【2025】一日葬のデメリット・注意点は?メリットと併せてわかりやすく解説

葬儀の小規模化や縮小化が進んでいます。そのような中で近年増加している葬儀形態の一つが、「一日葬」です。しかし、一日葬にはメリットも大きい一方で、デメリットや注意点も少なくありません。
では、一日葬とはどのような葬儀なのでしょうか?また、一日葬のデメリットはどのような点にあるのでしょうか?今回は、一日葬の概要やメリット・デメリット、一日葬の流れなどについてくわしく解説します。
なお、当サイト「家族葬のアイリス」は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、一日葬にも対応しています。一日葬とするかどうかなど葬儀形態でお困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
一日葬とは
伝統的な葬儀では、2日間にわたって次の儀式を行います。そのため、このような伝統的な葬儀形態は、一日葬と対比して「二日葬」と呼ばれます。
- 1日目:通夜
- 2日目:葬儀・告別式と、火葬
これに対し、一日葬とは、儀式としての通夜を行わず、1日で葬儀・告別式と火葬を執り行う葬儀の形態です。葬儀が1日で終わるため遺族や参列者の負担が軽減できるほか、費用も少なくなる傾向にあります。
直葬との違い
一日葬と比較されやすいものに、「直葬」があります。直葬とは、通夜も葬儀・告別式も行わず、火葬だけを行う葬儀形態です。一日葬は葬儀・告別式は行うのに対し、直葬ではこれも行わない点が大きな違いです。直葬は、もっともシンプルかつ安価な葬儀形態といえるでしょう。
家族葬との違い
一日葬と混同されやすいものに、「家族葬」があります。家族葬とは、誰でも参列できるのではなく、事前に遺族が側から招待された一定の人だけが参列する葬儀です。
一日葬と家族葬とは対立する概念ではなく、「一日葬で、家族葬」という形態も選択できます。なぜなら、「一日葬」は執り行う儀式の内容から分類された葬儀形態である一方で、一日葬は参列者の範囲から分類された葬儀形態であるためです。実際に、一日葬の多くは家族葬で営まれています。
ご家族が亡くなり、執り行う葬儀形態でお悩みの際は、家族葬のアイリスへご相談ください。ご希望や予算などに合わせ、最適な葬儀プランを提案します。
一日葬の費用の目安
一般的な葬儀費用の平均値は、約121万円です。これは、経済産業省が公表している「特定サービス産業動態統計調査」の結果から、2024年の葬儀社の「総売上高」を「取扱総件数」で割って算出した金額です。
これに対し、一日葬の場合における葬儀費用の目安は、30万円から100万円程度とされています。一日葬といっても参列者の数はさまざまであり、参列者が多いほど費用は高くなる傾向にあります。また、会食を行ったり祭壇をグレードアップしたりすることによっても、費用が嵩みやすいでしょう。
このように、一日葬にかかる費用は、参列者の数は葬儀の内容などによって大きく変動します。
ご家族が亡くなり、実際のケースにおける一日葬の具体的な見積額が知りたい場合には、家族葬のアイリスへお問い合わせください。想定される参列者の数や葬儀の内容などに応じ、詳細な見積もりを提示します。
一日葬のメリット
一日葬のメリットは、どのような点にあるのでしょうか?ここでは、主なメリットを3つ解説します。
- 遺族の負担を軽減しやすい
- 参列者の負担を軽減しやすい
- 費用を抑えやすい
遺族の負担を軽減しやすい
一日葬のメリットの1つ目は、遺族の負担を軽減しやすいことです。
伝統的な二日葬では、葬儀のための拘束時間が長くなる傾向にあります。高齢の遺族や持病のある遺族が、長時間の葬儀に耐えられない場合もあるでしょう。
一日葬の場合には葬儀を1日で終えられるため、遺族の負担を軽減しやすくなります。
参列者の負担を軽減しやすい
一日葬のメリットの2つ目は、参列者の負担を軽減しやすいことです。
参列者にも高齢者が多い場合には、健康上の都合から2日間に渡る葬儀への参列が難しい場合もあるでしょう。また、二日葬の場合、遠方からの参列者は宿泊先を手配しなければなりません。
このような点から、一日葬は参列者の負担も軽減しやすいといえます。
費用を抑えやすい
