葬儀では、お布施や心付けなどを渡す場面も少なくありません。しかし、近年では日常生活の中でお布施や心付けを渡す機会がない人も多く、何をどのように渡せばよいか分からないことも少なくないと思います。
では、葬儀で渡すお布施や心付けとは、どのようなものを指すのでしょうか?また、お布施や心付けを渡す際は、どのようなマナーに注意すればよいのでしょうか?
今回は、葬儀におけるお布施や心付けの基本やお布施や心付けの相場、お布施や心付けを渡す際のマナーなどについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、お布施や心付けのマナーに関するアドバイスも可能です。お布施や心付けについても相談できる実績豊富な葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
お布施と心付けとは?
はじめに、お布施と心付けの基本について解説します。
お布施とは?
お布施とは、僧侶に対し、感謝の気持ちとして渡す金品のことです。
仏式の葬儀である場合、通夜や葬儀では僧侶に読経してもらいます。また、仏界におけるお名前である「戒名(かいみょう)」を授かることも多いでしょう。
これらのお礼として、僧侶にお布施を渡します。
心付けとは?
心付けとは、お世話になった相手に感謝の気持ちとして渡す金品のことです。
海外における「チップ」に相当するものであり、旅館の仲居さんなどに渡すことが多いでしょう。葬儀の場面では、受付を手伝ってくれた人や葬儀社のスタッフ、マイクロバスの運転手などに心付けを渡すことがあります。
葬儀でお布施や心付けを渡す相手
葬儀の場面において、お布施や心付けは誰に渡すものなのでしょうか?ここでは、それぞれ渡す相手について解説します。
お布施を渡す相手
葬儀の場面でお布施を渡す相手は僧侶です。なお、僧侶が複数人で来られた際は、その中でもっとも地位の高い僧侶に渡します。
心付けを渡す相手
葬儀の場面で心付けを渡す相手は、次の人などです。
- 世話役を担ってくれた人
- 受付をしてくれた知人・友人など
- 手伝ってくれた近隣住民など
- マイクロバスの運転手
- 火葬場の職員
- 葬儀社のスタッフ
とはいえ、火葬場が公営である場合には心付けを受け取れないため、差し出しても辞退されることがほとんどです。また、葬儀社においても近年では葬儀費用にサービス料が含まれていることが多いため、葬儀社のスタッフに心付けを渡す風習はなくなりつつあります。
そのため、近年において、葬儀の場での心付けは「仕事ではなく手伝ってくれた人に渡すもの」と考えておくとよいでしょう。
もちろん、特にお世話になり感謝の想いを伝えたいのであれば、仕事として葬儀をサポートしてくれた相手に心付けを用意しても構いません。ただし、相手から断られた場合に、無理に押し付けることは避けましょう。
葬儀でお渡しするお布施の相場
葬儀でお渡しするお布施の相場は、どの程度なのでしょうか?
前提として、お布施は読経や戒名の「対価」ではありません。そのため、お布施の金額は明示されておらず、僧侶に尋ねても「お気持ちで」と返されることが多いでしょう。
とはいえ、目安となる金額さえ分からなければ、いくらお包みしてよいか分かりません。そこでここでは、葬儀でお渡しするお布施の目安を紹介します。
なお、家族葬のアイリスは実績豊富なスタッフが葬儀のサポートを行っており、状況に応じたお布施の適正額についてもご相談いただけます。また菩提寺がない場合には、ご希望に応じて僧侶の紹介も可能です。
お布施や心付けについても相談できる実績豊富な葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。
読経料
通夜・葬儀で僧侶に読経してもらった場合、そのお礼としてお布施(読経料)をお渡しすることとなります。一般的には、10万円から30万円程度を包むことが多いでしょう。
ただし、お渡しするのが菩提寺の僧侶である場合、読経料の適正額はこれまでの菩提寺との付き合いの深さやその寺院の格などによって異なります。そのため、菩提寺がある場合には、過去にお渡ししたお布施の額などについてあらかじめ親族に相談しておくことをおすすめします。
戒名料
仏式の場合には、僧侶から「戒名」を授かります。そのお礼としてお渡しするのが戒名料です。
戒名とは仏界におけるお名前であり、仏弟子になった証として授かるものです。生前に授かることもできるものの、出家などをしないほとんどの人は、亡くなった際に授かることが一般的です。
戒名には位があり、位の高い戒名を授かるほど戒名のお礼としてお渡しすべきお布施が高くなります。
たとえば、もっとも一般的な戒名である男性の「信士(しんじ)」や女性の「信女(しんにょ)」を授かる際の戒名料の目安は、10万円から30万円程度です。一方で、最も高位とされる男性の「院居士(いんこじ)」や女性の「院大姉(いんたいし)」などの戒名を授かろうとすれば、100万円以上を要することが多いでしょう。
