さまざまな事情から、故人の遺骨の取り扱いに苦慮する場合もあるでしょう。その場合には、火葬場で遺骨を焼き切ってもらうことが選択肢の1つとなります。
では、遺骨の焼き切りは火葬場にお願いできるのでしょうか?また、火葬場から遺骨の焼き切りを断られた場合、どのように対処すればよいのでしょうか?
今回は、遺骨の焼き切りの可否や火葬場から遺骨の焼き切りを断られた場合の対処法、遺骨を焼き切ることのデメリットなどについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応でお葬式のトータルサポートを行っており、永代供養や海洋散骨についてのご相談も可能です。火葬後の遺骨の取り扱いについても相談できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
遺骨の焼き切りとは?
遺骨の焼き切りとは、遺骨が残らないよう、高温で長時間ご遺体を火葬することです。
通常、火葬の後には遺骨が残り、その遺骨を骨壺に納めてご遺族が持ち帰ることとなります。一方で、遺骨を焼き切る場合には遺骨は残らずすべてが遺灰となるため、遺骨を持ち帰ることはできません。
遺骨の焼き切りができる場合、残った遺灰は火葬場が処分してくれることが一般的です。
遺骨の焼き切りは火葬場で依頼できる?
遺骨の焼き切りは、すべての火葬場で対応しているわけではありません。遺骨の焼き切りに対応できる火葬場もある一方で、焼き切りが難しい火葬場もあるということです。
遺骨の焼き切りが可能であるかを左右する主な要素は、次の2つです。
- 火葬場がある地域の条例
- 火葬場の設備
火葬場がある地域の条例
一部の自治体では、遺骨を焼き切って完全に遺灰とすることを条例で禁止しています。そのような条例のある地域では、遺骨を火葬場で焼き切ってもらうことはできません。
火葬場の設備
日本では、宗教的な観点から遺骨を残すように火葬することが一般的です。そのため、そもそも火葬場の設備が遺骨の焼き切りに対応していないことも少なくありません。
つまり、遺骨を焼き切れるほどの高温に設定できない(または、高温に設定できたとしても、設備が損傷してしまう)ということです。火葬場の設備が遺骨の焼き切りに対応していない場合には、遺骨を焼ききってもらうことはできません。
このように、火葬場の中には遺骨の焼き切りに対応していない火葬場も少なくない一方で、遺骨の焼き切りができる火葬場も存在します。とはいえ、そのような火葬場であっても、当日到着してから焼き切りをお願いしても対応が難しいことが多いでしょう。
遺骨の焼き切りを希望する場合には、予約の段階で火葬場にその旨を伝えておく必要があります。
家族葬のアイリスは遺骨の焼き切りをご希望の場合、焼き切りが可能であるかどうか火葬場に問い合わせるなどのサポートも可能です。遺骨の焼き切りをご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
遺骨の焼き切りを希望する場合の主な理由
遺骨の焼き切りを希望するのは、なぜなのでしょうか?ここでは、喪主が遺骨の焼き切りを希望する主な理由を5つ紹介します。
- 故人との関係が遠いから
- 経済的な余裕がないから
- 墓じまいを予定しているから
- 遺骨を遺すことに意味を感じないから
- お墓がないから
故人との関係が遠いから
1つ目は、喪主と故人との関係が遠いことです。
たとえば、故人が独身で子どももおらず、長年疎遠であった唯一の親族である甥や姪がやむを得ず喪主として火葬する場合もあるでしょう。また、そもそも親族でさえなく、知人や故人に不動産を貸していた不動産オーナーなどが火葬を担う場合などもあります。
このように、故人との関係が遠い場合にはあえて遺骨を残す必要性を感じず、もしくは遺骨を受け取ったところでその後の対応に困ることから、遺骨の焼き切りを希望する場合があります。
経済的な余裕がないから
2つ目は、経済的な余裕がないことです。
遺骨を持ち帰ることとなった場合、当然ながら遺骨を無断で庭に埋めたりゴミに出したりすることはできません。このような行為をすれば、罪に問われる可能性があるでしょう。
持ち帰った遺骨は骨壺に入れた状態でご自宅でそのまま安置するか、新たにお墓を購入して埋葬したり適切な手順を踏んで散骨をしたりする必要が生じます。
しかし、金銭的な余裕がない場合、これらの対応が難しい場合もあるでしょう。そのため、経済的な事情から遺骨の焼き切りを希望する場合もあります。
墓じまいを予定しているから
3つ目は、墓じまいを予定していることです。
ご先祖のお墓があったとしても、遠方であり管理が難しいことや経済的な事情などから、墓じまいを検討することも少なくありません。この場合には、これ以上遺骨を増やさないために遺骨の焼き切りを希望することがあります。
遺骨を遺すことに意味を感じないから
