【2025】葬儀を執り行う意味とは?執り行う手順や葬儀の種類をわかりやすく解説

【2025】葬儀を執り行う意味とは?執り行う手順や葬儀の種類をわかりやすく解説

家族が亡くなったら、葬儀を執り行うこととなります。では、そもそも葬儀を執り行う意味は、どのような点にあるのでしょうか?また、葬儀は、どのような手順で執り行うのでしょうか?今回は、葬儀を執り行う意味や葬儀を執り行う流れ、葬儀をシンプルに執り行うことのメリット・デメリットなどについてくわしく解説します。

なお、当サイト「家族葬のアイリス」はご遺族様が葬儀を執り行うサポートを行っています。ご家族が亡くなり葬儀についてお困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。

葬儀を執り行う主な意味

葬儀にはまとまった費用が掛かるため、いわゆる「費用対効果」や「コスパ」の観点から葬儀を執り行うことに疑問を感じる人もいるようです。そこではじめに、葬儀を執り行う主な意味を紹介します。

  • 故人を弔う
  • 故人との別れを受け入れる
  • 宗教的な儀式を行う
  • 周囲の人にご逝去を知らせる
  • 周囲の人とのつながりを保つ

故人を弔う

葬儀を執り行う1つ目の意味は、故人を弔うことです。

人は誰しも、多かれ少なかれ人とのつながりの中で生活しています。そこで、故人に敬意や哀悼の意、愛情などを示し、あの世へ送り出すために葬儀を執り行います。

故人との別れを受け入れる

葬儀を執り行う2つ目の意味は、故人との別れを受け入れることです。

葬儀は「故人のため」との面もある一方で、遺族のためとの側面もあります。これまで当たり前のように存在していた人が逝去した際、心に穴が開いたように感じる人も多いでしょう。突然目の前からいなくなったように感じ、「死」を受け入れがたい場合もあると思います。

厳かな儀式として葬儀を執り行うことで「亡くなった」ことへの実感が徐々に沸き、故人との別れを少しずつ受け入れやすくなります。

宗教的な儀式を行う

葬儀を執り行う3つ目の意味は、宗教的な儀式をすることです。

それぞれの宗教には、「死」について異なる考えが存在します。故人が信仰していた宗教の教えに沿った葬儀を執り行うことで、故人の魂をその宗教の教義に合った方向へと適切に導くことが可能となります。また、これにより家族が安堵する側面もあるでしょう。

なお、この点だけを見れば、宗教との関わりが薄い人にとって、葬儀を執り行う意味は薄いと感じるかもしれません。しかし、ここで解説しているように、宗教的な儀式は葬儀を執り行う意味の一つに過ぎず、葬儀は他にもさまざまな役割があります。

周囲の人にご逝去を知らせる

葬儀を執り行う4つ目の意味は、周囲の人にご逝去を知らせることです。

葬儀はご逝去を周囲の人に知らせるとともに、故人の人柄や功績などを参列者に伝える社会的な役割も有します。これは、社葬や「お別れの会」が執り行われる人のような大きな功績がある人に限られるものではありません。

故人とのささやかな思い出話やエピソードなどを通じて故人の人柄などを改めて知り、その人が生きたことを参列者の心に刻むことも、葬儀の役割の一つといえます。

周囲の人とのつながりを保つ

葬儀を執り行う5つ目の意味は、遺族が周囲の人とのつながりを保つことです。

周囲とのつながりが希薄になりやすい昨今にあっても、葬儀の場では懐かしい顔ぶれが集まることも多いでしょう。これにより、遠くなっていた縁が再びつながることも少なくありません。遺族は、このように、人とのつながりを保つ役割も果たします。

