お葬式では、僧侶にお布施やお車代をお渡しすることとなります。日頃から僧侶とのお付き合いが浅い方にとって、お布施やお車代をどのようにお渡しすればよいのか、またどの程度の金額を包めばよいのかなど、判断に迷うことも多いでしょう。
では、お布施やお車代をお渡しする際は、どのようなマナーに注意すればよいのでしょうか?また、お布施やお車代の目安はどの程度なのでしょうか?今回は、お葬式におけるお布施・お車代の基本マナーや金額の目安などについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応でお葬式のトータルサポートを行っており、僧侶にお渡しするお布施やお車代に関するマナーについてもご相談いただけます。お布施やお車代についても相談できる信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
葬儀で僧侶にお渡しする金銭一覧
はじめに、葬儀で僧侶にお渡しする金銭の一覧を紹介します。
- 読経料(お布施)
- 戒名料(お布施)
- お車代
- 御膳料
読経料(お布施)
読経料とは、通夜や葬儀で読経してもらったことのお礼として、僧侶にお渡しする金銭のことです。通夜や葬儀が始まる前、僧侶が来場した際に、控え室などでお渡しするのが一般的です。
なお、近年では通夜と葬儀・告別式を2日間に分けて行うのではなく、通夜を行わず葬儀・告別式だけを1日で行う「一日葬」も少なくありません。一日葬の場合には、二日葬よりも読経のお礼としてお渡しするお布施が少なくなります。
戒名料(お布施)
戒名料とは、戒名を授かったことのお礼として僧侶にお渡しする金銭のことです。
戒名とは、仏弟子になった証として授かるお名前です。修行をして生前に授かることもできるものの、出家などをしない多くの人は亡くなった際に授かることが一般的です。
仏教において、戒名がなければ極楽浄土に到達することができないと考えられています。そのため、菩提寺がある場合や菩提寺が管理する一般墓に埋葬したい場合、四十九日法要などを営みたい場合などには、原則として戒名を授かる必要があります。
また、戒名は墓石に刻まれるほか、お位牌にも刻まれることが一般的です。
戒名のお礼であるお布施と読経のお礼であるお布施は別の封筒で用意する場合もある一方で、「お布施」と表書きをした1つの封筒にまとめて入れてお渡しすることもあります。
お車代
お車代とは、僧侶にお渡しする交通費のことです。交通費といっても実費を精算するのではなく、5,000円や1万円程度の切りのよい金額をお包みするのが一般的です。
なお、なかには寺院で葬儀を執り行う場合もあります。この場合には僧侶側に場所の移動が生じないため、お車代をお渡しする必要はありません。
御膳料
御膳料とは、僧侶にお渡しする会食費のことです。葬儀では、次の会食をすることがあります。
- 通夜振る舞い:通夜の後に行う会食。取り分けのできるオードブルやドリンクなどを用意する。参列者をもてなすことのほか、故人とともにする最期の食事との意味合いもある
- 精進落とし(お斎):火葬の後に行う会食。懐石料理や1人1膳のお弁当などを用意する。火葬まで同行した近親者をねぎらう意味で行う
僧侶がこれらの会食に参加する場合には、お布施のほかに御膳料をお渡しする必要はありません。一方で、会食自体を省略する場合や、会食はあるものの僧侶が参加を辞退する場合などには、会食の代わりに御膳料をお渡しします。
家族葬のアイリスは、葬儀サポートの一環として、僧侶にお渡しするお布施やお車代などに関するご相談にも対応しています。寺院との付き合いに慣れておらず、お布施やお車代などのお渡しなどに不安がある場合には、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。
葬儀でのお布施やお車代などの目安
葬儀でお渡しするお布施やお車代の適正額がわからない場合も、少なくないでしょう。しかし、菩提寺などに問い合わせても、「お気持ちで」などと返され、具体的な金額がわからないことも多いと思います。
では、葬儀でのお布施やお車代は、いくらを包めばよいのでしょうか?ここでは、葬儀でのお布施やお車代の目安となる金額を紹介します。