4つ目は、遺骨を残すことに意味を感じないことです。
遺骨に対する感じ方は、人それぞれです。遺骨そのものを大切な人であると感じる方もいる一方で、遺骨を残すことに特に意味を感じない人もいるでしょう。遺骨に意味を感じない場合、焼き切りを希望することが1つの選択肢となります。
お墓がないから
5つ目は、お墓がないことです。
先祖代々の遺骨を収めたお墓がない場合、新たに遺骨を受け取っても埋葬する場所がありません。また、新たにお墓を建てる費用を捻出できない場合もあるでしょう。この場合には、遺骨の焼き切りを検討することとなります。
なお、家族葬のアイリスは先祖代々のお墓がない場合であっても埋葬しやすい永代供養や海洋散骨などのサポートも行っています。菩提寺がなく、火葬後の遺骨の取り扱いにお困りの際は、家族葬アイリスまでお気軽にお問い合わせください。
遺骨の焼き切りをするデメリット・注意点
遺骨を焼き切ることには、デメリットもあります。この点を理解していなければ、「こんなはずではなかった」として後悔するかもしれません。ここでは、火葬場で遺骨を焼き切ってもらうことの主なデメリットと注意点を2つ解説します。
- 後悔しても、後で遺骨を取り戻すことはできない
- 親族から非難される可能性がある
これらも踏まえて、遺骨の焼き切りを火葬場にお願いするかどうか慎重に検討すべきでしょう。
後悔しても、後で遺骨を取り戻すことはできない
一度遺骨を焼き切ってしまうと、後から遺骨を取り戻すことはできません。そのため、特に経済的な余裕がないことや、先祖代々のお墓がないことなどが遺骨を焼き切りたい理由なのであれば、焼き切り以外の選択肢も把握したうえで、本当に遺骨を焼き切ってよいのか否か慎重に検討することをおすすめします。
親族から非難される可能性がある
喪主の判断で遺骨を焼き切った場合、親族から非難される可能性があります。喪主が「遺骨を残すことに特に意味はない」と考えていたとしても、親族にとっては遺骨が供養の対象である可能性があるためです。
その場合、遺骨を焼き切ってしまえば、「どこに手を合わせてよいかわからない」などとして非難されるおそれがあるでしょう。
このような事態を避けるため、遺骨を焼き切ろうとする際は、あらかじめ他の親族にもよく相談することをおすすめします。
遺骨の焼き切りが難しい場合の主な対処法
先ほど解説したように、火葬場によっては遺骨の焼き切りが難しい場合もあります。では、その場合にはどのように対処すればよいのでしょうか?
ここでは、遺骨の焼き切りが難しい場合における主な対処法を5つ紹介します。
- 遺骨を火葬場に引き取ってもらう
- 無縁供養してもらう
- 永代供養とする
- 納骨堂を利用する
- 散骨する
遺骨を火葬場に引き取ってもらう
1つ目は、遺骨を火葬場に引き取ってもらう方法です。遺骨の焼き切りが難しい場合であっても、火葬場が遺骨を引き取ってくれる場合があります。
遺骨を手放したい場合には、遺骨を火葬場に引き取ってもらえないか相談してみるとよいでしょう。ただし、すべての火葬場が遺骨の引き取りに対応しているわけではありません。
また、遺骨を引き取ってもらう場合には、数万円程度の費用がかかる可能性があります。そのため、費用についても確認しておくことをおすすめします。
無縁供養してもらう
2つ目は、無縁供養としてもらう方法です。無縁供養とは、親族などがおらず遺骨の引き取り手がない方の遺骨を、寺院や自治体などが代わりに管理し、供養する仕組みです。
不動産の貸主など親族ではない人がやむを得ず故人を火葬した場合など、故人の身寄りがない場合などには、無縁供養としてもらえないか自治体などに相談してみるとよいでしょう。
永代供養とする
3つ目は、永代供養とする方法です。先祖代々のお墓がなく、新たにお墓を建立する予定もない場合には、この永代供養が有力な選択肢となるでしょう。
永代供養とは、永代(長い期間)にわたって寺院が故人の供養やお墓の管理を担ってくれる仕組みです。一般的なお墓とは異なり、寺院の檀家にならずとも利用できることが一般的です。
定期的にご遺族がお墓の管理に出向いたり、継続的に利用料などを支払ったりする必要がないことから、子どもなどお墓を継ぐ人がいない場合などに多く利用されています。
永代供養の基本形は、合祀です。合祀とは、不特定多数の人の遺骨を骨壺から出し、大きなスペースにまとめて埋葬して供養する方法です。合祀とされた遺骨は他の遺骨と混ざるため、後から取り出すことはできません。
一方で、一定期間中は独立したスペースに埋葬され、所定の期間を経過した後で合祀へと改葬されるものなどもあります。
なお、家族葬のアイリスは葬儀のサポートのみならず、永代供養のサポートも行っています。永代供養をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
納骨堂を利用する
