はじめて喪主となる場合、どのように振る舞えばよいか不安に感じることも多いと思います。
では、喪主が注意すべきマナーにはどのようなものがあるのでしょうか?また、喪主挨拶では、どのようなことを話せばよいのでしょうか?
今回は、葬儀における喪主の立ち位置や葬儀において喪主が注意すべきマナー、通夜・葬儀での喪主挨拶の例などについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、実績豊富なスタッフが喪主様をしっかりとサポートします。初めて喪主を務めることとなり、マナーや挨拶の内容などについても相談できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
葬儀における喪主の立ち位置
はじめに、葬儀における喪主の立ち位置を解説します。
- 葬儀の責任者
- 遺族の代表者
- 葬儀の監督者
葬儀の責任者
喪主は、葬儀の責任者です。葬儀社のスタッフと打ち合わせをして、葬儀の形態や全体の流れ、執り行う儀式の内容などについて決断します。
遺族の代表者
喪主は、遺族の代表者です。遺族の代表として通夜や葬儀・告別式、その後の会食などの場で、参列者へ向けて感謝の想いを伝えます。
葬儀の監督者
喪主は、葬儀の監督者です。監督者として、供花の配置の検討や読み上げる弔電の選定などを行います。また、葬儀の進行に問題が生じた場合には、葬儀社の担当者と相談をして対処法を検討します。
喪主の挨拶のマナー
喪主は、通夜や葬儀・告別式におけるさまざまな場面で、参列者へ向けて挨拶をします。ここでは、喪主の挨拶の基本的なマナーを3つ紹介します。
- 大きな声ではっきり話す
- メモを見ながらでもよいがスマホを見ながらの挨拶は避ける
- 忌み言葉に注意する
なお、家族葬のアイリスでは、喪主の挨拶に関するアドバイスも可能です。喪主様をしっかりとサポートする葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお電話ください。
大きな声ではっきり話す
1つ目は、大きな声ではっきりと話すことです。
喪主挨拶は、喪主が自分をアピールするスピーチの場ではありません。そのため、流暢に話そうとするよりも、参列者に感謝の思いが伝わるよう大きな声ではっきりと話すことがポイントです。
メモを見ながらでもよいがスマホを見ながらの挨拶は避ける
2つ目は、スマホを見ながらの挨拶は避けることです。
喪主挨拶は、用意したメモを見ながら行っても構いません。事前にメモを用意することで話す内容が整理でき、落ち着いて喪主挨拶に臨みやすくなります。
ただし、スマートフォンにメモをして、これを見ながら話すことはおすすめできません。同じ「メモを見ながら話す」という行為であっても、スマホを見ながら挨拶をすることについてあまりよい印象を持たない人も多いためです。
忌み言葉に注意する
3つ目は、「忌み言葉」に注意をすることです。忌み言葉とは、そのシーンにおいて縁起が悪いとして避けるべき言葉を指します。
次の言葉は忌み言葉にあたるとされるため、喪主挨拶での使用はできるだけ避けるべきでしょう。
- 生死を直接的に表す言葉:「生きる」「死んだ」など
- 不幸が繰り返されることを連想させる言葉:「繰り返し」「続々」「次々」「追って」「追々」「重々」「重ね重ね」など
また、仏式の場合には、「迷う」や「浮かばれない」なども忌み言葉となります。これらの言葉は、故人の魂が極楽浄土に辿り着けないことを連想させるためです。
喪主挨拶の例文
喪主挨拶では、何をどのように話せばよいのでしょうか?ここでは、夫である「葬儀太郎」氏が亡くなり、妻である「葬儀花子」氏が喪主挨拶をする場合の例文を紹介します。
なお、実際のケースで挨拶の内容に迷ったら、葬儀社の担当者に相談するのがおすすめです。実績豊富な担当者に相談することで、喪主挨拶の適切な内容などについてアドバイスが受けられることでしょう。
家族葬のアイリスは、実績豊富なスタッフが喪主挨拶についてのご相談にも対応します。喪主挨拶についても相談できる葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
(個別)参列者来場時の挨拶の例
参列者が会場に訪れた際は、喪主から参列者へ向けてお礼の挨拶をします。来場時の挨拶は、次のように短いもので構いません。
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生前は、夫がとてもお世話になりました。