ただし、ここで紹介するのは一例です。菩提寺がある場合は、菩提寺とのこれまでの付き合いの深さや過去にご先祖が授かった戒名の位、菩提寺の寺格(寺院の位)などにより、適切なお布施の額が変動します。
そのため、菩提寺がある場合には、これまで寺院とのお付き合いを担ってきた親族などにお布施やお車代の目安についても相談するとよいでしょう。
なお、家族葬のアイリスはご希望に応じて僧侶の紹介なども可能です。菩提寺がなく僧侶の紹介をご希望の際や、葬儀でのお布施やお車代についても相談できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
読経料(お布施)の目安
読経料としてのお布施の目安は、10万円から30万円程度です。ただし、通夜を行わない「一日葬」の場合には、これよりもう少し少ない額を包むことが多いでしょう。
戒名料(お布施)の目安
戒名料としてのお布施の目安は、授かる戒名の位によって異なります。授かる戒名の位が高いほど、お渡しすべきお布施の額も高くなるということです。
参考として、戒名には次のものなどがあり、表中の上に記載したものほど位が高いとされています。
ただし、具体的な戒名のルールは宗派によって異なるため、実際に戒名を授かる際は菩提寺へご相談ください。また、戒名にあたるものを浄土真宗では「法名(ほうみょう)」、日蓮宗では「法号(ほうごう)」と呼ぶなどの違いもあります。
| 男性 | 女性 |
| 大居士(だいこじ) | 清大姉(せいたいし) |
| 居士(こじ) | 大姉(たいし) |
| 大禅定門(だいぜんじょうもん) | 大禅定尼(だいぜんじょうに) |
| 禅定門(ぜんじょうもん) | 禅定尼(ぜんじょうに) |
| 清信士(せいしんじ) | 清信女(せいしんにょ) |
| 信士(しんじ) | 信女(しんにょ) |
一般的な戒名である「信士」や「信女」であれば、戒名料の目安は10万円から30万円程度でしょう。これに対し、もっとも位の高い「大居士」や「清大姉」を授かるには、100万円以上お布施が必要となります。
とはいえ、位の高い戒名は必ずしも「お金で買える」ものではありません。戒名料の金額のみならず、生前の寺院への貢献なども加味して戒名が決まります。「〇円を支払えば位の高い戒名が買える」というものではないため、誤解のないよう注意してください。
お車代の目安
僧侶にお渡しするお車代の目安は、5,000円または1万円程度です。先ほど解説したように、交通費の実費を精算するものではありません。
また、遠方から僧侶に来ていただく場合には、通常のお車代とは別に新幹線代や宿泊費などを上乗せしてお渡しします。
御膳料の目安
僧侶にお渡しする御膳料の目安は、5,000円から1万円程度です。ただし、先ほど解説したように、僧侶が会食に参加する場合には御膳料を別途お渡しする必要はありません。
お布施やお車代のマナー:準備編
お布施やお車代を用意する際は、どのようなマナーに注意すればよいのでしょうか?ここでは、お車代を準備する際に注意すべき主なマナーを5つ解説します。
- 新札を用意する
- 白無地の封筒または奉書紙を用意する
- お布施とお車代、御膳料は別の封筒に包む
- 表書きをする
- 袱紗に包んで持ち歩く
新札を用意する
1つ目は、新札を用意することです。
お布施やお車代として僧侶にお渡しする現金は、新札で用意することがマナーとされています。香典として渡す現金は新札を避けるべきとされているものの、これはお布施やお車代とは異なるため、混同しないよう注意しましょう。
白無地の封筒または奉書紙を用意する
2つ目は、白無地の封筒または奉書紙を用意することです。
お布施やお車代は、白無地の封筒か奉書紙に包むのがマナーとされています。白無地の封筒はコンビニエンスストアなどでも購入できることが多いため、郵便番号の枠のないものを用意しましょう。
なお、地域によっては黄白や白黒の水引のついた封筒を用意することもあります。お布施やお車代に関するマナーは地域によって異なる場合もあるため、その地域におけるマナーを確認しておくことをおすすめします。
なお、家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、その地域のお布施やお車代のマナーに関するご相談も可能です。お布施やお車代のマナーについても相談できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
