夫婦の絆によって支えられた葬儀
先日、長年連れ添った主人とのお別れを行いました。
出会いは福岡市内の飲食店でしたが、
主人が小倉出身ということもあり、結婚後は小倉に二人で暮らしていました。
子宝には恵まれず、夫婦だけの時間を共に長年過ごしてきました。
主人は晩年、持病のヘルニアで杖をついて歩くのもやっとというような状況でした。
私自身も、85歳と高齢であり、いざ葬儀となると体力もない中で準備を進めなくてはなりませんでした。
子供もいないため、自分がしっかりして、きちんと送ってあげたいという強い想いがあり、
一生懸命準備に励みました。
地元小倉の葬儀社もこの想いに応えようと、一緒になって準備の手伝いをしていただきました。
まずは、お昼過ぎに会館に直接行き、通夜葬儀の依頼を直接行いました。
今日明日の日程で家族葬で執り行いたいという希望でしたが、
突然の依頼にも関わらず、快く対応いただきました。
そこから、葬儀担当者にお打合せを進めていただき、
少し慌ただしく進んでいきました。
喪主という立場で、決めなければならない事や確認事などたくさんあり、
今思えばとても混乱していたと思います。
周りの親族様の意見も聞きながらも、
最後は自分でしっかり決めなければいけないと
最後はきっちり自分の意思で決めていきました。
主人への想いも強く、祭壇は立派に飾ってあげたいと葬儀の担当者に話しました。
また、主人には普段から着ていたセーターとスラックスを着せてあげたり、
お料理関係も皆さまと同じものを最後食べてもらいたいと主人の分もお供えしました。
さらに、お別れの際には、思い出の着物をかけてあげました。
通夜が始まる頃には、少し疲れてきて、車椅子での移動となりました。
しかし、無事に通夜を迎えられた事になんだかほっとし、
きれいなお花で飾られた祭壇を見て、喜ぶ余裕もでてきました。
周りの親族に助けていただきながらも、
喪主を務めることができ、動揺のなか、なんとか気丈に振る舞えました。
夫婦二人で歩んで来た今までを振り返り、たくさんの思い出をかみしめることができました。
通夜葬儀の後、どっと疲れがきましたが、小倉の老人ホームの方々のサポートを受け、
元気に過ごすことができ、きちんと送り出す事ができて何よりです。