葬儀は亡くなってから何日後にやる?葬儀日程の決め方をわかりやすく解説

ご家族が亡くなると、葬儀の日程を決める必要が生じます。では、葬儀はご逝去の何日後に行うのが一般的なのでしょうか?また、ご逝去から葬儀までは、どのような流れとなるのでしょうか?
今回は、葬儀はご逝去の何日後に行うかを解説するとともに、ご逝去後の一般的な流れなどを紹介します。
なお、家族葬のアイリスでは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、葬儀の日程についてのご相談も可能です。ご家族が亡くなり葬儀についてお困りの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
葬儀は亡くなってから何日後に行う?
はじめに、葬儀日程の一般的な考え方について解説します。なお、前提として、葬儀・告別式と火葬は同じ日に行うことが原則です。
翌日に通夜、翌々日に葬儀が基本
一般的には、ご逝去の翌日に通夜、翌々日に葬儀をすることが多いでしょう。たとえば、3月1日に亡くなった場合のスケジュールは、次のとおりです。
- 3月2日の夕刻:通夜
- 3月3日:葬儀・告別式と、火葬
深夜・早朝のご逝去の場合は1日早めることもある
ご逝去が深夜早朝である場合には、葬儀の施行を1日早めることもあります。たとえば、3月1日の深夜2時に亡くなった場合、次のスケジュールとする場合があるということです。
- 3月1日の夕刻:通夜
- 3月2日:葬儀・告別式と、火葬
ただし、亡くなった当日に通夜をする場合、スケジュールが非常にタイトとなります。また、遠方に住む関係者が通夜の参列に間に合わなくなる可能性もあります。
葬儀がご逝去の2日後とならない主なケース
先ほど紹介したのはあくまでも一般的なスケジュールであり、必ずしもご逝去の2日後に葬儀をするとは限りません。ここでは、ご逝去の2日後が葬儀とならない主なケースを紹介します。
家族葬のアイリスでは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、葬儀の日程についてのアドバイスも可能です。お葬儀についてお困りの際は、家族葬のアイリスまでご連絡ください。
友引にあたる場合
友引は六曜の一つであり、本来は六曜と葬儀とは何の関係もありません。また、友引はもともと「共に引く(つまり、決着がつかない)」ことを意味しており、「友を道連れにする」などの意味ではありません。
しかし、その字面が縁起が悪いとされ、日本では友引の葬儀(火葬)は避けられる傾向にあります。そのため、ご逝去の2日後が友引にあたる場合には、友引を外して葬儀の日程を組むこととなります。
火葬場の予約がとれない場合
ご逝去の2日後が火葬場の休日にあたる場合や火葬場の予約がいっぱいである場合、その日に葬儀をすることはできません。その場合には、火葬場の空き状況に合わせて葬儀の日程を組むことになります。
なお、火葬場は利用できる地域などに限定はないため、遠方の火葬場を選ぶことも可能です。ただし、対象地域の住民とそれ以外とで火葬料金に大きな差をつけている場合がほとんどであり、対象地域外の火葬場を利用した場合には料金が高くなる可能性があります。
また、火葬場が遠方であれば、搬送費用も高くなりやすいでしょう。このような理由から、原則として対象地域の火葬場を優先的に選ぶこととなります。
遠方で亡くなった場合
故人が遠方で亡くなった場合、葬儀を執り行いたい場所までご遺体を移動させることに時間を要することがあります。なかでも、海外で亡くなった場合などご遺体を飛行機で搬送する必要がある場合は、ドライアイスが使用できません。
そこで、ご遺体の腐敗を防ぐエンバーミングの処置が必要となり、これにも時間を要します。そのため、ご逝去場所が遠方である場合には、搬送などに要する期間も踏まえて葬儀の日程を決めることとなります。
葬儀を土日としたい場合
参列者の多くが平日に時間を取りづらいことが予想される場合、土日に合わせて葬儀を施行することがあります。この場合には、必ずしもご逝去の2日後が葬儀とはなりません。
なお、故人が会社経営者であったなど多くの参列者が予想される場合には、まずは近親者のみで火葬までを済ませる「密葬」を行い、その後改めて「お別れの会」や「偲ぶ会」を行う場合もあります。
近親者のスケジュールが合わない場合
近親者が海外など遠方におり、2日後には駆けつけることができない場合などには、近親者のスケジュールに合わせて葬儀の日程を組むことがあります。この場合は、必ずしもご逝去の2日後が葬儀とはなりません。
僧侶の都合がつかない場合
菩提寺がある場合には、その菩提寺の僧侶に葬儀での読経などをお願いすることとなります。
しかし、葬儀が重なっていたりお盆・お彼岸など僧侶の忙しい時期にあたったりすると、僧侶の都合が付かないことがあります。その場合であっても同じ宗派の僧侶などを紹介してもらえることが多いものの、時期によってはこれも難しい場合もあるでしょう。
この場合には、僧侶の都合に合わせて葬儀の日程をズラすこととなります。
基本とは異なる宗派の考えや地域の風習がある場合
地域や宗派によっては、そもそも葬儀日程の決め方が異なっている場合があります。その場合には、地域や宗派の考えに従って葬儀日程を検討することとなります。
葬儀を何日後にすべきか法律の決まりはある?
