北九州市八幡西区にある吉祥寺は、浄土宗の第二の祖と称されている鎮西上人が、難産で亡くなった自分の母親を弔うために、生家の跡地に建立したと言われる寺院で、その創建は、鎌倉時代の1217年(健保5年)と伝えられています。
ご本尊は、鎮西自上人自身が刻まれたとされる阿弥陀如来ですが、その阿弥陀如来は何と腹帯を巻かれたお姿なのです。
このお姿から腹帯阿弥陀如来や腹帯弥陀と呼ばれ、安産を願う人達の信仰を集め、多くの方が安産祈願に訪れています。
この吉祥寺で安産祈願の祈祷を希望される場合は、当日受付でも可能ですが、事前に連絡を入れておくと待ち時間なく祈祷していただけるので、事前連絡をお勧めします。
ご祈祷の受付を行い、本堂で安産祈祷をして頂きます。
それが終わると、お守りとしゃもじを頂く事が出来、この使用方法も丁寧に教えて頂けます。
余りにも沢山の安産祈願の参拝者があり、流れ作業の様に祈祷される寺院とは異なり、ゆっくりと祈祷して頂けるので、ありがたさも倍加する想いがします。
また吉祥寺は藤の花の名所としても有名で、境内には多数の藤の木があり、特に野田藤と呼ばれている3本の木は、樹齢160年程と言われる立派なものです。
毎年4月下旬には吉祥寺藤まつりが開催されています。
この藤まつりは鎮西上人の開山忌と藤の花の見頃に合わせて開催されるもので、平成30年は4月27日(金)~29日(日・祝日)の9時から22時に開催されました。
藤まつりの期間中には、多くの露店も出て、近隣のみならず市外からも多くの人が訪れ、非常に盛況です。
また、まつりでは吉祥太鼓の披露もあり、見学者を楽しませています。
また寺院の隣には、吉祥寺公園が整備されており、藤だけでなく桜や紫陽花や紅葉など色鮮やかな花々を、四季折々に楽しむ事が可能です。
安産祈願に、藤の花見にと、吉祥寺公園と合わせて訪れられると良いでしょう。
名称 誕生山 吉祥寺
アクセス 西鉄バス「明治町団地」下車徒歩約7分
住所 北九州市八幡西区吉祥寺町13番11号
筑豊電気鉄道「筑豊香月駅」下車、徒歩約25分
問い合わせ 093-617-0237