故人が無宗教であるなど、葬儀に僧侶などの宗教者を呼ばない場合、「音楽葬」が選択肢に入ります。
では、音楽葬とはどのような葬儀なのでしょうか?また、音楽葬とする場合、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?
今回は、音楽葬の概要や音楽葬のメリット・デメリット、音楽葬の一般的な流れなどについてくわしく解説します。
なお、当サイト(家族葬のアイリス)は全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、音楽葬にも対応しています。ご家族が亡くなり音楽葬をご検討の際や、生前から音楽葬について相談したいとご希望の際などには、家族葬のアイリスまでまずはお気軽にご相談ください。お電話は、24時間365日いつでも受付中です。
▼この記事のポイント
- 音楽葬とは、CDを流したり演奏家に献奏してもらったりして音楽で故人を弔う葬儀のかたち
- 音楽葬には、故人が好きだった音楽で見送れるなどのメリットがある
- 音楽葬は、原則として無宗教式である
- 音楽葬の内容によっては、僧侶などを呼ぶよりも費用がかかる可能性があるため、見積もりをとって費用を確認する
音楽葬とは?
音楽葬とは、音楽で故人を弔う葬儀のかたちです。
一般的な葬儀では、僧侶など宗教者による読経や参列者によるお焼香で故人を弔い、冥福を祈ります。しかし、中には無宗教であるなど、読経やお焼香にあまり価値を感じない場合もあるでしょう。その場合などに、音楽葬が選択肢に入ります。
音楽葬の主なかたち
一口に「音楽葬」といっても、その内容はさまざまです。ここでは、音楽葬の主なかたちを3つ紹介します。
- 故人の好きだったCDを流す
- 演奏家などを手配する
- 式中に故人の好きだった曲をBGMとして流す
故人の好きだったCDを流す
音楽葬では、CDなどで故人の好きだった音楽を流す場合があります。あらかじめ流したいCDを手配するなどして葬儀社の担当者に渡し、式中に流します。
また、葬儀で流すことの多い音楽であれば、葬儀社が音源を持っている場合もあります。
演奏家などを手配する
音楽葬では、演奏家を手配する場合があります。たとえば、ピアノ奏者やヴァイオリンなどの弦楽器奏者、和楽器奏者、合唱団などが挙げられます。
手配すべき演奏家の種類や人数などは、希望する音楽葬のかたちや予算などによって変動します。
式中に故人の好きだった曲をBGMとして流す
音楽葬では「音楽を聴く時間だけ」を設けるのではなく、BGMとして音楽を流す場合もあります。
たとえば、献花の際や故人のプロフィールを紹介する際などにBGMを流すことなどが検討できます。
音楽葬のメリット
音楽葬には、どのようなメリットがあるのでしょうか?音楽葬の主なメリットとしては、次の2点が挙げられます。
- 故人の好きだった曲とともに故人を見送れる
- 無宗教式の1つの「コンテンツ」となる
故人の好きだった曲とともに故人を見送れる
1つ目は、故人の好きだった曲とともに故人を見送れることです。
故人が特に好きだった曲やよく聴いていた曲などがある場合、その曲を聴くことで生前のさまざまな思い出が蘇ることでしょう。また、最期に故人の「魂」に、好きだった音楽を聴かせてあげられたと感じるかもしれません。
音楽葬では、故人の好きだった曲に包まれながら故人を見送ることが可能となります。
無宗教式の1つの「コンテンツ」となる
2つ目は、葬儀の「コンテンツ」となることです。
現実的な表現をすれば、一般的な葬儀の「メインコンテンツ」は僧侶による読経やお焼香です。神道であれば、祝詞や玉串奉奠がこれにあたります。
しかし、無宗教である場合には、この「メインコンテンツ」がありません。これがなければ、葬儀が極端に短くなり、参列者などに簡素な印象を与えるおそれがあるでしょう。
そこで、無宗教である場合に検討できる代替コンテンツの1つが音楽です。読経やお焼香の代わりにCDを流したり演奏家に演奏してもらったりすることで、無宗教の葬儀のかたちが整いやすくなります。
音楽葬のデメリット・注意点
音楽葬には、デメリットもあります。デメリットを理解していなければ、「こんなはずではなかった」と後悔するかもしれません。
音楽葬の主なデメリットと注意点には、次の6つが挙げられます。
- 原則として無宗教式となる
- 親族から反対される可能性がある
- 故人のイメージに合った選曲をする必要がある
- 演奏家などを手配する場合、費用が高くなる可能性がある
- 権利関係を確認しておく
- すべての葬儀社が対応できるわけではない
原則として無宗教式となる
音楽葬は、無宗教式の1つです。僧侶などの宗教者を手配したうえで音楽葬とするケースは、あまり想定されません。
仏式や神式の場合には音楽を葬儀のメインコンテンツに据えることは難しいため、流したい音楽がある場合には、開式前の待機時間中や出棺時などにBGMとして流すに留めることとなるでしょう。