4つ目は、納骨堂を利用する方法です。納骨堂とは、遺骨を地中に埋葬するのではなく、建物内の専用スペースに遺骨を安置するものです。
納骨堂は墓地のような広大なスペースが必要ないことから、比較的交通の便のよい場所に位置しているものが多いでしょう。そのため、「お墓参り」がしやすいことがメリットです。また、納骨堂も永代供養の1つであり、お墓の後継者がいなくても利用できることが一般的です。
納骨堂にはさまざまな種類があり、立体駐車場のように専用のカードキーをかざすことでご家族の遺骨が自動的に運ばれてくるもののほか、コインロッカーのような専用スペースに遺骨が納められ、そのスペースが専用の鍵で開くものなどがあります。
散骨する
5つ目は、散骨をする方法です。散骨とは、パウダー状にした遺骨を海洋や山岳などに撒く供養方法です。
パウダー状にした遺骨を撒くことは、原則として違法ではありません。ただし、一部地域では、散骨ができる場所について条例で制限を加えています。
また、安易に散骨をすればその地域の漁業組合や観光協会などから苦言が呈され、大きなトラブルに発展するおそれもあるでしょう。
そのため、散骨をしようとする際は、その地域の事情にくわしい専用の事業者のサポートを受けることが一般的です。散骨には船をチャーターしてご遺族も同乗して行うプランのほか、複数のご遺族が乗り合わせて散骨するプラン、ご遺族は同乗せず事業者に散骨を任せるプランなどがあるため、理想の散骨を叶えられる事業者を選定しましょう。
なお、家族葬のアイリスは海洋散骨のサポートも行っています。葬儀の施行から散骨までトータルでのサポートをご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。ご逝去のみならず、ご生前からの相談や資料請求にも対応しています。
遺骨の焼き切りに関するよくある質問
最後に、遺骨の焼き切りに関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
遺骨の焼き切りにかかる費用はどのくらい?
火葬場に遺骨を焼き切ってもらうのにかかる費用は、火葬場によって異なります。焼き切りに追加料金はかからない(無料)である場合もある一方で、追加で6万円程度の費用がかかることもあります。
そもそも、遺骨の焼き切りに対応しているか否かは火葬場によって異なるため、焼き切りに対応しているか否かも含めてあらかじめ火葬場に確認する必要があるでしょう。
火葬費用も捻出できない場合の対処法は?
火葬の費用さえ捻出するのが難しい場合は、葬祭扶助制度の適用を受けることが選択肢に挙がります。葬祭扶助とは生活保護法を根拠とする制度であり、故人が生活保護を受けており喪主も経済的に困窮しているなどの事情がある場合に、火葬費用やその付随費用を公費で補填してもらえる制度です。
葬祭扶助を受ける場合、葬儀形態は火葬のみに限られており、追加料金を支払っても僧侶を呼んで読経してもらったり通夜や葬儀・告別式を営んだりすることはできません。
また、事後の申請はできず、必ず火葬の前に申請する必要があります。火葬費用の捻出が難しい場合には、事前に喪主の居住地の市区町村役場の福祉課や、ケースワーカーなどに相談するとよいでしょう。
まとめ
遺骨の焼き切りを火葬場に依頼することの可否や、遺骨を焼き切ることのデメリット、遺骨の焼き切りを希望する主な理由、遺骨の焼き切りが難しい場合の対処法などについて解説しました。
遺骨の焼き切りができるか否かは、火葬場によって異なります。その地域の条例で遺骨の焼き切りを禁止している場合には、遺骨を焼き切ってもらうことはできません。
また、火葬場の設備によっては、遺骨の焼き切りが難しい場合もあるでしょう。焼き切りが可能な火葬場であっても、当日突然お願いした場合には対応してもらえない可能性があるため、火葬場に予約をする段階で遺骨を焼き切りたい旨を伝えて相談しておくとよいでしょう。
ただし、遺骨を焼き切ってしまうと、後で遺骨を取り戻すことはできません。そのため、本当に遺骨を焼き切ってしまってよいのか、事前によく検討することをおすすめします。
遺骨の焼き切りが難しい場合には、遺骨を火葬場に引き取ってもらうことや無縁供養してもらうこと、納骨堂を利用すること、散骨することなどが選択肢に入ります。これらの選択肢も踏まえて、最適な方法を検討するとよいでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、永代供養や海洋散骨のサポートも可能です。遺骨の焼き切りをご希望の際や、お墓がなく遺骨の取り扱いでお困りの際などには、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
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