営業マンの息子

まるで疾風のごとく56年の人生を駆け抜けた三男。趣味のバイクにはじまり、着るものやインテリアにも妥協を許さないこだわりを持ち、興味のあることには人一倍の探求心で真正面から向き合っていました。
そんな探求心や堅実さは、営業マンとしても同様だったようです。葬儀の際に、そんな息子の仕事人としての人となりを多くの方から聞くことができ、周囲の方に慕われていた息子を誇らしく思うとともに、息子の見送りに集まってくださった方々への感謝の気持ちを新たにしました。
まだまだ働き盛りの56歳という若さで病に倒れた息子の無念さはいかばかりだったでしょうか?それでも一言の愚痴や弱音も吐かず、闘病を支える家族を気遣い、希望の灯を最後まで消さずに闘い続けました。
自分が闘う姿を子供たちに隠さず見せ、どんな逆境にあっても希望を捨てず、自分らしく生きることを短い時間で教えて旅立ちました。決して声を荒げることなく、いつも子供たちに優しく接していた息子でした。そんな優しい父親が見せた力強い不屈の心。子供たちが自分たちの家庭を持つようになっても、この父の背中をきっと忘れることはないでしょう。
幼いころは、末っ子だったためか、甘えん坊で私のそばを離れない子供でした。そんな息子がいつのまにか逞しい父親に成長した姿は、私たち夫婦への何よりの親孝行でした。
健康なときは、お互い日々の生活に追われ、親子の時間を十分に持つことができず、病床に臥した息子を看ながら後悔した日もありました。病床で昔話をすることもありましたが、もっと早くこうした時間を持つべきだったのかもしれません。
もっと一緒にでかけたかった、趣味の話を聞きたかった、息子の好物を食べさせたかった…。早過ぎる別れに寂しさは募りますが、もう痛みや苦しみに悩まされることはありません。空の彼方で好きなバイクに乗って旅をする息子の姿を思い浮かべ「よくがんばったね。あとのことは心配しないで」と言ってあげたいと思います。
亡くなった直後の悲しみのなかで、短い時間でいろいろなことを決めなくてはならない葬儀の準備は不安もありました。担当の○○さんをはじめ、葬儀社のスタッフの方々には、家族それぞれが持つ不安に丁寧に対応してくださったことを心より感謝しております。
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