執り行う儀式別の葬儀の種類

葬儀には、執り行う儀式の内容に応じて主に4つの種類があります。ここでは、主な葬儀の種類を、執り行う儀式の内容別に4つ紹介します。

  • 二日葬
  • 一日葬
  • 直葬
  • 密葬+お別れの会

なお、家族葬のアイリスは喪主様のご要望に応じ、いずれの葬儀形態にも対応しています。執り行う葬儀の形態でお悩みの際は、家族葬のアイリスまでご気軽にご相談ください。

二日葬

二日葬とは、1日目の夕刻に通夜、2日目に告別式と火葬を執り行う葬儀の形態です。もっとも一般的かつ伝統的な葬儀の形態であり、「一日葬」や「直葬」などと特に言及がない場合には、二日葬であることがほとんどでしょう。

二日葬は、時間をかけて故人とのお別れがしやすいうえ、参列者としても参列しやすい(「日中の告別式への参列は難しくても、夕刻の通夜であれば参列できる」など)点などがメリットです。一方で、一日葬や直葬と比較して、費用がかかりやすいといえます。

一日葬

一日葬とは、通夜を執り行わず、告別式と火葬だけを1日で執り行う葬儀の形態です。

二日葬と比較して、一日葬は費用が抑えやすいうえ、遺族側の負担も少なめである点がメリットです。遠方からの参列者がいる場合にも、宿泊などの手配が必要ありません。一方で、告別式当日の参列が叶わなかった参列者が、後日自宅などへ弔問に訪れ対応に追われる可能性があります。

直葬

直葬とは、通夜や告別式を執り行わず、火葬だけを行う葬儀の形態です。

もっともシンプルであり、費用を抑えやすいといえるでしょう。その反面、周囲から反対意見が出る可能性があるほか、十分なお別れができず後悔するおそれがあります。

密葬+お別れの会

政治家や芸能人、企業の創業者などが亡くなった場合には、「密葬+お別れの会」の形態で葬儀を執り行うことがあります。お別れの会ではなく、「社葬」や「偲ぶ会」とすることもあります。

密葬とは、遺族などの近親者のみで秘密裏に執り行う葬儀です。この時点でご逝去が公になると多くの人が弔問に訪れるなどして混乱を招くおそれがあるため、情報管理に特に注意しなければなりません。密葬では、通夜や告別式、火葬が小規模に執り行われます。

密葬を終えてからご逝去の事実を周囲に公表し、改めて「お別れの会」などを執り行います。お別れの会は多くの参列者が想定されるため、大規模なホールやホテルなどで執り行われることが一般的です。

なお、「密葬」と似たものに、「家族葬」があります。密葬は後日改めて「お別れの会」などを執り行うことが前提である一方で、家族葬は「お別れの会」などの開催を前提としません。

家族葬とは、参列者の範囲を家族など一定の近親者に絞った葬儀のことであり、執り行う儀式の種類が通常の葬儀と異なるものではありません。つまり、「家族葬で、二日葬」のこともあれば、「家族葬で、一日葬」や「家族葬で、直葬」のパターンもあるということです。

執り行う葬儀の形態を決める際は、この点で混同しないよう注意しましょう。執り行う葬儀の形態でお悩みの際は、家族葬のアイリスまでご相談ください。

葬儀を執り行う手順

葬儀は、どのような手順で執り行えばよいのでしょうか?ここでは、ご逝去から葬儀を執り行うまでの一般的な流れについて解説します。

  • 近親者に連絡する
  • 葬儀社に連絡する
  • ご遺体を搬送し、安置する
  • 葬儀プランの打ち合わせをする
  • 関係者に連絡する
  • 死亡届を提出する
  • 通夜の準備をする
  • 通夜を執り行う
  • 通夜振る舞いを執り行う
  • 葬儀・告別式を執り行う
  • 出棺する
  • 火葬する
  • 精進落としを執り行う

近親者に連絡する

ご逝去が確認されたら、その場に立ち会っていない近親者に連絡を入れます。

なお、家族葬など参列者を絞った葬儀を予定している場合には、この時点で連絡をするのは葬儀の参列が予定される相手に留めた方がよいでしょう。あまり多くの相手に連絡すれば、葬儀に思いがけず多くの人が詰めかけ対応に追われる可能性があるためです。