お布施とお車代、御膳料は別の封筒に包む
3つ目は、お布施とお車代、御膳料は、それぞれ別の封筒に包むことです。
これらを同じ封筒に包んでしまうと、何をいくら包んだのか僧侶にもわかりません。そのため、お布施とお車代、御膳料は、それぞれ別の封筒に包むことが一般的です。
表書きをする
4つ目は、表書きをすることです。
お布施を包む封筒には、「お布施」や「御布施」と記載した上で、その下に喪主の氏名(または、「〇〇家」)と記載しましょう。封筒の裏面には、左下に住所と包んだ金額を記載します。
同様に、お車代の封筒には「お車代」や「御車代」、御膳料の封筒には「御膳料」などと表書きをします。
なお、香典の封筒は薄墨で記載すべきとされているものの、お布施やお車代などの封筒は薄墨とする必要はありません。通常どおり、濃い色の墨で記載しましょう。ただし、地域によって異なる可能性があるため、地域の事情に詳しい親族や葬儀社の担当者に相談することをおすすめします。
袱紗に包んで持ち歩く
5つ目は、袱紗(ふくさ)に包んで持ち歩くことです。
お布施やお車代を包んだ封筒をそのままバッグやポケットの中などに入れると、封筒の角が折れ曲がってしまう可能性があります。また、やや粗雑な印象ともなるでしょう。
このような事態を避けるため、お布施やお車代を包んだ封筒や奉書紙は、袱紗に包んで持ち歩くのが基本です。
お布施やお車代のマナー:お渡し編
お布施やお車代をお渡しする際は、どのようなマナーに注意すればよいのでしょうか?ここでは、僧侶にお布施やお車代を渡す際に注意すべき主なマナーを3つ紹介します。
- 静かな場所でお渡しする
- 一番上に「お布施」が来るようにして封筒を重ねてお渡しする
- 切手盆や袱紗に乗せてお渡しする
静かな場所でお渡しする
1つ目は、静かな場所でお渡しすることです。
お布施やお車代を、人前で大っぴらに渡すのは一般的ではありません。静かな場所で、落ち着いてお渡ししましょう。一般的には、僧侶が会場に到着した後、控え室などでお渡しすることとなります。
なお、お布施やお車代は当日お渡しするのが基本であるものの、慌ただしくする中でお渡ししそびれてしまう場合などもあるでしょう。その場合には、後日改めて寺院に連絡をとり、寺院に出向いてお渡しします。
一番上に「お布施」が来るようにして封筒を重ねてお渡しする
2つ目は、一番上に「お布施」がくるようにして封筒を重ねてお渡しすることです。
先ほど解説したように、お布施とお車代、御膳料は、それぞれ別の封筒に包みます。お渡しする際は、これら3つの封筒をお布施が一番上にくるように重ねた状態で、僧侶へ差し出してお渡しします。
切手盆や袱紗に乗せてお渡しする
3つ目は、切手盆や袱紗に乗せてお渡しすることです。
お布施やお車代の入った封筒をそのまま手に持ってお渡しすることはマナー違反です。僧侶にお布施やお車代を渡す際は、切手盆や袱紗に乗せたまま差し出す形でお渡ししましょう。
なお、切手盆とは、封筒が乗るサイズの小さなお盆のことです。切手盆は斎場に用意されている場合も多いため、事前に葬儀社の担当者に確認しておくとよいでしょう。
法要でのお布施やお車代の金額の目安
お布施をお渡しするのは、葬儀の場面だけではありません。その後は、四十九日法要や一周忌法要、三回忌法要などの法要が営まれます。これらの法要では僧侶に読経してもらうのが一般的であり、この際にもお布施やお車代のお渡しが必要となります。
法要であっても、お車代は葬儀と同じく5,000円または1万円程度の切りのよい金額をお渡しすることが多いでしょう。一方で、法要でのお布施(読経料)の目安は、それぞれ次のとおりです。
| 法要の種類 | お布施の目安 |
| 四十九日法要 | 3万円~5万円 |
| 納骨法要 | 3万円~5万円 |
| (四十九日法要と納骨法要を同日に行う場合) | 5万円~10万円 |
| 初盆法要 | 3万円~5万円 |
| 一周忌法要 | 3万円~5万円 |
| 三回忌法要 | 1万円~5万円 |
一般的に、一周忌法要のあたりまでは3万円から5万円程度であり、これ以後は少し金額を減らすことが多いようです。