ただし、位の高い戒名は必ずしもお金で買えるものではなく、生前のお寺への貢献度などを加味して授かるものです。また、菩提寺がある場合には自分で戒名の「格」を自由に選べるわけではなく、過去にご先祖が授かった戒名とのバランスにも配慮して戒名が検討されることが多いでしょう。
たとえば、ご先祖が代々位の高い戒名を授かっているにもかかわらず、金銭的な事情からこれに見合った戒名料を納めるのが難しい場合には、事前に菩提寺に事情を伝えて相談するなどの調整が必要となります。
御車代
僧侶に通夜や葬儀の会場へ出向いてもらった場合、お布施とは別に「御車代」をお渡しします。
御車代とは、僧侶の交通費のことです。とはいえ、交通費を実費精算するのではなく、5,000円から1万円程度のきりのよい金額をお渡しするのが一般的です。
なお、僧侶に飛行機や新幹線を使うような遠方から来てもらった場合には、通常の御車代のほかに新幹線代相当額などを上乗せしてお渡しします。
御膳料
火葬や法要の後には「精進落とし」や「お斎(とき)」と呼ばれる会食を行うことがあり、この会食には僧侶も招待することが一般的です。
しかし、僧侶が会食への参加を辞退することも少なくありません。また、近年では会食を省略するケースも多いでしょう。その場合には、僧侶の食事代として「御膳料」を包んでお渡しします。
御膳料の目安は、5,000円から1万円程度です。
葬儀でお渡しする心付けの相場
葬儀で心付けを渡す場合、その目安は3,000円から1万円程度でしょう。感謝の程度や相手が投じてくれた労力などに応じて、金額を検討します。
お布施をお渡しする際のマナー
僧侶にお布施をお渡しする際は、どのような点に注意すればよいのでしょうか?ここでは、お布施を渡す際に注意したい主なマナーを紹介します。
- 新札を用意する
- 「御布施」などと表書きをした白色の封筒や奉書紙に包む
- 「御車代」と「御膳料」は、「御布施」とは別の封筒に包む
- 葬儀の前後に静かな場所で、切手盆などに乗せてお渡しする
お布施を渡すマナーが分からずお困りの際は、葬儀社の担当者に相談するとよいでしょう。お布施の金額の目安やお布施を渡す際のマナーなどについても相談できる実績豊富な葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお問い合わせください。
新札を用意する
お布施は、新札で用意するのがマナーとされています。香典には新札は適さないとされていることとは異なるため、誤解しないよう注意しましょう。
「御布施」などと表書きをした白色の封筒や奉書紙に包む
お布施は、お財布から現金を取り出してお渡しするのではありません。「お布施」や「御布施」などと表書きをした白無地の封筒(郵便番号欄などのないもの)や奉書紙に包んだ状態であらかじめ用意し、お渡しします。お布施用の封筒は、コンビニエンスストアなどでも購入できることが多いでしょう。
ただし、地域によっては白無地の封筒はなく、黄白や白黒の水引きのついた封筒を使用することもあります。お布施の包み方のマナーは地域によって異なる場合があるため、あらかじめ葬儀社の担当者やその地域の事情にくわしい親族などに確認しておくと安心です。
なお、お布施の入った封筒をそのまま持ち運ぶと、封筒の角が折れてしまうかもしれません。また、封筒をそのままカバンやポケットから取り出すのは、あまり見栄えがよいものでもないでしょう。
そのため、お布施の入った封筒は袱紗(ふくさ)に包んで持ち歩くことが一般的です。袱紗には慶事用のものと弔事用のものがあるため、弔事用のものを用意します。
「御車代」と「御膳料」は、「御布施」とは別の封筒に包む
読経料と戒名料は、「御布施」など表書きをした封筒にまとめても構いません。
一方で、御車代と御膳料は、お布施とは別の封筒で用意しましょう。同じ封筒にまとめてしまうと、何がお布施で何が御車代であるのか分からず、不親切であるためです。
葬儀の前後に静かな場所で、切手盆などに乗せてお渡しする
お布施は皆の前で大っぴらに渡すことは避け、葬儀の前後に、僧侶の控室など静かな場所でお渡ししましょう。お布施を渡す際は手渡しせず、袱紗や切手盆に乗せて差し出す形でお渡しすると丁寧です。
切手盆とは、お布施などが入る封筒が乗るサイズの、長方形の小ぶりなお盆です。切手盆は斎場に用意があることも多いため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
なお、先ほど解説したように、お布施と御車代、御膳料は別の封筒で用意します。お渡しする際は、一番上にお布施の封筒が来る状態で、御車代や御膳料の封筒と重ねて切手盆などに乗せて差し出します。