なお、菩提寺がある場合は、原則として菩提寺の僧侶に葬儀での読経をお願いすることとなります。菩提寺があるにもかかわらず僧侶を呼ばない音楽葬を無断で決行した場合、菩提寺から納骨を断られるなどのトラブルに発展するかもしれません。
親族から反対される可能性がある
音楽葬は、一般的な葬儀のかたちであるとはいえません。そのため、親族の中に「葬儀にはお坊さんを呼び、読経してもらうものだ」などと考えている人がいる場合、音楽葬としたことについて苦言を呈され、関係の悪化につながる可能性があります。
音楽葬とすることについて反対しそうな親族がいる場合、あらかじめ親族に事情を伝え理解を得るよう努めるとよいでしょう。
故人のイメージに合った選曲をする必要がある
音楽葬とするのであれば、故人のイメージに合った選曲をする必要があるでしょう。
故人が生前よく聴いていた特定の曲などがある場合には、選曲は容易かもしれません。一方で、故人が特定の曲を好んでいたわけではなかった場合、遺族が選曲に苦慮する可能性があります。
演奏家などを手配する場合、費用が高くなる可能性がある
音楽葬は費用が安いとは限らず、むしろ費用が高くなる可能性もあります。
故人の好きであった曲をBGMとしてCDで流す程度であれば、僧侶などを呼ばない分、葬儀費用が抑えやすくなるでしょう。一方で、演奏家などを手配して演奏してもらう場合には、むしろ僧侶などを呼ぶ場合よりも費用が高くなるかもしれません。
具体的な金額は音楽葬の内容によっても異なるため、あらかじめ見積もりをとるなどして費用を確認しておくことをおすすめします。
なお、家族葬のアイリスはご逝去後のみならず、ご生前からのご相談やお見積もりにも対応しています。音楽葬を検討しており生前のうちからかかる費用を確認しておきたいとお考えの際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
権利関係を確認しておく
音楽葬をする際は、その音楽の権利(著作権)についても確認しておきましょう。
前提として、葬儀社などの営利団体が会館などでCDを流す場合、著作権者などから許可を得なければなりません。必要な許可を得ることなく無断で会館でCDを流すなどすれば、著作権侵害となるおそれがあります。
とはいえ、多くの葬儀社はJASRAC(日本音楽著作権協会)と契約を締結しているため、JASRACが管理する楽曲を流すのであれば著作権侵害とはならないでしょう。
ただし、すべての葬儀社がJASRACに加盟しているわけではなく、加盟していない葬儀社も散見されます。また、すべての楽曲についてJASRACが管理を委託されているわけではなく、中にはJASRACが管理していない楽曲も存在します。
著作権侵害でトラブルに巻き込まれる事態を避けるため、音楽葬をする際は、葬儀社の担当者に楽曲の権利処理についても確認しておくとよいでしょう。
すべての葬儀社が対応できるわけではない
音楽葬に、すべての葬儀社が対応できるわけではありません。近隣住民への配慮から大きな音が出せないなど、会館によっては音楽葬に制約が入る可能性もあります。また、JASRACと契約を締結しておらず、権利処理の関係から対応できない場合もあるでしょう。
音楽葬の流れは一般的な葬儀とは異なるため、ノウハウがないという理由から対応が難しい場合もあるかもしれません。そのため、音楽葬を希望するのであれば、その葬儀社が音楽葬に対応できることを確認したうえで依頼するとよいでしょう。
なお、家族葬のアイリスは全国の多数の斎場と提携関係を結んでおり、音楽葬に対応できる葬儀社の手配が可能です。音楽葬をご希望の際は、家族葬のアイリスまでまずはお気軽にご相談ください。ご逝去後のみならず、ご生前からのご相談やお見積もりも可能です。
音楽葬の流れの例
音楽葬は、どのような流れとなるのでしょうか?ここでは、音楽葬の一般的な流れを解説します。
- 受付・参列者入場
- 開式の挨拶
- 黙祷
- 弔辞
- 故人の紹介、メモリアルムービーの上映
- 献奏・献花
- 閉式の挨拶
- 喪主挨拶・出棺
- 火葬
- お骨上げ
- 精進落とし
なお、音楽葬の流れは具体的な内容によって異なる可能性があります。そのため、実際の流れは葬儀社の担当者と入念に打ち合わせをしたうえで検討するとよいでしょう。
音楽葬に対応できる実績豊富な葬儀社をお探しの際は、家族葬のアイリスまでまずはお気軽にご相談ください。
受付・参列者入場
開式の30分前あたりから受付を開始し、参列者が入場します。なお、数人程度だけで執り行う家族葬の場合には、受付を省略することもあります。
開式の挨拶
定刻となったら、開式の挨拶をします。開式の挨拶は、斎場の司会者が行うことが多いでしょう。
なお、葬儀の開始時刻は火葬場の予約時間から「逆算」をして定めることが一般的です。そのため、午前中から正午ごろの開式となることが多いでしょう。
黙祷