本日は、お越しいただき誠にありがとうございます。
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できるだけ多くの参列者に挨拶をするため、1人の参列者と長く話し込むことは避けましょう。
(個別)僧侶来場時の挨拶の例
僧侶が来場したら、僧侶の控室などへ出向いて挨拶をします。挨拶の例は、次のとおりです。
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本日は、ご足労いただきまして誠にありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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この際に、お布施をお渡しするとスムーズでしょう。
(全体)通夜での喪主挨拶の例
通夜の終了時に、喪主から参列者全体へ向けて挨拶をします。この場面での挨拶の例は、次のとおりです。
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本日はお忙しいところ、夫・葬儀太郎の通夜式にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。心より、御礼申し上げます。
このようにたくさんの方にお越しいただき、夫もさぞかし喜んでいることと存じます。
なお、明日の葬儀は午前11時より、通夜と同じ会場にて執り行う予定です。お時間が許すようでしたら、ぜひご会葬くださいますようお願い申し上げます。
ささやかではございますが、この後、別室にお食事の席を設けております。
ご都合のよろしい方は、お召し上がりになりながら、ぜひ生前の思い出話などお聞かせいただければと思います。
本日は、誠にありがとうございました。
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なお、近年では通夜振る舞いを省略することも少なくありません。その場合には通夜振る舞いの案内の部分を省略します。
(全体)通夜振る舞い開始時の喪主挨拶の例
通夜振る舞いがある場合、開始時に喪主から改めて挨拶することが多いでしょう。通夜振る舞いの開始時における喪主挨拶の例は、次のとおりです。
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本日はお忙しい中、夫のためにご参列いただき、誠にありがとうございました。皆さまにお集まりいただき、夫もさぞ喜んでいることと存じます。
ささやかではございますが、お食事を用意いたしました。夫の供養のためにも、お時間の許す限り、今しばらくお付き合いいただければ幸いです。
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通夜振る舞いを用意していることと、ゆっくりと過ごしてほしいことなどを伝えます。
(全体)通夜振る舞い終了時の喪主挨拶の例
通夜振る舞いの終了時にも、喪主が挨拶することが多いでしょう。このシーンにおける喪主挨拶の例は、次のとおりです。
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本日はお忙しいところ長時間にわたってお付き合いいただき、誠にありがとうございました。皆様より温かいお言葉を頂戴し、心より感謝申し上げます。
名残り惜しくはございますが、夜もふけてまいりましたので、このあたりでお開きとさせていただきたく存じます。
明日の葬儀・告別式は午前10時より、本日の通夜と同じ会場にて執り行います。お時間が許すようでしたら、ぜひご会葬くださいますようお願い申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。
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お開きとなることを伝えるとともに、翌日の葬儀・告別式についても簡単に案内するとよいでしょう。
(全体)出棺前の喪主挨拶の例
葬儀・告別式を終え、火葬場へ向けて出棺する前に喪主挨拶をします。この挨拶がもっともメインの喪主挨拶であるため、少し長めにするとよいでしょう。出棺前の喪主挨拶の例は、次のとおりです。
