であり、A3用紙の右半分が死亡診断書、左半分が死亡届となっています。死亡診断書は死亡届と一体のまま役所に提出することとなるため、紛失しないよう注意しましょう。
また、死亡診断書のコピーは生命保険金の請求や年金の手続きなどで、故人の死亡を証明する用紙として使用できます。そのため、死亡届として提出する前に、死亡診断書のコピーを数部とっておくことをおすすめします。
近親者にご逝去を連絡する
ご逝去が確認されたら、その場に立ち合っていない近親者に訃報を伝えます。
また、火葬式とすることに迷いがあるのであれば、この段階でその旨を伝えておくとよいでしょう。事前に伝えておくことで火葬式に対する他のご遺族の意見もわかり、安心して準備を進めやすくなるためです。
また、訃報を受けた近親者がよかれと考えて近隣住民や他の親族に訃報を広めてしまう事態も避けやすくなります。仮に訃報が広まれば葬儀に関する問い合わせが入るなどして、対応に追われる事態となりかねません。
火葬式に対応している葬儀社に連絡する
続いて、火葬式に対応している葬儀社に連絡をします。
この段階で葬儀社への連絡が必要となる理由は、葬儀社の火葬場が使用できる時間はご逝去から数時間程度だけであることが一般的であるためです。その間に、別の場所にご遺体を搬送しなければなりません。
しかし、ご自分の車やタクシーなどでご遺体を搬送するのは現実的ではないでしょう。そこで、ご遺体を搬送できる「寝台車」を持っている葬儀社を手配し、ご遺体を搬送してもらうこととなります。
なお、葬儀社は病院から紹介されることも多いでしょう。しかし、紹介を必ずしも受け入れる必要はなく、ご遺族が信頼できそうな葬儀社を探して手配しても構いません。
葬儀社によっては火葬式に対応していないこともあるため、ミスマッチを防止するためにも、火葬式に対応した信頼できそうな葬儀社を選定するとよいでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応でリーズナブルな「火葬式プラン」を展開しており、ご逝去のご連絡後はすぐに担当者が駆け付けてご遺体の搬送をサポートします。火葬式のサポート実績が豊富な信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日いつでも受付中です。
ご遺体を搬送し、安置する
葬儀社の担当者が到着したら、ご遺体を搬送し、安置します。安置場所は、ご自宅または葬儀社の安置施設とすることが多いでしょう。
なお、葬儀社の安置施設を使用する場合、1日あたり5,000円から2万円程度の費用がかかることが一般的です。家族葬のアイリスは「火葬式プラン」の基本料金に最大3日分の安置施設利用料を含んでいるため、この期間内の安置であれば追加料金はかかりません。
葬儀プランの打ち合わせをする
ご遺体を安置したら、葬儀プランの打ち合わせを行います。打ち合わせでは、三桃理に含まれていない費用の有無や追加費用が発生するケース、火葬式に掛かる費用をトータルで確認しておきましょう。
家族葬のアイリスは「火葬式プラン」の基本料金に、火葬式の施行に最低限必要となる物品やサービスの費用をすべて含んでいます。そのため、不明瞭な追加料金を請求することはありません。
(菩提寺がある場合)菩提寺に相談する
菩提寺がある場合は、葬儀プランも打ち合わせと並行して、菩提寺にも連絡をしておきましょう。火葬式とすることについて菩提寺から反対されることもあるため、火葬式とすべき事情を丁寧に伝え、理解を得ておく必要があります。
なお、火葬式では僧侶による読経がない場合も多い一方で、菩提寺に納骨をするためには読経が必要となるのが原則です。そのため、僧侶に支払うお礼(お布施)の金額も確認しておく必要があります。
火葬式の日時などを近親者に連絡する
火葬式の日程などの詳細が決まったら、参列してもらう近親者に火葬式の詳細を連絡します。集合時間や集合場所について齟齬が生じないよう、あらかじめ葬儀社の担当者に確認したうえで連絡しましょう。
納棺し、出棺する
火葬当日となったら、火葬場の予約時刻に先立って納棺をします。納棺とは、ご遺体の身なりを整えたうえで棺に納める儀式です。オプション(別料金)であることが多いものの、来世への旅立ちの準備としてご遺体を湯で拭いて清める「湯灌(ゆかん)」をすることもあります。
納棺ができ、ご遺体の準備が整ったら、火葬場へ向けて出棺します。なお、火葬式の場合、喪主以外の遺族は火葬場に現地集合とすることが多いでしょう。ただし、一部の近親者は納棺から立ち会うこともあります。
火葬する
火葬場に到着したら、「納めの式」を行います。納めの式とは、ご遺体の火葬前に行う前に故人と最期のお別れをする儀式です。また、僧侶を手配している場合は、短い読経やお焼香をしてもらいます。
ただし、火葬式では一般的な葬儀・告別式のように、長い時間をかけてお別れをすることはできません。火葬場に到着してからご遺体を荼毘に付すまでの時間は30分前後であることが多いため、火葬式を選択する際はこの点を理解しておく必要があるでしょう。
納めの式を終えたら、ご遺体を荼毘に付します。火葬には1時間から2時間程度を要することが多いため、その間ご遺族は火葬場の待合室で待機します。これに備え、喪主側でお菓子や軽食などを用意することが多いでしょう。
お骨上げをする
火葬を終えたら、「お骨上げ」をします。これは、ご遺族が2人1組となり専用の箸で遺骨を拾い上げ、骨壺に納める儀式です。お骨上げの作法などは地域によって異なるため、事前に葬儀社の担当者に確認しておくとよいでしょう。