お渡しする際は、「本日はよろしくお願いいたします」や「本日はありがとうございました」など、お礼の言葉を伝えましょう。
心付けをお渡しする際のマナー
心付けを渡す際のマナーは、お布施を渡す際のマナーとはやや異なります。ここでは、葬儀で心付けを渡す際に注意したい主なマナーを3つ紹介します。
- 白無地の封筒やいわゆる「ぽち袋」を用意する
- お札を三つ折りにして入れる
- 断られたら、無理に押し付けない
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、葬儀の世話役や受付を手伝ってくれた相手などへの心付けのマナーに関するアドバイスも可能です。お布施や心付けについても相談できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。なお、ご家族のご逝去後のみならず、生前からのご相談や資料請求などにも対応しています。
白無地の封筒やいわゆる「ぽち袋」を用意する
お布施と同じく、心付けもお財布から現金を取り出してお渡しするのはマナー違反です。事前に白無地の封筒(郵便番号欄などのないもの)または小さな「ぽち袋」を用意しておき、これに入れてお渡しします。
封筒は、二重袋のものは避けましょう。二重袋は、「不幸が重なる」ことを連想させるためです。
表書きは、「御礼」または「志」などと記載します。なお、不祝儀袋とは異なるため、薄墨ではなく、濃墨の筆ペンなどを利用すれば構いません。
お札を三つ折りにして入れる
心付けも、お布施と同じく新札を用意するのがマナーです。封筒に入れてお渡しする場合には、向きを揃えて新札を入れます。
一方で、ぽち袋に入れる場合にはお札を三つ折りにして封入します。
断られたら、無理に押し付けない
先ほど解説したように、心付けは断られるケースも多いでしょう。特に、火葬場の職員や葬儀社のスタッフなどは心付けを辞退する可能性が高いといえます。
心付けを差し出しても固辞された場合には、無理に押し付けることは避けましょう。必ずしも相手が遠慮から断っているとは限らず、無理に心付けを渡せば相手に勤務先への報告の手間が生じたり、内密に受け取ったことが分かると懲戒処分の対象となったりするおそれがあります。
お布施や心付けに関するよくある質問
最後に、葬儀でのお布施や心付けに関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
葬儀社のスタッフにも心付けを渡す必要がある?
従来は葬儀社のスタッフにも心付けを渡す風習があったものの、近年では葬儀社のスタッフに心付けを渡すケースは多くありません。中には、勤務先から心付けの受領を禁止されている場合などもあるでしょう。葬儀社が提示する葬儀費用の中に、サービス費用が含まれていることが多いためです。
特別なサービスを受け、特に感謝を伝えたいのであれば心付けを差し出すことは構わないものの、心付けがないからといって葬儀社のスタッフがサービスの手を抜いたり、マナー違反となったりすることはありません。
また、相手から心付けの受け取りを断られた場合には、無理に押し付けることは避けましょう。
お布施や心付けを渡す際に伝えるべき言葉は?
お布施は、お礼の挨拶とともに渡すとよいでしょう。たとえば、「本日は、よろしくお願いいたします」や、「本日は誠にありがとうございました」などです。
一方で、心付けは「本日はありがとうございました。ささやかですが、感謝の気持ちです」などと伝えて渡すと丁寧です。
まとめ
葬儀でお渡しするお布施や心付けの基本やお布施や心付けの目安となる額、お布施や心付けを渡す際のマナーなどについて解説しました。
葬儀では、お布施や心付けをお渡しすることがあります。お布施は、通夜や葬儀で読経してくれた僧侶にお礼としてお渡しする金品です。一方で、心付けとは、受付をしてくれた方や葬儀を手伝ってくれた方などに対してお礼としてお渡しする金品を指します。
お布施の適正額は菩提寺との関係性などによって異なるものの、読経のお礼であるお布施の目安は10万円から30万円程度、戒名のお礼であるお布施の目安も、基本的な戒名の場合で10万円から30万円程度です。ほかに、必要に応じて御車代や御膳料などを渡します。
一方で、心付けは感謝の度合いなどに応じ、3,000円から1万円程度を包むことが多いでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、実績豊富なスタッフがお布施や心付けに関するご相談にも対応します。お布施や心付けの金額やマナーなどに関しても相談できる信頼できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
お電話は24時間365日いつでも受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。