一日葬のメリットの3つ目は、費用を抑えやすいことです。
先ほど解説したように、一日葬の費用は一般的な葬儀にかかる費用よりも少なくなる傾向にあります。なぜなら、一日葬では通夜のための会場を手配する必要がないほか、通夜の後の会食である通夜振る舞いも不要となるためです。また、通夜にかかる斎場スタッフの人件費もかかりません。
一日葬のデメリット・注意点
一日葬はメリットも大きい反面、デメリットも存在します。ここでは、一日葬を選択する前に知っておくべきデメリットと注意点を6つ解説します。
- ご逝去翌日の火葬は困難である
- スケジュールがタイトになりやすい
- 親族から不満が生じる可能性がある
- 菩提寺から反対される可能性がある
- 想定よりも費用が安くならない可能性がある
- 後日、弔問客の対応に追われる可能性がある
ご逝去翌日の火葬は困難である
1つ目は、ご逝去翌日の火葬は困難であることです。
一日葬とする場合には儀式としての通夜を行わないことから、その分日にちが1日前倒しになると考えている人もいるようです。しかし、必ずしもスケジュールを前倒しにできるわけではありません。なぜなら、日本では法律(墓地埋葬法)の規定により、ご逝去から24時間は火葬できないとされているためです。また、火葬場は17時頃には閉まるため、夕刻に亡くなった場合には翌日の火葬も困難でしょう。
たとえば、7月1日の17時頃に亡くなった場合、二日葬の場合には原則として次のスケジュールとなります。
- 7月2日:通夜
- 7月3日:葬儀・告別式と火葬
この場合に一日葬にしたからといって、7月2日に火葬ができるわけではありません。なぜなら、ご逝去から24時間が経過するのは7月2日の17時頃であり、この時間にはすでに火葬場は閉まっているためです。そのため、通夜の有無にかかわらず、この場合の最短での火葬日は7月3日となります。
一日葬であるからといって火葬までの期間が早まるわけではないため、誤解しないようご注意ください。
スケジュールがタイトになりやすい
2つ目は、スケジュールがタイトになりやすいことです。
二日葬の場合、ご遺体の納棺などの準備は通夜の前に行います。通夜は原則として夕刻から行うため、余裕をもって準備を行いやすいでしょう。
一方で、一日葬の場合には葬儀・告別式の前に納棺などの準備をしなければなりません。葬儀・告別式の開始時刻は火葬場の予約時間から逆算をして決めるため、ほとんどが午前中の開始となります。
その開始時刻よりも前に準備をする必要があるため、特に喪主や遺族にとってはハードとなりやすいでしょう。
親族から不満が生じる可能性がある
一日葬のデメリットの3つ目は、親族などから不満が生じる可能性があることです。
一日葬では通夜を行わないため、「伝統的な葬儀形態」とはいえません。また、二日葬とは異なり参列日の選択肢がないことから、その日にどうしても都合がつけられなければ参列が叶わないこととなります。このような点で、親族などから苦言を呈されるおそれがあるでしょう。
菩提寺から反対される可能性がある
4つ目は、菩提寺から反対される可能性があることです。
宗旨や宗派によっては、一日葬を好ましくないと考える可能性があります。この場合に無理に一日葬を決行すれば菩提寺との関係が悪化し、埋葬を断られるなどのトラブルに発展するかもしれません。
そのため、菩提寺がある場合には一日葬とすることについて事前に菩提寺の僧侶へ相談し、同意を得ておく必要があります。
想定よりも費用が安くならない可能性がある
5つ目は、想定よりも費用が安くならない可能性があることです。
一日葬であっても、想定よりは費用が安くならない可能性があります。なぜなら、一日葬では執り行う儀式は少なくなる一方で、その間の安置費用が必要となるためです。安置施設の利用料が別料金となっている場合には安置費用が高くつき、結果的に二日葬とさほど変わらない請求額となるおそれもあるでしょう。
なお、家族葬のアイリスは一日葬プランの場合、最大3日分の安置施設利用料がはじめから基本料金に含まれています。また、ほとんどの葬儀社ではオプション(別料金)とされるご遺族様の宿泊費も、1泊2日までは追加料金がかかりません。リーズナブルな料金で一日葬を執り行いたいとお考えの際は、家族葬のアイリスへご相談ください。
後日、弔問客の対応に追われる可能性がある
