曹洞宗の葬儀の流れは?葬儀の特徴とお焼香のマナーを併せてわかりやすく解説

曹洞宗の葬儀の流れは?葬儀の特徴とお焼香のマナーを併せてわかりやすく解説

葬儀の流れや葬儀についての考え方、葬儀で注意すべきマナーなどは、宗教や宗派によって大きく異なります。その宗派における葬儀の流れを事前に知っておくことで、安心して葬儀に臨むことが可能となります。

では、曹洞宗の葬儀の流れはどのようなものなのでしょうか?また、曹洞宗の葬儀には、どのような特徴があるのでしょうか?

今回は、曹洞宗の葬儀の流れや曹洞宗における葬儀の特徴、曹洞宗でのお焼香のマナーなどについてくわしく解説します。

なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応でお葬式のトータルサポートを行っており、曹洞宗のお葬式についても豊富なサポート実績を有しています。曹洞宗の葬儀をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。

曹洞宗とは?

曹洞宗とは、「道元禅師(どうげんぜんじ)が正伝の仏法を中国から日本に伝え、瑩山禅師(けいざんぜんじ)が全国に広め」て礎を築いた宗教です。このお二人を両祖とし、ご本尊であるお釈迦さま(釈迦牟尼仏)とともに一仏両祖として仰ぎます。

曹洞宗では、「正伝の仏法」を依りどころとします。生活のすべてを指す「行住坐臥」に安住し、安らかで穏やかな日々を送ることに人間として生まれた価値を見いだしていくと考えられています。

参照元:曹洞宗(そうとうしゅう)(一般社団法人日本仏教鑽仰会)

曹洞宗の葬儀の特徴

曹洞宗の葬儀には、一般的な葬儀とは異なるさまざまな特徴があります。曹洞宗の葬儀の主な特徴には、次の3つが挙げられます。

  • 葬儀を「仏弟子になるための儀式」と捉える
  • 枕経を「臨終諷経」という
  • 「鼓鈸三通」という儀式がある

家族葬のアイリスは、曹洞宗の葬儀にも対応しています。曹洞宗の葬儀をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。なお、ご逝去後のみならず、ご生前からの資料請求やお見積もりにも対応しています。

葬儀を「仏弟子になるための儀式」と捉える

曹洞宗では、葬儀を「故人が仏弟子(仏様の弟子)になるための儀式」であると捉えます。そのため、葬儀は次の二部構成となります。

  1. 前半:授戒(故人が戒名などを授かる儀式)
  2. 後半:引導(故人が悟りを開くため、仏の世界に導く儀式)

曹洞宗は特有の儀式が多いこともあり、一般的に他の宗派の葬儀よりも所要時間が長くなる傾向にあります。

枕経を「臨終諷経」という

ご逝去後に故人の枕元で読経する儀式を、一般的に「枕経」といいます。曹洞宗では、この枕経を「臨終諷経(りんじゅうふぎん)」と呼びます。

曹洞宗の臨終諷経では、次のものなどが読まれます。

  • 舎利礼文(しゃりらいもん):仏舎利(お釈迦様の遺骨・遺灰)を敬う気持ちを述べるもの
  • 遺教経(ゆいきょうぎょう):お釈迦様が亡くなる直前に弟子たちに残した説法

「鼓鈸三通」という儀式がある

曹洞宗の葬儀では、鼓鈸三通(くはつさんつう)と呼ばれる儀式を行います。これは、3人の僧侶がそれぞれ次の楽器を鳴らし、故人を送り出す儀式です。

  • 鐃鈸(にょうはつ):シンバルに類似した和製の打楽器
  • 引磬(いんきん):椀状の小さな鐘に柄をつけた楽器
  • 太鼓

これらの奏でる音から、鼓鈸三通を「チン・ドン・ジャラン(シャン)」と呼ぶこともあります。

曹洞宗の葬儀の流れ

曹洞宗の葬儀は、どのような流れで行われるのでしょうか?ここでは、曹洞宗の葬儀の一般的な流れを紹介します。

  • 剃髪(ていはつ)
  • 授戒(じゅかい)
  • 入棺諷経(にゅうかんふぎん)
  • 龕前念誦(がんぜんねんじゅ)
  • 挙龕念誦(こがんねんじゅ)
  • 引導法語(いんどうほうご)
  • 弔辞・弔電
  • 山頭念誦(さんとうねんじゅ)
  • 出棺
  • 荼毘
  • (初七日法要)