なお、これは一例であり、葬儀のお布施と同じく法要でお渡しすべきお布施の目安も、これまでの寺院との付き合いなどによって変動する可能性があります。お布施の適正額が分からない場合には、過去にその寺院に法要をお願いしたことのある親族などに相談するとよいでしょう。
お布施やお車代の目安がわからない場合の対処法
葬儀にあたって、具体的なお布施やお車代の目安がわからない場合もあると思います。では、この場合はどのように対処すればよいのでしょうか?ここでは、お布施やお車代の目安がわからない場合の主な対処法を3つ紹介します。
- 親族に相談する
- 菩提寺に相談する
- 葬儀社に相談する
親族に相談する
菩提寺があり、その菩提寺の僧侶に通夜や葬儀での読経お願いする場合、お布施の適正額はその家の過去の菩提寺との付き合いの深さやご先祖が授かった戒名の位、菩提寺の格などによって変動します。そのため、お布施などの金額も、原則として先例を踏襲する形になるでしょう。
過去の葬儀で菩提寺にお渡ししたお布施やお車代の額などがわからない場合には、その菩提寺とのお付き合いにくわしい親族などに相談することをおすすめします。
菩提寺に相談する
菩提寺とのお付き合いを担っていた方が亡くなるなどして、他の親族が状況を把握できていない場合もあるでしょう。その場合には、事情を伝え、菩提寺に直接相談するのがおすすめです。
今回支払うべきお布施の適正額は明示されなかったとしても、過去に故人が葬儀に際してお渡ししたお布施の額などであれば、教えてもらえるかもしれません。
葬儀社に相談する
親族や菩提寺に相談しても的確な回答が得られない場合や、そもそも菩提寺がなく葬儀社に僧侶の紹介をお願いする場合もあるでしょう。この場合には、お布施やお車代の適正額についてもその葬儀社に相談するのがおすすめです。
葬儀社に相談することで、その地域におけるお布施やお車代の相場についてアドバイスが受けられる可能性があります。
家族葬のアイリスでは、必要に応じて僧侶の紹介なども行っています。菩提寺がなく、通夜や葬儀で読経してもらう僧侶の紹介をご希望の際や、お布施・お車代の適正額についてのアドバイスをご希望の際などには、家族葬のアイリスまでまずはお気軽にお問い合わせください。
お布施やお車代に関するよくある質問
最後に、お布施やお車代に関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
封筒は「お布施」などと印字されたものを選んでもよい?
封筒は、はじめから「お布施」などと印字されたものを選んでも構いません。コンビニエンスストアなどで売られていることもあるため、文字に自信がない場合などには、このような封筒を使うのも1つの方法です。
お布施とお車代は同じ封筒に包んでもよい?
お布施とお車代は、別の封筒に包むのがマナーです。また、ほかに御膳料もお渡しする場合には、これも別の封筒にお包みしましょう。
まとめ
お布施とお車代の概要やお布施とお車代の適正額を紹介するとともに、お布施やお車代をお渡しする際の基本のマナーなどについて解説しました。
通夜や葬儀で僧侶に読経してもらう場合、読経のお礼であるお布施や戒名のお礼であるお布施に加え、お車代や御膳料をお渡しすることが一般的です。
お布施やお車代の適正額は、地域や菩提寺とのこれまでの付き合いの深さなどによって変動します。そのため、具体的な金額がわからない場合には、まずはその寺院とのお付き合いの事情にくわしい親族などに相談するとよいでしょう。
親族に確認しても的確な回答が得られない場合には、菩提寺に直接相談することもあります。
また、菩提寺がなく葬儀などで読経をしてくれる僧侶の紹介を葬儀社に依頼する場合には、葬儀社の担当者からお布施やお車代の目安や渡し方についてもアドバイスが受けられることでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、必要に応じて僧侶の紹介なども行っています。葬儀でのお布施・お車代の適正額やお渡しする際のマナーについても相談できる実績豊富な葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
お電話は24時間365日いつでも受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。