6つ目は、後日、弔問客の対応に追われる可能性があることです。
一般的な二日葬では、通夜と葬儀・告別式のどちらか一方にだけ参列する人も少なくありません。特に、会社員や学生などは日中の参列が難しいため、夕刻に行われる通夜にだけ参列する場合も多いでしょう。
一方で、一日葬の場合には参列日の選択肢がありません。そのため、その日に都合が付かず参列できなかった人が後日自宅などへ弔問に訪れ、対応に追われる事態となる可能性があります。
このように、一日葬にはデメリットや注意点も存在します。これらを理解したうえで、後悔のない葬儀プランを選択しましょう。葬儀プランの選定でお困りの際は、家族葬のアイリスへお気軽にご相談ください。
一日葬の流れ
一日葬は、どのような流れで執り行われるのでしょうか?最後に、一日葬の一般的な流れを紹介します。
- 死亡診断書を受け取る
- 近親者に連絡をする
- 葬儀社に連絡をする
- 安置場所まで搬送してもらい、安置する
- 葬儀プランの打ち合わせをする
- 菩提寺に相談する
- 関係各所に連絡をする
- 死亡届を提出する
- (葬儀当日)納棺をする
- 会場の準備をする
- 葬儀・告別式を執り行う
- 出棺する
- 火葬する
- 骨上げをする
- (初七日法要を行う)
- (精進落としを行う)
死亡診断書を受け取る
ご逝去が確認されたら、医師から死亡診断書(または、死体検案書)が交付されます。死亡診断書の様式は死亡届と一体となっており、死亡届の提出に必要です。そのため、紛失しないよう注意しましょう。
近親者に連絡をする
ご逝去が確認されたら、その場に立ち合っていない近親者へ連絡を入れます。この段階ではまだ葬儀の詳細は決まっていないため、まずは訃報だけを伝え、葬儀の詳細は改めて連絡する旨を伝えると良いでしょう。
葬儀社に連絡をする
続けて、葬儀社に連絡を入れます。
病院で亡くなった場合、ご逝去が確認されると、ご遺体は病院内の霊安室に移されます。しかし、この霊安室が使用できるのは数時間程度であり、その後は別の安置施設(ご自宅や、葬儀社の安置施設など)へ搬送しなければなりません。
とはいえ、自家用車や公共交通機関でご遺体を搬送することは、現実的ではないでしょう。そこで、寝台車を持っている葬儀社に連絡を取り、ご遺体を搬送してもらう必要が生じます。
なお、葬儀社は病院から紹介されることも少なくありません。しかし、その葬儀社への依頼は義務ではなく、別の葬儀社への依頼もできます。大切な人の葬儀で後悔しないよう、信頼できそうな葬儀社を選んで手配することをおすすめします。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、24時間365日体制でご連絡をお受けしています。明朗会計で安心できる一日葬をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお問い合わせください。
安置場所まで搬送してもらい、安置する
葬儀社のスタッフが到着したら、ご遺体を寝台車に乗せて搬送します。安置場所に到着したら枕飾りを設置し、ご遺体を安置します。
葬儀プランの打ち合わせをする
ご遺体を安置したら、葬儀プランの打ち合わせを行います。葬儀社との打ち合わせでは、プランの内容やトータルでかかる費用のほか、次の内容も確認しておきましょう。
- 葬儀の施行に必要となるにもかかわらず、見積もりに含まれていない物品・サービスはないか
- どのような場合に、どの程度の追加料金がかかるのか
葬儀業界において、葬儀費用に関するトラブルは未だ少なくないのが現状です。葬儀を終えてから見積もりとは異なる思わぬ高額請求をされる事態を避けるため、これらの点は必ず確認しておきましょう。
家族葬のアイリスはそのプランでの葬儀の施行に最低限必要となる物品やサービスをすべて含んだ金額を提示しており、不明瞭な追加料金を請求することはありません。そのため、料金トラブルの心配なく大切なご家族をお見送りいただけます。
菩提寺に相談する
菩提寺がある場合、葬儀プランの大枠が決まったら菩提寺に連絡を入れ、僧侶の都合を確認します。後のトラブルを避けるため、一日葬とすることも菩提寺に伝えておきましょう。
関係各所に連絡をする
続いて、関係各所に対して、葬儀の日時や場所などの詳細を連絡します。
