余裕もなかった父の葬儀
福岡で葬儀を行う際の葬儀社の選定等の経験談
私の父が亡くなった時の事です。
父親の葬儀は、大手の老舗葬儀社の葬儀会館で行いました。
葬儀を営むのは初めての経験であり、非常にバタバタしました。
亡くなった病院の霊安室に遺体が移されて暫くすると、
病院からいつお迎えが来られますかと言われ、
せかされているのが分かると、
一層慌ててバタバタと葬儀社を選定せざるを得ませんでした。
福岡のような都会では多くの葬儀社があり、
選択肢は沢山あるのですが、
バタバタすると比較検討などする余裕は全くありませんでした。
結局、思いついた全国展開している老舗の葬儀社の、
福岡の実家から最も近い会館に決めざるを得ませんでした。
父の遺体は、葬儀会館から搬送車が迎えに来て、
すぐに葬儀会館の霊安室に移されました。
そこで、初めてその会館の内部を確認するという状況でした。
祭壇や棺や式に必要な様々な品を決め、
またお寺さんに連絡してようやく一段落しました。
父の葬儀の時には、母がまだ健在でお金は大丈夫だから、
みすぼらしくならない葬儀をしてやってと言う母の言葉に従って、
祭壇等も5ランク中の上から2番目に決めました。
通夜や葬儀の細かい段取りについても不安だらけでしたが、
葬儀社の担当の方がその都度丁寧に教えて下さり、
心配した程の事もなく喪主として無事に通夜・葬儀を終える事ができました。
葬儀を終えて帰る時、請求書をもらい費用が高い事に改めて驚かされました。
それでも、母が満足できる葬儀を無事に終える事ができた事は、
良かったと感じたものです。
父の葬儀を通じて、高齢の両親が居られるような場合には、両親が元気な間に万が一の時に、
どこでどんなスタイルの葬儀を営むかを、
事前に親族で相談して決めておけばバタバタせずに済むと強く感じました。
父の葬儀の経験から、インターネットを通じて葬儀社の会員になりました。
父の葬儀を経験して1年後、福岡の実家の近くに葬儀会館が新たにリニューアルして、
内覧会が催される事を知りました。
比較的新興の福岡県全域に展開している葬儀社の提携先の会館でした。
リニューアルで施設も充実しており、多くの内覧者が詰めかけていました。
生前から終焉に向けて準備をする「終活」が広がりを見せているのかなぁと感じられました。
会員は福岡全域に提携している、どこの会館でも同じ条件で葬儀を営む事ができるメリットがあり、
また父の葬儀の費用より安く営めると感じて加入を決断しました。
それから翌年に、父を追うように母が90歳で天寿を全うして亡くなりました。
病院で亡くなると、迷うことなく、会員になっている葬儀社に電話を入れて、
遺体を搬送してもらいました。
父の時のようにバタバタする事はなく、
進める事ができました。
会館に遺体を移してから葬儀社との打ち合わせになり、
お花、棺、骨壺などをランクアップしてもらい(会員のみの特典)
また会員割引をした金額で見積書をもらいました。
もらった額は会員に加入した時と同じ定額で追加料金もなく、
予測していた金額でした。
父の葬儀を経験している事もあり、
細かい点は担当の方に相談しながら無事に通夜・葬儀を終える事が出来ました。
事前に会員になっていて良かったと思いました。
蛇足ですが、近年の福岡の葬儀では香典を故人の遺志によりとして、
頂かない方式が増えているそうで、
香典は頂かない方式にしようと妹が起案し私の妻も賛同したので、
それに従って香典は受け取らない方式にしました。
香典返しを実際にしてくれるのは女性陣なので、
その意見を尊重して決めました。