葬儀や火葬を何日後にすべきかについて、法律の決まりはあるのでしょうか?ここでは、順を追って解説します。
亡くなってから24時間は火葬ができない
日本では「墓地埋葬法」の規定により、ご逝去後24時間は火葬ができないこととされています。そのため、3月1日の深夜1時に亡くなった場合、3月1日中の火葬はできません。最短で火葬ができるのは、3月2日となります。
また、火葬には1時間から2時間程度の時間を要し、火葬場は17時頃には閉まることにも注意が必要です。そのため、たとえば3月1日の17時に亡くなった場合、3月1日中の火葬ができないのみならず、3月2日の火葬も困難でしょう。この場合には、最短で火葬ができるのは3月3日となります。
「〇日後までに葬儀をすべき」などの決まりはない
火葬ができる最短時期について法律の定めがあることに対し、「ご逝去後〇日後までに火葬をすべき」や「ご逝去後〇日後までに葬儀をすべき」などの決まりはありません。ただし、現実的にはご遺体を腐敗させずに長期間保存することは難しく、長くても10日以内には火葬をすることがほとんどです。
ご逝去から葬儀・火葬までの一般的な流れ
ご逝去から葬儀・火葬まではどのような流れで進行するのでしょうか?最後に、病院で亡くなった場合における、ご逝去後の一般的な流れについて解説します。
- ご逝去
- (当日)近親者への連絡
- 葬儀社への連絡
- ご遺体の搬送・安置
- 葬儀プランの打ち合わせ
- 死亡届の提出
- (1日後)納棺
- 通夜
- 通夜振る舞い
- (2日後)葬儀・告別式
- 出棺
- 火葬
- 精進落とし
ご逝去
ご逝去が確認されると、医師から死亡診断書が交付されます。
この死亡診断書はA3用紙の右半分に記載されていることが一般的であり、左半分は死亡届となっています。死亡届として提出することとなる書類であるため、紛失しないようご注意ください。
(当日)近親者への連絡
ここからは、ご逝去当日の流れです。
ご逝去が確認されたら、まずはその場に立ち合っていない近親者へ連絡を入れましょう。
家族葬など参列者を絞っての葬儀を予定している場合には、参列を予定している相手だけに連絡を入れることをおすすめします。それ以外の相手にも連絡をしてしまうと葬儀会場に予想以上に多くの人が詰めかけ、対応に追われるおそれがあるためです。
葬儀社への連絡
続いて、葬儀社に連絡を入れます。この段階で葬儀社に連絡すべき理由は、ご遺体を搬送してもらう必要があるためです。
入院中に亡くなった場合、ご逝去後は入院用のベッドを使い続けることはできず、病院内の霊安室に移動されます。しかし、この霊安室の使用ができるのも数時間程度とされており、この間に別の安置場所へご遺体を移動させなければなりません。
とはいえ、自家用車にご遺体を乗せて搬送することは、現実的ではないでしょう。そこで、葬儀社を手配し、ご遺体を安置場所まで運んでもらうこととなります。
なお、この葬儀社には搬送だけを依頼して葬儀の施行は別の葬儀社に依頼しても構いません。しかし、葬儀までに時間がない中、多くの葬儀社にコンタクトを取る負担は少なくないでしょう。そのため、搬送を依頼した葬儀社にそのまま葬儀の施行を依頼するケースも多いといえます。
また、葬儀社は病院から紹介されることも多いとはいえ、必ずしもその葬儀社に依頼しなければならないわけではありません。信頼できそうな葬儀社をご遺族が自分で探し、依頼することも可能です。大切なお見送りで後悔することのないよう、葬儀社は慎重に選定することをおすすめします。
家族葬のアイリスでは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、ご逝去のご連絡をいただいたらすぐに駆け付けてサポートします。また、お電話は24時間365日受付中です。信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでご連絡ください。
ご遺体の搬送・安置
葬儀社が到着したら、ご遺体を安置場所まで搬送し安置します。安置場所は、次のいずれかとすることが一般的です。