なお、曹洞宗の葬儀の流れは師匠から口伝で伝承されるのが基本であることから、寺院によって執り行う儀式や順序などが異なる場合があります。そのため、実際の葬儀においては、事前に菩提寺に全体の流れを確認しておくとよいでしょう。

剃髪(ていはつ)

はじめに、剃髪をします。剃髪とは、引導を渡す僧侶である「導師」が「流転三界中」を三唱し、故人の髪(男性は、髪と髭)を剃り落とす儀式です。

一般的には、実際に髪や髭を剃り落とすのではなく、剃る所作のみを行います。

授戒(じゅかい)

続けて、授戒の儀式を行います。授戒とは、仏弟子としての戒を授かる儀式です。

授戒では、主に次の5つの儀式を行います。

  1. 懺悔文(さんげもん):故人が生涯で犯した罪を反省する儀式
  2. 洒水(しゃすい)・洒水灌頂(しゃすいかんじょう):清らかな水で故人の穢れを払い、清める儀式
  3. 三帰戒文(さんきかいもん):仏陀の教えを守り、修行者に帰依して世のために尽くすことを誓う儀式
  4. 三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)・十重禁戒(じゅうじゅうきんかい):導師が、故人の頭や位牌に法性水を注ぐ儀式
  5. 血脈授与(けちみゃくじゅよ): 血脈(釈迦から故人までの法の系図が記されたもの)を霊前に供える儀式

入棺諷経(にゅうかんふぎん)

次に、入棺諷経を行います。これは、僧侶が「大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)」を読経し、「回向文(えこうもん)」を唱える儀式です。

喪主やご遺族、参列者は、このタイミングでお焼香をします。曹洞宗におけるお焼香の手順は、後ほどくわしく解説します。

龕前念誦(がんぜんねんじゅ)

続けて、龕前念誦が行われます。これは、僧侶が棺の前で「十仏名(じゅうぶつみょう)」と「回向文(えこうもん)」を唱え、故人が悟りの道を進むことを祈る儀式です。

挙龕念誦(こがんねんじゅ)

続けて、挙龕念誦がなされます。これは、僧侶が「大宝楼閣陀羅尼(だいほうろうかくだらに)」を唱えながら仏具を鳴らし、邪気を払う儀式です。先ほど解説した「鼓鈸三通(くはつさんつう)」は、ここで行われます。

引導法語(いんどうほうご)

次は、引導法語です。これは、故人を悟りの世界へ送り出すために、僧侶が故人の生前を自作の漢詩で表す儀式です。

松明を模した法具や線香を使って円を描く動作をしたうえで、馬の尾や麻を束ねた筆のようなものである「払子(ほっす)」で邪気と迷いを払います。

弔辞・弔電

参列者が故人を偲び、弔辞を述べます。また、参列が叶わなかった関係者から届いた弔電を読み上げます。ここは曹洞宗に特有のものではなく、浄土真宗など他の宗派などと同様です。

弔電が複数届いた場合には、葬儀の開始前に読み上げる弔電を選び、読み上げる順序も打ち合わせておきましょう。

山頭念誦(さんとうねんじゅ)

続けて、山頭念誦を行います。これは、仏弟子となった故人の仏性が覚醒するよう、祈願する儀式です。なお、「山頭」は火葬場を意味します。

出棺

一連の儀式を終えたら、火葬場へ向けての出棺となります。出棺時には回向文を唱え、鼓鈸三通を行います。

この際に、他の宗派と同じく喪主挨拶をするのが一般的です。喪主挨拶では参列者に参列してくれたことや生前のお礼を伝えましょう。また、故人の人柄の分かるエピソードを伝えたり、可能な範囲で故人が亡くなった状況などを伝えたりします。

