【2025】六曜とお葬式の関係は?避けるべき日はある?

【2025】六曜とお葬式の関係は?避けるべき日はある?

お葬式の日程を決める際、六曜との関係性に迷う人も多いようです。たとえば、「友引のお葬式をしてはいけないの?」「大安は結婚式のイメージが強いけど、お葬式はしてもよいの?」などと、疑問に感じることもあるでしょう。

では、そもそも六曜とはどのようなものなのでしょうか?また、六曜はお葬式の日程とどのように関係するのでしょうか?今回は、六曜それぞれの概要やお葬式との関係、六曜と宗教との関係、友引にお葬式をする際の注意点などについてくわしく解説します。

なお、当サイト「家族葬のアイリス」は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、お葬式の日程に関するご相談もお受けしています。ご家族が亡くなり、六曜とお葬式との関係でお悩みの際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

六曜とは

六曜(ろくよう・りくよう)とは、中国で生まれた暦注(暦の注釈)です。その日の吉凶を示すものであり、その日の運勢が示されます。

しかし、六曜は占い師などが1日1日を占って決めるようなものではありません。六曜は機械的に決まるものであり、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」 の6つがこの順で繰り返されます。ただし、旧暦の毎月1日はリセットされるため、たとえば前月の31日が「仏滅」だったからといって翌月の1日が「大安」になるとは限りません。旧暦の1日は、次の六曜から始まることとされています。

  • 1月・7月:先勝
  • 2月・8月:友引
  • 3月・9月:先負
  • 4月・10月:仏滅
  • 5月・11月:大安
  • 6月・12月:赤口

つまり、旧暦の1月1日は常に先勝であり、1月2日は友引ということです。同様に、旧暦の4月1日は必ず仏滅であり、4月2日は常に大安となります。ただし、あくまでも旧暦が基準であり新暦ではないため、この点で少しわかりづらくなっています。月初は変則であるものの、機械的に繰り返されるという意味では、「月火水木金土日」の曜日に近いものといえるでしょう。

ご家族が亡くなり、お葬式の日程についてお困りの際には、家族葬のアイリスまでご相談ください。家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、お葬式のスケジュールについてもご相談いただけます。

六曜それぞれの意味とお葬式との関係

六曜には、それぞれどのような意味があるのでしょうか?ここでは、六曜それぞれの意味とお葬式との関係を解説します。

先勝

先勝は、「せんしょう」や「さきがち」を読みます。先勝は、午前は吉であり、午後は凶とされ、急ぐことが吉とされます。

先勝は、お葬式の日取りを決めるにあたって特に気にする必要はありません。

友引

友引は「ともびき」と読み、朝夕は吉、正午は凶とされる日です。もともとは勝負のつかないことを意味する「共引(共に引く)」であったものの後に表記が変わり、現在の文字になったとされています。

本来、友引はお葬式とは何の関係もありません。そのため、友引にお葬式をすることは可能です。しかし、「友を引く(道連れにする)」という字面が縁起が悪いと考えられ迷信が広まった結果、日本では友引のお葬式(火葬)が避けられる傾向にあります。葬儀の施行が少ないため、友引を休みとしている火葬場や斎場も少なくありません。

なお、避けられるのはあくまでも火葬だけであり、友引であっても通夜は通常どおり執り行われています。友引にお葬式をする際の注意点は、後ほど改めて解説します。

先負

先負や「せんぷ」や「さきまけ」と読み、午前は凶、午後は吉とされる日です。何事も控えめがよいとされ、平静を保つべき日とされています。

先負は、お葬式の日程を決める際に特に気にする必要はありません。

仏滅

仏滅は「ぶつめつ」と読み、万事凶とされる日です。その字面から「お葬式をしてはいけないのではないか」と迷う人もいるようですが、大前提として、六曜は宗教とは特に関係がありません。また、友引とは異なり、仏滅のお葬式は迷信としても特に避けられていません。

そのため、お葬式の日程を決める際に、特に仏滅を避ける必要はありません。実際に、仏滅の日であっても通常どおり多くの葬儀が営まれています。

大安

大安は「たいあん」と読み、万事大吉とされる日です。特に婚礼によいとされている一方で、お葬式も通常どおり営まれています。

そのため、お葬式をするにあたって、大安の日を特に避ける必要はないでしょう。

赤口

赤口は「しゃっこう」や「せきぐち」、「しゃっく」などと読み、正午は吉、朝夕は凶とされる日です。結婚式などの祝い事は避けられやすい日であるものの、お葬式の日取りとしては特に気にする必要はありません。