葬儀社に連絡する

続けて、葬儀社に連絡をします。

この段階で葬儀社への連絡が必要となる理由は、病院のベッドで亡くなった場合には霊安室に移されるものの、この霊安室が数時間程度しか利用できないことが一般的であるためです。所定の時間内に、別の安置場所までご遺体を搬送しなければなりません。

とはいえ、自家用車にご遺体を乗せて搬送することは、現実的ではないでしょう。そこで、寝台車を手配できる葬儀社に連絡をして、ご遺体を搬送してもらう必要が生じます。

葬儀社は病院から紹介されることもあるものの、必ずしもその葬儀社に依頼しなければならないわけではありません。希望する葬儀を実現するためにはそのまま紹介を受けるのではなく、ご家族などが自分の目で探し、信頼できそうな葬儀社に連絡をするとよいでしょう。

家族葬のアイリスは24時間365日体制でお電話をお受けしており、ご逝去のご連絡後はすぐに担当者がかけつけてサポートを開始します。高品質な葬儀を低価格で実現できる、信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでご連絡ください。

ご遺体を搬送し、安置する

葬儀社の担当者が到着したら、安置場所までご遺体を搬送します。安置場所はご自宅か、葬儀社の安置施設とすることが多いでしょう。

葬儀プランの打ち合わせをする

ご遺体を安置したら、執り行う葬儀プランの打ち合わせを行います。打ち合わせでは表面上の料金のみならず、プランに含まれていない料金や追加料金がかかるケースなども確認しておくことをおすすめします。

家族葬のアイリスは各葬儀プランに、そのプランで葬儀を執り行うために最低限必要な物品やサービスの料金をすべて含んでいるため、不明瞭な追加料金を請求することはありません。

関係者に連絡する

葬儀のプランや日時などが決まったら、関係者に連絡を入れます。連絡は必ずしも喪主がすべて行うのではなく、他の親族などと分担して連絡をするとスムーズでしょう。

死亡届を提出する

葬儀プランの打ち合わせと並行して、死亡届を提出します。死亡届の提出期限は原則として死亡後7日以内であるものの、死亡届を出さなければ、火葬に必要な火葬許可証を受け取れません。そのため、早期に提出しておくことをおすすめします。

通夜の準備をする

通夜当日、通夜の準備をします。会場の設営は葬儀社のスタッフが行うものの、供花の配置決めなどにあたっては遺族の協力も必要です。

また、ご遺体の準備も進めます。具体的には、衣服を着替えたり、死化粧を施したりしたうえで、棺に納めます。ご希望に応じて、ご遺体を湯で拭いて清める「湯灌」をすることもあります。

通夜を執り行う

定刻となったら、通夜を開始します。通夜は、18時や19時頃から執り行うことが一般的です。通夜では、僧侶による読経やお焼香、参列者による焼香などが行われます。

通夜振る舞いを執り行う

通夜の後、参列者に食事を振る舞う「通夜振る舞い」をすることがあります。通夜振る舞いをする場合には、取り分けのできるオードブルや寿司などを用意することが多いでしょう。

葬儀・告別式を執り行う

通夜の翌日、葬儀・告別式を執り行います。葬儀・告別式の開始時刻は火葬の時間から「逆算」をして決めるため、午前中の開始となることが一般的です。葬儀・告別式では僧侶による読経やお焼香、参列者による焼香などが行われます。

出棺する

葬儀・告別式の後は棺の花を手向ける「花入れの儀」などが行われ、棺の蓋が閉じられます。その後は喪主による挨拶がなされ、火葬場へ向けて出棺します。

火葬する

火葬場に到着したら、ご遺体が荼毘に付されます。火葬には1時間から2時間程度を要するため、その間は火葬場の待合室などで待機します。

精進落としを執り行う

火葬後に、火葬場まで同行した近親者と僧侶による食事会をすることがあります。この食事会を、「精進落とし」といいます。

葬儀をシンプルに執り行うメリット

もっともシンプルな葬儀の形態は、直葬です。では、直葬で葬儀を執り行うことには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、主なメリットを2つ解説します。