荼毘

火葬場に到着したら、火葬炉の前でお焼香をしたうえで故人を荼毘に付します。火葬には1時間から2時間程度を要するため、その間ご遺族は火葬場の待合室などで待機します。

火葬を終えたら、お骨上げ(収骨)を行います。お骨上げとは、遺骨を骨壺に納める儀式です。他の宗派などと同様にご遺族が2人1組となって専用の箸で遺骨を拾い上げ、足元のお骨から順にお骨を骨壺に納めます。

なお、お骨上げには一部のお骨だけを拾い上げる「部分収骨」とすべてのお骨を拾い上げる「全収骨」があり、これは地域によって異なります。そのため、事前にその地域における収骨の手順やマナーを葬儀社の担当者に確認しておくとよいでしょう。

(初七日法要)

初七日法要とは、ご逝去後7日目に行う法要です。しかし、ご逝去から7日目は葬儀の日と近いことも多いため、改めて親族が集まる負担を避けるため、葬儀当日に初七日法要を行うことも少なくありません。

当日に初七日法要を行う場合には、故人を荼毘に付した後、斎場へ戻って法要を営みます。なお、火葬後に戻るのではなく、葬儀に初七日法要を組み込んで行う場合もあります。

このように、曹洞宗の葬儀は、浄土真宗などの葬儀とは流れが大きく異なります。また、葬儀の所要時間も長めです。そのため、曹洞宗の葬儀に慣れている葬儀社にサポートを依頼するとよいでしょう。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、曹洞宗の葬儀にも対応しています。曹洞宗の葬儀をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。

曹洞宗のお焼香のマナー

曹洞宗では、お焼香の仕方にも特徴があります。曹洞宗におけるお焼香の流れは、次のとおりです。

  1. 焼香台へ進む
  2. 焼香台の2~3歩程度手前で立ち止まり、ご本尊と遺影、位牌へ向かって軽く一礼する
  3. 焼香台まで進む
  4. 右手の親指・人差し指・中指の3本でお香をつまむ
  5. お香をつまんだ手を額の高さまで持ち上げ、念じてから静かに香炉の炭の上に落とす(主香)
  6. 再び、右手の親指・人差し指・中指の3本でお香をつまむ
  7. 額の高さまで持ち上げることはせず、先ほど落としたお香の近くに静かに2度目のお香を落とす(従香)
  8. 数珠を両手にかけた状態で遺影に向かって合掌し、深く一礼する

このように、曹洞宗の葬儀ではお焼香は主香と従香の2回行うのが原則です。ただし、参列者が多いなど、状況によっては主香だけを行うよう案内される場合もあるため、事前に斎場のスタッフなどに確認しておくとよいでしょう。

曹洞宗の葬儀のポイント

曹洞宗の葬儀では、どのようなポイントを押さえればよいのでしょうか?ここでは、曹洞宗の葬儀で失敗しないために知っておきたい主なポイントを2つ解説します。

  • まずは菩提寺に相談する
  • 曹洞宗の葬儀実績のある葬儀社に依頼する

まずは菩提寺に相談する

1つ目は、まずは菩提寺に相談することです。

菩提寺がある場合には、まず菩提寺に故人のご逝去を伝え、葬儀の日程や流れについて確認するとよいでしょう。先ほど解説したように、曹洞宗の葬儀の流れは師匠から口頭で伝承されており、寺院によって葬儀の流れや儀式を行う順序などが異なる可能性があるためです。

なお、前提として、菩提寺がある場合には菩提寺以外の僧侶を無断で手配することは避けるべきです。このような行為をすれば、菩提寺から納骨を断られるなど大きなトラブルに発展する可能性があるためです。