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本日はお忙しい中、夫の葬儀へご会葬くださいまして、誠にありがとうございました。おかげさまで葬儀・告別式も滞りなく進行し、間もなく出棺の運びとなりました。妻である私・葬儀花子より、遺族・親族を代表いたしまして、ひとことご挨拶させていただきます。
夫は2年前、定年退職をしてすぐに食道ガンと診断され、以後は入退院を繰り返しておりました。家族一同、回復を願っておりましたが、〇月〇日に容体が悪化し、私ども家族が見守る中で帰らぬ人となりました。〇歳でした。覚悟はしておりましたが、いまだに夫がいなくなったという実感はありません。
お世話になった皆様方にこのようにお見送りいただき、夫もさぞ喜んでいることと存じます。夫が生前にいただいたご厚情につきまして、夫に代わり、厚く御礼申し上げます。
簡単ではございますが、お礼のご挨拶とさせていただきます。本日はお忙しい中ご会葬くださいまして、誠にありがとうございました。
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参列者への感謝の想いを伝えるとともに、差し支えのない範囲でご逝去の状況や生前の様子などを伝えましょう。
(全体)精進落とし開始時の喪主挨拶の例
火葬の後に、「精進落とし」や「お斎」と呼ばれる会食をすることがあります。会食の開始時には、喪主が挨拶をすることが多いでしょう。このシーンでの挨拶の例は、次のとおりです。
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本日はお忙しいところお集まりいただき、誠にありがとうございました。
皆様のお力添えのお陰で、滞りなく葬儀・告別式を終えることができました。
ささやかではございますが、精進落としのお席をご用意しました。どうぞおくつろぎいただき、夫の思い出話などをお聞かせいただければ幸いです。
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参列者へのお礼とともに、思い出話などをしながらゆっくり食事をしてほしい旨を伝えましょう。
(全体)精進落とし終了時の喪主挨拶の例
精進落としの終了時には、喪主がお開きの挨拶をするのが一般的です。このシーンでの喪主挨拶の例は、次のとおりです。
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本日は夫のために長時間にわたってお付き合いくださり、誠にありがとうございました。
皆さまに温かくお見送りいただき、夫もさぞ喜んでいると存じます。
皆様のお話をもっとお聞きしていたいところではございますが、お時間となりましたので、このあたりでお開きとさせていただきます。
夫がいなくなりまだ心の整理はつきませんが、家族一同で支え合って何とか乗り越えていこうと思います。
今後とも私ども遺族に変わりないご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。
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最後までお付き合いいただいたお礼とともに、今後の変わらぬ付き合いのお願いなどを伝えましょう。
喪主の服装のマナー
喪主は、どのような服装をすればよいのでしょうか?ここでは、喪主の服装のマナーを解説します。
男性
洋装の場合、男性の正喪服は「モーニングコート」です。
ただし、モーニングコートを着用するケースは減っており、喪主であっても準礼装であるブラックスーツを着用することが増えています。ワイシャツは白無地のレギュラーカラーのものを着用し、ネクタイは黒無地のものとします。
和服の場合は、染め抜きの五つ紋が入った黒羽二重を着用しましょう。夏場は、黒無地の絽(ろ)の着物を着用するのが一般的です。
女性
洋装の場合、女性は光沢のない黒色のワンピースやフォーマルスーツを着用します。アクセサリーは結婚指輪とパールのイヤリング程度であれば、マナー違反とはなりません。靴は、黒色のシンプルなパンプスを着用します。
和装の場合は、男性と同じく染め抜きの五つ紋が入った黒羽二重が正式であり、夏は黒無地の絽(ろ)の着物を着用します。足袋は白色のものを履き、小物や草履は黒でまとめます。
喪主が僧侶にお布施を渡す際のマナー
喪主は、僧侶にお布施を渡す役割を担います。ここでは、お布施を渡す際に注意すべき主なマナーを紹介します。
- 相場を把握しておく
- 新札を用意する
- 奉書紙や白い封筒に表書きをして包む
- 切手盆や袱紗に乗せて渡す
- 御車代や御膳料は別の封筒に包む
相場を把握しておく