なお、一日葬を家族葬で行う場合には、参列を希望する相手だけへの連絡に留めることが一般的です。訃報の連絡を受けた相手は、自身も葬儀に参列すべきと考えるのが自然であるためです。
また、自身の勤務先などへ忌引きの連絡をする際も、勤務先関係者からの参列を希望しないのであれば、家族葬である旨を明確に伝えましょう。
死亡届を提出する
続いて、死亡届を提出します。死亡届の提出期限は死亡後7日以内であるものの、死亡届を出さなければ火葬に必要となる「火葬許可証」が受け取れません。そのため、できるだけ早期に提出を済ませておきましょう。
なお、家族葬のアイリスは、一日葬のプランにはじめから死亡届の提出代行料を含んでいます。そのため、死亡届の提出のために役所へ出向く必要はありません。
(葬儀当日)納棺をする
葬儀の当日、葬儀・告別式に先立って納棺をします。納棺では、ご遺体のお着換えをしたり、ご遺体に死化粧を施したりします。
会場の準備をする
ご遺体の準備が整ったら、会場の準備をします。会場設営自体は葬儀社のスタッフが行うものの、供花の配置の確認などには遺族の協力が必要となるためです。
会場の準備ができたら、開始時刻の30分前頃から受付を開始します。ただし、家族葬で参列者も少数である場合には、受付を省略することもあります。
葬儀・告別式を執り行う
予定時刻となったら、葬儀・告別式を開始します。葬儀・告別式ではまず僧侶による読経やお焼香がなされます。続けて、喪主・遺族・親族・その他の参列者の順に焼香をします。
出棺する
その後は、棺に花を入れる「花入れの儀」などを行い、棺の蓋が閉じられます。喪主が参列者へ向けて挨拶をして、火葬場へ向けて出棺します。
家族葬ではない場合であってもこの先の火葬場まで同席するのは近親者のみとなり、その他の参列者はここで解散となります。
火葬する
火葬場へ到着したら、ご遺体を火葬します。火葬には1時間から2時間程度を要するため、遺族は待合室などで待機します。待ち時間中に、軽食をとることもあります。
骨上げをする
火葬を終えたら、2人1組でお骨を拾い上げ、骨壺に納める「骨上げ」を行います。骨上げは足元のお骨から順に行い、喉仏を残して頭のお骨まで納めます。最後に、喉仏を納めて、完了となります。
(初七日法要を行う)
初七日法要は本来、死亡の7日後に行うものです。しかし、該当日が葬儀・告別式の日と近いことから、参列者の負担を軽減するため、火葬と同日に初七日法要までを行うことも少なくありません。その場合には、いったん斎場へ戻って初七日法要を行います。
(精進落としを行う)
火葬や初七日法要の後に、「精進落とし」や「お斎(とき)」と呼ばれる会食をすることがあります。
精進落としでは、懐石料理やお弁当などを手配して行うのが一般的です。精進落としには原則として僧侶も同席するものの、都合により参列が叶わない場合には「お膳料」を渡すのがマナーとされています。ただし、近年では精進落とし自体が省略されるケースも少なくありません。
まとめ
一日葬の概要や一日葬のメリット・デメリット、一日葬の流れなどを解説しました。
一日葬は、通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬だけを1日で行う葬儀プランです。費用の負担を抑えやすいことや、遺族・参列者の負担を軽減しやすい点などが一日葬の主なメリットであるといえます。
一方で、一日葬にはデメリットもあり、スケジュールがタイトとなりやすいことや親族などから反対される可能性があることなどに注意しなければなりません。メリットとデメリットをいずれも理解したうえで、一日葬とするか否か慎重に検討するとよいでしょう。
当サイト「家族葬のアイリス」は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、一日葬プランも設けています。プランには一日葬の施行に最低限必要となる物品・サービスがすべて含まれており、不明瞭な追加料金はかかりません。
ご家族が亡くなり、一日葬をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
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