  • 費用を抑えやすい
  • 遺族への負担を抑えやすい

費用を抑えやすい

葬儀をシンプルに執り行う最大のメリットは、費用を抑えやすいことです。

直葬の場合には、葬儀の会場費や祭壇が不要であることに加え、葬儀社のスタッフの数も最小限となります。そのため、他の葬儀形態と比較して費用が抑えやすいといえるでしょう。

ただし、日本では法律の規定により、ご逝去から24時間以内は火葬をすることができません。つまり、直葬であるからといって、亡くなった病院から火葬場まですぐに向かえるわけではないということです。

そのため、ご逝去からご遺体を荼毘に付すまでの間、どこかへ安置しなければなりません。ご自宅以外に安置する場合には安置場所の費用がかかることから、想定したほどは費用が抑えられない可能性もあるため、安置にかかる費用もあらかじめ確認しておく必要があるでしょう。

家族葬のアイリスは、最大3日分の安置施設利用料がはじめからプランの料金に含まれているため、原則として追加料金がかからず安心です。

遺族への負担を抑えやすい

葬儀をシンプルに執り行うことには、遺族への負担を抑えやすいというメリットもあります。

遺族に高齢の方がいる場合や持病のある方がいる場合、2日にわたる葬儀や長時間に及ぶ葬儀に耐えることが難しい場合もあるでしょう。直葬の場合には、葬儀に要する時間が最小限となるため、遺族の負担を軽減しやすいといえます。

葬儀をシンプルに執り行うデメリット

葬儀をシンプルに執り行うことには、デメリットも存在します。ここでは、直葬の主なデメリットを4つ紹介します。知らずに後悔する事態を避けるため、直葬を選択する際はデメリットも十分に理解しておく必要があるでしょう。

  • 十分なお別れの時間が取れず後悔するおそれがある
  • 周囲から反対される可能性がある

十分なお別れの時間が取れず後悔するおそれがある

1つ目は、十分なお別れの時間が取れず、後悔するおそれがあることです。

地域によって多少異なるものの、火葬場は混み合っていることが多く、火葬場についてから荼毘(だび)に付すまでに十分な時間をとることは困難です。この点を理解しておかなければ、あまりのあっけなさに後悔するおそれがあるでしょう。

周囲から反対される可能性がある

2つ目は、周囲から反対される可能性があることです。

近年において直葬はさほど珍しくなくなっているとはいえ、「伝統的な葬儀の形」とは言い難いでしょう。そのため、親族などから反対されたり、非難されたりするおそれがあります。

納骨に支障が出るおそれがある

3つ目は、納骨に支障が出るおそれがあることです。

菩提寺がある場合や納骨したいお墓が決まっている場合、直葬をする前に菩提寺や墓地管理者に相談しておく必要があります。事前に相談せず無断で直葬を決行すると、そのお墓への埋葬を断られ、トラブルとなるおそれがあるためです。

後日、弔問客の対応に追われるおそれがある

4つ目は、後日、弔問客の対応に追われる可能性があることです。

直葬の場合、一般参列者は参列しないことがほとんどです。そのため、最期のお別れが叶わなかった関係者が後日自宅などへ弔問に訪れ、遺族が対応に追われることとなる可能性があるでしょう。

まとめ

葬儀を執り行う意味や葬儀を執り行う流れ、葬儀をシンプルに執り行うメリット・デメリットなどを解説しました。

葬儀を執り行う意味は多岐にわたり、故人を弔うことのほか、遺族が故人との別れを受け入れることや周囲の人とのつながりを保つことなどさまざまです。執り行う葬儀の形態を検討する際は、葬儀を執り行う意味を改めて理解したうえで検討するとよいでしょう。

葬儀にはさまざまな形態があり、伝統的な二日葬のほか、一日葬や直葬などもあり

ます。シンプルに葬儀を行えば費用は軽減しやすい一方で、十分なお別れの時間が取れず後悔するおそれもあることから、デメリットも十分に理解したうえで選択することをおすすめします。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、さまざまな葬儀形態に対応しています。執り行う葬儀の形態でお悩みの際には最適なプランを提案しますので、ご家族が亡くなった際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。

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