なお、一般的な葬儀ではこの後「精進落とし」と呼ばれる会食をすることが多いものの、火葬式では省略されることが少なくありません。この場で解散することもある一方で、近親者だけでカジュアルな食事会をすることはあるでしょう。
火葬式の注意点
火葬式をする際は、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?ここでは、火葬式の主な注意点を4つ解説します。
- 十分なお別れの時間を取ることは難しい
- 菩提寺や納骨したいお墓がある場合は必ず事前に相談しておく
- 親族から反対される可能性がある
- 病院を出てから火葬までの間の安置場所を検討する必要がある
十分なお別れの時間を取ることは難しい
1つ目は、お別れの時間を十分に取ることは難しいことです。
火葬式の場合は通夜や葬儀・告別式などの儀式がないうえ、火葬場でも十分なお別れの時間を取ることは容易ではありません。先ほど解説したように、僧侶を手配することで短い読経をしてもらうことはできるものの、それでも5分から10分程度の短い読経となることが一般的です。
この点を理解しないまま火葬式を決行すると、「十分なお別れの時間が取れなかった」「あっという間に火葬されてしまった」などと感じて後悔するかもしれません。
菩提寺や納骨したいお墓がある場合は必ず事前に相談しておく
2つ目は、菩提寺や納骨したいお墓がある場合は、火葬式とすることについて事前に相談しておくことです。
事前に相談しないまま火葬式を行うと、菩提寺などから納骨を断られてトラブルに発展するかもしれません。菩提寺などへの納骨では、葬儀での読経や戒名の授与などが条件とされることが多いためです。
菩提寺や納骨したいお墓があるのであれば、火葬式をすることについて事前に相談しておくことをおすすめします。火葬式としたい事情を伝えて事前に相談することで、火葬炉前での読経と戒名を授かることを条件に、納骨を認めてもらえる可能性があります。
親族から反対される可能性がある
3つ目は、親族から反対される可能性があることです。
火葬式は伝統的な葬儀形態ではないことから、親族から反対される可能性もあります。反対意見を押し切って火葬式を決行すれば、親族との関係に亀裂が入るかもしれません。
そのため、親族と今後も円満な関係を保ちたいのであれば、火葬式を決行する前に親族に相談し、火葬式とすべき事情について理解を得ておくことをおすすめします。
病院を出てから火葬までの間の安置場所を検討する必要がある
4つ目は、病院を出てから火葬までの間の安置場所を検討する必要があることです。勘違いしている人も多いものの、通夜や葬儀・告別式をしない火葬式であるからといって、亡くなった病院から火葬場へ直接向かえるわけではありません。
先ほど解説したように、病院の霊安室が使用できるのはご逝去から数時間程度だけです。その一方で、日本では「墓地、埋葬等に関する法律」の規定により、ご逝去から24時間は原則として火葬できません。さらに、火葬場の予約がすぐに取れるとも限らないでしょう。
そのため、火葬式とする場合であっても、病院の霊安室を出てから火葬までの期間、ご遺体をどこかに安置しなければなりません。安置場所は、ご自宅か葬儀社の安置施設とすることが多いでしょう。
ご自宅に安置できればよいものの、ご自宅で安置するには温度や湿度の管理が必要となるうえ、ご遺体を搬出入するルートも確保しなければなりません。そこで、多くのケースで葬儀社の安置施設での安置が選択されています。
葬儀社の安置施設を使えば1日あたり5,000円から2万円程度の安置費用が必要となるため、安置費用についても事前に確認しておくことをおすすめします。
なお、家族葬のアイリスは「火葬式プラン」の基本料金に、最大3日分の安置施設利用料を含んでいます。そのため、この期間内の安置であれば、安置施設の利用について追加料金はかかりません。安置費用の不安を抱えることなく火葬式を執り行いたいとご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。
火葬式の流れに関するよくある質問
最後に、火葬式の流れに関するよくある質問とその回答を紹介します。
火葬式全体の所要時間はどのくらい?
火葬式の所要時間は、出棺からお骨上げまでで、約2時間半から3時間半程度です。内訳としては、火葬場までの移動時間が30分程度、火葬場に到着してから火葬開始までが30分程度、火葬を終えるまでに1時間から2時間程度、収骨に30分程度です。
ただし、ご遺体の安置場所から火葬場までに距離がある場合には移動時間が長くなるため、もう少し時間を要する可能性があります。
火葬式では会食も必要?
火葬式では、会食は省略することが一般的です。ただし、形式ばった会食はしない一方で、故人の好きだったお店などで近親者だけのカジュアルな食事会をすることはあります。
まとめ
火葬式の概要や火葬式の流れ、火葬式の注意点などを解説しました。
火葬式では、ご逝去翌日は安置をして、ご逝去翌々日に火葬をするのが原則です。ただし、ご逝去翌々日に火葬場の予約が取れないなど事情がある場合は、安置期間が延びることとなります。
火葬式当日は納棺をしたら火葬場へ向けて出棺し、ご遺体を荼毘に付します。火葬場で十分なお別れの時間を取ることは難しいため、この点も踏まえて火葬式とするか否かを検討する必要があるでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、火葬式にも対応しています。火葬式について豊富なサポート実績を有する葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。