喪主は、事前にお布施の相場を把握しておくとよいでしょう。
お布施は読経などの対価ではないため、僧侶に相談をしても「お気持ちで」と返されることが多いと思います。とはいえ、お布施に相場がないわけではありません。
読経のお礼であるお布施の相場は、10万円から30万円程度です。また、戒名を授かる場合、戒名のお礼としてお渡しするお布施の相場は授かる戒名の位によって異なります。最も一般的な戒名である場合、 10万円から30万円程度が目安となるでしょう。
菩提寺がある場合、お布施の適正額はこれまでの菩提寺との付き合い方などによっても異なるため、あらかじめ親族などに相談しておくことをおすすめします。
新札を用意する
お布施は、新札で用意するのがマナーとされています。香典は新札を避けるべきとされているものの、お布施はこれとは異なるため、混同しないよう注意しましょう。
奉書紙や白い封筒に表書きをして包む
お布施は、お財布から現金を取り出して渡すのではありません。事前に奉書紙や白い封筒を用意し、「御布施」などと表書きをして包みましょう。
封筒は白無地のものを用意することが多いものの、地域によってはこれとは異なるマナーである可能性もあります。そのため、親族や葬儀社の担当者などに、その地域におけるマナーを確認しておくことをおすすめします。
切手盆や袱紗に乗せて渡す
お布施の入った封筒を僧侶にお渡しする際には、切手盆や袱紗(ふくさ)に乗せて差し出す形で渡すと丁寧です。切手盆とは、長方形の小さなサイズのお盆です。切手盆は斎場に用意がある場合も多いため、事前に確認しておくとよいでしょう。
また、袱紗とは香典やお布施などを持ち運ぶ際に使用する布です。袱紗に包むことで封筒の角がバッグの中などで折れ曲がる事態を避けられ、より丁寧な印象となります。また、お布施を渡す際に、切手盆の代わりとしても利用できます。
御車代や御膳料は別の封筒に包む
読経や戒名のお礼であるお布施とは別に、御車代や御膳料をお渡しすることがあります。
御車代が必要となるのは、寺院での葬儀ではなく、僧侶に葬儀会場まで出向いてもらう場合です。また、精進落としなどの会食に僧侶が参加しなかった場合などには、御膳料をお渡しします。
御車代や御膳料は、お布施とは別の封筒で用意するのがマナーです。そのうえで、一番上にお布施の封筒が来るよう重ねた状態でお渡しします。
喪主のマナーに関するよくある質問
最後に、喪主のマナーに関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
喪主は誰が務めるのが一般的?
喪主を誰が務めるかについて、法律上の決まりはありません。一般的には、慣習に従って決めることが多いでしょう。
喪主となる人の優先順位は、原則として次のとおりです。
- 配偶者
- 長男
- 二男、三男など長男以外の男子
- 長女
- 二女、三女など長女以外の女子
- 兄弟姉妹、甥姪
ただし、必ずしもこれに従わなければならないわけではありません。たとえば、故人に配偶者がいるものの配偶者が高齢であり、喪主を務めるのが難しい場合に、長男が喪主を務めることなどは散見されます。
同様に、長女が長らく故人と同居していた場合において、長男ではなく長女が喪主を務めることもあります。
喪主は複数人で務めてもよい?
喪主は、複数人で務めても構いません。「喪主は1人でなければならない」などの決まりはないためです。
ただし、複数人の喪主を立てる場合には、喪主の代表者を決めておくとよいでしょう。代表者がいることで、さまざまな決断がスムーズとなるためです。
また、複数人の喪主がいる場合には、喪主ごとに役割分担を決めておくのも1つの方法でしょう。
まとめ
葬儀で喪主が注意すべき主なマナーや喪主挨拶の例などについて解説しました。
喪主は葬儀において、葬儀の責任者や遺族の代表者という役割を担います。服装や喪主挨拶などのマナーを理解した上で、参列者に感謝の想いを伝えましょう。
喪主のマナーについて不安がある場合には、事前に葬儀社の担当者に相談しておくと安心です。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、喪主様の不安を解消できるようマナーに関するアドバイスやサポートも行っています。喪主のマナーについても相談できる、実績豊富な葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
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