【福岡のお寺特集】崇福寺

【福岡のお寺特集】崇福寺

崇福寺は、福岡県庁と九大病院の目の前と言う都心に立地する臨済宗大徳寺派の寺院です。

この崇福寺は、1240年(仁治元年)に湛慧が大宰府の横岳に創建したのが始まりです。しかし1586年(天正14年)に四王寺山の一角にあった岩屋城が落城したとき、この寺院も焼失してしまいました。

その後、黒田如水の参禅の師であった大徳寺の春屋国師の懇請もあり、如水の長男の黒田長政が1600年(慶長5年)に筑前に入国以降、崇福寺は現在の場所に移転・再興されたものです。
以来、崇福寺は黒田家の菩提寺となり、黒田家代々の墓石が現在も残されています。

崇福寺の見所としては、山門と唐門と黒田家の墓所と言えるでしょう。

山門は福岡城本丸表御門を1918年(大正7年)に移築されたものです。また唐門は名島城の遺構と伝えられており、県指定文化財になっています。

この福岡城の本丸から移築された山門の屋根瓦に、十字架マークが刻まれているものが見つかったそうです。

福岡城が築城された時にはすでにキリスト教が禁止されており、長政も表向きはキリスト教を捨てたとされていました。
しかし秘かに信仰を続けていた事が、こうした点から伺い知る事が出来るとされています。

また崇福寺の黒田家の墓所には、歴代藩主の立派な墓石が残っており、これも一見の価値があります。

また境内には、旭地蔵を祀る地蔵堂があります。
この地蔵は、崇福寺の創建者である湛慧が亡くなる時、横穴を掘って隠棲しそのまま座位の姿で息絶えたとされ、そこに石塔が立てられ、後にその地に祀られた地蔵だと言われています。
この地蔵が崇福寺の移転と共に移されたのです。
この旭地蔵は日切地蔵とも呼ばれ、願掛けのお地蔵さんとして信仰を集め、多くの人が百度参りをされる事でも有名です。

福岡城の面影も感じられる崇福寺を散策すれば、きっと心が癒される事でしょう。

名称 横岳山 崇福寺

アクセス 福岡市地下鉄箱崎線千代県庁口駅5番出口すぐ(博多駅から徒歩で10分)

住所 福岡市博多区千代4-7-79

見学時間 5:00~21:00(本堂は16:00迄)

問い合わせ 092-651-0398

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