曹洞宗の葬儀実績のある葬儀社に依頼する

2つ目は、曹洞宗の葬儀実績のある葬儀社に依頼をすることです。

先ほど解説したように、曹洞宗の葬儀の流れは、浄土真宗の葬儀の流れなどとは大きく異なります。また、執り行う儀式が多いことから、葬儀の所要時間も長くなる傾向にあります。

葬儀社の担当者がこの点を理解していなければ、浄土真宗の葬儀などと同等の時間を想定してスケジュールを組んでしまい、当日の流れがタイトになるおそれがあるでしょう。

また、曹洞宗の葬儀の流れなどを相談しても、回答が的を射ない可能性もあります。大切な方の葬儀を安心して執り行うため、曹洞宗の葬儀を行う際は、曹洞宗の葬儀実績のある葬儀社に依頼することをおすすめします。

なお、家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、曹洞宗の葬儀についても豊富な対応実績を有しています。曹洞宗の葬儀にも対応できる実績豊富な葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。なお、ご逝去後のみならず、ご生前からのお見積もりや資料請求にも対応しています。

曹洞宗の葬儀に関するよくある質問

最後に、曹洞宗の葬儀に関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。

曹洞宗の葬儀にかかる費用の目安は?

曹洞宗の葬儀にかかる費用の目安は、トータルで100万円から200万円程度です。

一般的な葬儀費用の目安が120万円程度であることと比較して、曹洞宗ではやや費用が高くなる傾向にあります。これは、浄土真宗など一般的な葬儀では葬儀に来場する僧侶が1名であることが多いのに対し、曹洞宗では導師1名と脇導師2名の計3名が来場するのが基本であり、それぞれにお布施をお渡しする必要があるためです。

曹洞宗の葬儀にかかる費用の内訳の目安は、葬儀費用50万円から120万円程度、会食費用20万円から30万円程度、お布施など寺院関連費用が30万円から70万円程度です。

なお、家族葬のアイリスはリーズナブルな葬儀プランを展開しています。曹洞宗の葬儀費用を抑えたいとご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。

曹洞宗の数珠(念珠)の作法は?

曹洞宗において、正式な数珠は「看経(かんきん)念珠」と呼ばれます。看経念珠の最大の特徴は、煩悩と同じとされる108個の主玉から構成される二連の作りであることです。ただし、どの宗派でも使える「略式数珠」を用いることもあります。

お焼香や合掌をする際に、数珠は次のように取り扱います。

  1. 輪を一度ひねる形で二重にし、親玉が左手の人差し指の上にくるように持つ
  2. 数珠を左手の親指と人差し指の間に挟んだ状態で、房を下に垂らして合掌する

また、数珠は途中で取り出すのではなく、式中は常に左手にかけておきましょう。

まとめ

曹洞宗における葬儀の特徴や曹洞宗の葬儀の流れ、曹洞宗の葬儀を行う場合の注意点などについて解説しました。

曹洞宗の葬儀では鼓鈸三通や引導法語、山頭念誦などの儀式が行われ、一般的な葬儀とは流れが大きく異なります。また執り行う儀式が多いことから、葬儀の時間も一般的な葬儀よりも長くなりやすいことが特徴です。

曹洞宗の葬儀を行う際は、まず菩提寺に相談し、全体の流れを確認しておくとよいでしょう。同じ曹洞宗であっても、寺院によって葬儀の流れや行う儀式が異なる可能性があるためです。

また、曹洞宗の葬儀では、曹洞宗の葬儀のサポートに慣れている葬儀社に依頼することをおすすめします。曹洞宗の葬儀に慣れている葬儀社に依頼することで適切なスケジュールを組んでもらえるほか曹洞宗における数珠のマナーについてのアドバイスも受けられるなど、大切な方のお見送りを安心して任せられるためです。

家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、曹洞宗の葬儀についても豊富な対応実績を有しています。また、家族葬や一般葬などリーズナブルな葬儀プランを数多く展開しており、ニーズに合ったプランをご選択いただけます。

曹洞宗の葬儀をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。お電話は24時間365日いつでも受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。

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