司会者の案内に従って、故人に黙祷を捧げます。黙祷とは、故人に追悼の意を示すために、声を出さず静かに祈りを捧げることです。
弔辞
故人への最期の言葉である、弔辞を捧げます。弔辞は、故人が特に親しくしていた友人や会社の同僚、上司などに読んでもらうことが多いでしょう。
弔辞は当日突然お願いするのではなく、葬儀の日時が決まった直後あたりに事前にお願いするのがマナーです。
故人の紹介、メモリアルムービーの上映
故人のプロフィールを紹介したり、メモリアルムービーを上映したりします。メモリアルムービーのBGMとして、故人の好きだった曲などを流すとよいでしょう。
メモリアルムービーは葬儀社に依頼することで作成してもらえることも多いため、対応の可否や費用などを確認しておくと安心です。
献奏・献花
故人の好きだった曲のCDをBGMとして流し、その間にご遺族や参列者などが献花をします。演奏家などを手配している場合には、故人に捧げて演奏(献奏)をしてもらいます。
閉式の挨拶
葬儀を終えたら、閉式の挨拶をします。閉式の挨拶は、斎場の司会者が行うことが多いでしょう。
喪主挨拶・出棺
葬儀を終えたら、棺の蓋を閉じて火葬場へ向けて出棺します。
この際、喪主から参列者へ向けて挨拶することが一般的です。喪主挨拶では参列者にお礼を伝えるとともに、故人の亡くなった際の状況や生前のエピソードなどを簡潔に伝えます。音楽葬であれば、故人とその音楽にまつわるエピソードなども盛り込むとよいでしょう。
火葬
火葬場に到着したら、ご遺体を荼毘に付します。火葬炉の前で、喪主が故人へ向けて最期の挨拶をすることもあります。
火葬には1時間から2時間程度を要することが多いため、その間ご遺族は火葬場の待合室などで待機します。
お骨上げ
火葬を終えたら、「お骨上げ」をします。お骨上げとは、ご遺族が2人1組となって遺骨を専用の箸で拾い上げ、骨壺に収める儀式です。
お骨上げには「全収骨(すべての遺骨を拾い上げるもの)」と「部分収骨(一部のお骨だけを拾い上げるもの)」があり、地域によって異なります。その地域の作法がわからない場合には、あらかじめ葬儀社の担当者などに確認しておくとよいでしょう。
精進落とし
火葬の後に、「精進落とし」と呼ばれる会食をすることがあります。精進落としは、火葬まで同行した近親者をねぎらう目的で行います。一般的には、懐石料理や1人1膳のお弁当などを用意することが多いでしょう。
ただし、コロナ禍以降では、火葬後の会食が省略されることも少なくありません。
音楽葬に関するよくある質問
最後に、音楽葬に関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
音楽葬の費用はどのくらい?
音楽葬にかかる費用は、50万円から200万円程度です。
具体的な費用は葬儀の規模や具体的な音楽葬の内容、演奏者を呼ぶのであればその人数などによって大きく変動します。演奏者1人あたりにかかる費用の目安は、2万円から5万円程度でしょう。
そのため、まずは想定している葬儀の規模や内容を伝え、見積もりをとることをおすすめします。想定する葬儀の内容では予算を大きくオーバーする場合には、演奏家の数を減らすなどの対応を検討するとよいでしょう。
音楽葬をご希望の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。ご逝去後のみならず、ご生前からのご相談やお見積もりにも対応しています。
音楽葬の香典の目安は?
音楽葬の香典の目安は、通常の葬儀と同じです。一般的には、友人や同僚であれば5,000円から1万円程度、親族であれば1万円から10万円程度が目安となるでしょう。
まとめ
音楽葬の概要や音楽葬のメリット・デメリット、音楽葬の一般的な流れなどについて解説しました。
音楽葬とは、音楽で故人を弔う葬儀のかたちです。宗教者を呼ばない無宗教式の1つであり、その形態はさまざまです。たとえば、故人の好きだったCDを流すものや演奏家を呼び献奏してもらうことなどが検討できるでしょう。
音楽葬には、故人の好きだった音楽で故人を見送れるなどのメリットがあります。その一方で、原則として無宗教式であることや内容によっては僧侶を呼ぶよりも費用がかかる可能性があること、親族から反対される可能性があることなどに注意しなければなりません。
また、すべての葬儀社が音楽葬に対応できるとは限らないため、音楽葬を希望する際は、音楽葬の実績のある葬儀社に依頼するとよいでしょう。
生前のうちから葬儀社を探しておくことで、万が一の際に慌てて葬儀社を探す事態を回避しやすくなります。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、音楽葬への対応も可能です。音楽葬をご検討の際は、家族葬のアイリスまでお気軽にお電話ください。お電話は24時間365日いつでも受け付けており、深夜や早朝であってもご遠慮いただく必要はありません。