六曜と宗教ごとのお葬式との関係

お葬式は、宗教色が色濃く反映されるものです。ここでは改めて、六曜とそれぞれの宗教との関係を整理して解説します。

仏教

仏教と六曜は、無関係です。そのため、友引に葬儀を施行しても何の問題もありません。

六曜が仏教由来であると誤解している人もいるためか、友引の葬儀は問題ない旨や、迷信に惑わされるべきではない旨をホームページに明記しているお寺も散見されます。

神道

神道と六曜は、無関係です。実際に、神社の重要な行事なども六曜を気にすることなく営まれています。

六曜が神道と密接に関係しているとの誤解も多いためか、神道と六曜との関係性を明確に否定する神社のホームページも散見されます。

キリスト教

キリスト教も、六曜と何の関係もありません。また、キリスト教と六曜を関連付けて考える誤解自体も多くないようです。

このように、六曜と宗教とは何の関係もありません。そのため、宗教の観点から見れば、お葬式の日取りを決めるにあたって六曜を気にする必要はないでしょう。お葬式の日程でお悩みの際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、お葬式の日取りについてもご相談いただけます。

六曜の友引にお葬式をする際の注意点

先ほど解説したとおり、本来は六曜とお葬式とに関係はなく、友引にお葬式をしたからといって宗教上の問題が発生するわけではありません。しかし、六曜の友引にお葬式をしようとする際は、注意すべき点も存在します。ここでは、友引にお葬式をする際の主な注意点を3つ解説します。

  • 友引のお葬式を気にする人もいる
  • 火葬場が休みのことが多い
  • 地域によって考え方が異なる場合がある

友引のお葬式を気にする人もいる

1つ目は、友引のお葬式を気にする人もいるということです。

六曜と宗教は何の関係もないとはいえ、年配の人を中心に、友引にお葬式をすることを快く思わない人も少なからず存在します。自身や家族が「引かれる(道連れにされる)」ことをおそれて参列をためらう人が出る可能性があるほか、「非常識」だとして非難されるおそれもあるでしょう。

そのため、多くの人が参列する一般葬の場合には、やむを得ない事情がある場合を除き、友引にお葬式をすることは避けた方が無難です。また、家族葬など参列者が限定されている場合には参列が予定される近親者にあらかじめ相談したうえで、友引にお葬式をするか否か慎重に検討することをおすすめします。

火葬場が休みのことが多い

2つ目は、火葬場が休みである場合が多いことです。

火葬場は、原則として「土日休み」ではありません。その代わりに、お葬式が少ない友引の日を休日に充てている火葬場が散見されます。火葬とお葬式は同日に行われるのが基本であるため、たとえ参列者などが友引にお葬式をすることを気にしなかったとしても、火葬場が開いていなければその日にお葬式をすることは困難でしょう。

なお、火葬場は必ずしも居住地の施設を使わなければならないわけではなく、他の地域の火葬場や民間の火葬場も利用できます。そのため、故人の居住していた地域の火葬場が友引に休みであったとしても他の火葬場が開いていれば、その火葬場を利用することでお葬式を執り行うことは可能です。

ただし、火葬場は地域の住民の利用に限って利用料金を大幅に引き下げていることが多く、他の地域の火葬場や民間の火葬場を利用した場合には費用が高くなりやすいことに注意が必要です。

地域によって考え方が異なる場合がある

3つ目は、地域によって考え方が異なったり、異なる風習があったりする場合があることです。

たとえば、関西地域では友引にもお葬式が行われることは多い一方で、友引のお葬式では「友引人形」と呼ばれる人形を棺に納めることとされています。友引人形とは故人が代わりに「あの世」に連れていく身代わりとされる人形であり、葬儀社が用意することが一般的です。

家族葬のアイリスは全国の斎場と提携関係を結んでおり、その地域における友引の葬儀に関するご相談もお受けしています。友引のお葬式についても相談できる信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

六曜以外にお葬式の日程を決める際に考慮したいポイント

お葬式の日程を決めるにあたっては、六曜以外にどのような点を考慮する必要があるのでしょうか?最後に、お葬式の日程を左右する六曜以外の主なポイントを6つ紹介します。

  • 法律の規制
  • 火葬場の空き状況
  • 僧侶の都合
  • 近親者の都合
  • 参列のしやすさ
  • 斎場の空き状況

法律の規制

1つ目は、法律の規制です。

日本では墓地埋葬法の規定により、ご逝去後24時間は原則として火葬をすることができません。そのため、仮に6月1日の17時頃に亡くなった場合、当日中の火葬は困難でしょう。