- ご自宅
- 葬儀社の安置施設
なお、家族葬のアイリスでは最大3日分の安置施設利用料が各プラン(自宅葬プランを除く)の基本料金に含まれているため、一般的なスケジュールでの葬儀施行の場合、安置施設の追加料金を気にする必要はありません。
葬儀プランの打ち合わせ
ご遺体を安置したら、葬儀プランの打ち合わせを行います。打ち合わせではプランの料金のほか、トータルでかかる料金や追加料金がかかるケースなどについても確認しておきましょう。
なかには、当初は安価な料金を提示するもののそのプランには葬儀の施行に最低限必要な物品やサービスが含まれておらず、最終的な請求額が高くなりトラブルに発展するケースもあるためです。
家族葬のアイリスはそのプランの施行に最低限必要な物品やサービスをすべて含んだ料金をはじめから提示するため、不明瞭な追加料金がかかることはありません。そのため、大切なご家族を安心してお見送りいただけます。
死亡届の提出
打ち合わせと並行して、死亡届を提出します。死亡届の提出期限は原則としてご逝去から7日以内であるものの、死亡届を出さなければ火葬に必要な「火葬許可証」が受け取れません。そのため、できるだけ早く提出することをおすすめします。
なお、葬儀社の担当者が死亡届の提出を代行することも少なくありません。家族葬のアイリスは、すべての葬儀プランに死亡届の提出代行を含んでおり、ご安心いただけます。
(1日後)納棺
ここからは、ご逝去の翌日(1日後)の流れです。
通夜が始まる前にご遺体にお化粧を施したり、お着替えをしたりします。そのうえで、ご遺体を棺に納める「納棺」を行います。
通夜
通夜は、夕方18時や19時頃の開始とすることが一般的です。
開始時間の1時間前頃に遺族が集合して準備を行い、30分前頃から受付を開始します。通夜では僧侶による読経などが行われ、30分から40分ほどで終了することが一般的です。
通夜振る舞い
通夜の後、「通夜振る舞い」をすることがあります。
通夜振る舞いとは、通夜の参列者に軽食やドリンクなどを振る舞うものであり、故人との最期の食事との意味合いもあります。通夜振る舞いは、1時間から2時間程度で終了することが一般的です。
(2日後)葬儀・告別式
ここからは、ご逝去の翌々日(2日後)の流れです。
通夜の翌日に、葬儀・告別式を行います。葬儀・告別式の開始時間は火葬場の予約時間から逆算して決めることが多く、午前10時や11時頃の開始となることが一般的です。葬儀・告別式では、僧侶による読経などが行われます。
出棺
葬儀を終えると、棺に花を手向ける「花入れの儀」や、棺の蓋を閉め四隅に釘を打ち込む「釘打ちの儀」などを行います。その後は喪主が参列者へ向けて挨拶し、火葬場へ向けて出棺します。
火葬
火葬場に到着したら、ご遺体を火葬します。火葬には1時間から2時間程度を要し、その間は待合室などで待機します。
火葬が終わったら、お骨を拾い上げて骨壺に納める「収骨」をします。
精進落とし
火葬の後に、火葬場まで同行した近親者で会食をすることがあります。この会食を、「精進落とし」や「お斎(とき)」といいます。
まとめ
葬儀はご逝去後何日後に行うかのほか、葬儀日程を左右する要素やご逝去後の一般的なスケジュールなどを解説しました。葬儀は、ご逝去の2日後に行うことが一般的です。
ただし、必ずしも2日後に葬儀をするとは限らず、火葬場の予約状況や近親者の予定、ご逝去場所などさまざまな状況によって変動します。実際のケースにおいては、葬儀社の担当者や親族と相談したうえで葬儀日程を決めるとよいでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、ご逝去のご連絡をいただいたら担当者が駆け付けてサポートを開始します。ご家族が亡くなり信頼できる葬儀社をお探しの際には、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は24時間365日受付中です。
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