また、火葬場は原則として17時頃には閉まることにも注意が必要です。そのため、6月1日の17時頃に亡くなった場合には、6月2日の火葬も事実上できないこととなります。

これらを考慮すると、6月1日の17時に亡くなった場合には、次のスケジュールを基本としたうえで、他の要素も考慮してお葬式の日程を決めることとなります。

  • 6月2日の夕刻:通夜
  • 6月3日:葬儀・告別式と火葬

火葬場の空き状況

2つ目は、火葬場の空き状況です。

火葬場の休日には、火葬をすることができません。また、火葬場が営業していてもすでに予約が埋まっており空きがないのであれば、その日の火葬も不可能です。そのため、葬儀の日程を決める際は、早い段階で火葬場の空き状況を確認する必要があるでしょう。

特に年末年始は火葬場が連休に入るうえ、年始の連休明けも予約が埋まりやすく、ご逝去から火葬ができるまでに10日近くを要することもあります。そのため、お葬式のスケジュールに特に注意しなければなりません。

なお、地域の火葬場の予定が合わない場合には他の火葬場の利用も選択肢に入ります。ただし、先ほど解説したように、この場合には費用が高くなりやすいことに注意が必要です。また、斎場から火葬場までの距離が遠ければ、葬儀社に支払う移動料金も高くなる可能性があります。

なお、家族葬のアイリスは斎場から火葬場までの寝台車の利用料が基本料金に含まれており、この距離が20km以内であれば追加料金はかかりません。

僧侶の都合

3つ目は、僧侶の都合です。

菩提寺がある場合、その菩提寺の僧侶に通夜や葬儀での読経をお願いすることとなります。僧侶に先約があるなどして都合が付かない場合であっても、同じ寺院や同じ宗旨の他の僧侶を紹介してもらえることが多いでしょう。

ただし、お盆やお彼岸、年末などは僧侶が多忙となりやすく、代わりの僧侶も見つからない場合があります。その場合には、僧侶の都合によってお葬式の日程を調整する必要が生じます。

近親者の都合

4つ目は、近親者の都合です。

原則として、近親者のお葬式は他の予定に優先されるものです。しかし、受験や重要な資格試験など、他の日にずらすことが難しい予定がある場合もあるでしょう。また、近親者が海外など遠方におり、帰国できるまでに日数を要する場合もあります。

このような場合には、近親者の都合に合わせてお葬式の日程を調整することを検討することとなります。

参列のしやすさ

5つ目は、参列のしやすさです。

多くの人の参列が予想され、参列者の多くが参列しやすい日がある場合、参列のしやすさを考慮してお葬式の日程を調整することがあります。たとえば、故人が教師をしており学生や生徒の参列が予想されるのであれば、土日に合わせてお葬式をすることを検討するとよいでしょう。

斎場の空き状況

6つ目は、斎場の空き状況です。

希望する斎場に空きがない場合、斎場の予定に合わせてお葬式の日程を調整する場合があります。特に年始などは年末年始を避けた人のお葬式が集中しやすく、斎場が混み合う傾向にあります。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、全国の葬儀社と提携しています。斎場が込み合いやすい時期であっても希望の斎場を見つけられる可能性があるため、お困りの際はお気軽にご連絡ください。お電話は、24時間365日受付中です。

まとめ

六曜の概要や六曜それぞれの意味を紹介するとともに、六曜とお葬式との関係や宗教との関係、友引にお葬式をする際の注意点などについて解説しました。

六曜とは、中国で生まれた暦の注釈です。暦の吉凶を示すものであるものの、1日1日を占って決めるものではなく、曜日のように機械的に決まるものです。

六曜は宗教(仏教や神道)に由来するものであるとの誤解は少なくないものの、実際には、六曜と宗教には何の関係もありません。あくまでも「占い」の一種であり、寺院や神社のホームページのなかには、むしろ宗教と関係のない迷信に惑わされないよう注意を促すものもあるほどです。

とはいえ、六曜のうち「友引」はその字面が縁起が悪いと考えられ、年配の人を中心に友引のお葬式を嫌忌する人も少なくありません。この「迷信」はある程度根深いことから、一般の参列者を招く際には友引のお葬式は避けた方が無難でしょう。また、友引のお葬式は少ないため、友引は火葬場が休みであることも多い点にも注意が必要です。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、お葬式のスケジュールについてもご相談いただけます。六曜とお葬式との関係や、お葬式の日程についても相談できる信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。

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