父を福岡の海に散骨|葬儀エピソード

父を福岡の海に散骨

家族葬による葬儀後、遺骨は福岡の海に散骨しました。

さて、福岡市内での家族葬による無宗教葬儀が終わって三か月後、葬儀社から連絡が入りました。
散骨の日取りが決定したためです。

散骨は舟を出して行うため、一家族だけではなく、
三家族の申し込みが集まってから行うことになっているのです。

家族が舟に同乗して散骨を行う場合もありますが、
私たちは葬儀社の方に代行をお願いするコースに申し込んだため、
当日は家族を代表して私が出航に立ち会いました。

当然ですが、散骨は遺骨をそのまま海に投げるわけではありません。
まず遺骨を専門の業者がパウダー状に砕き、
その遺骨パウダーを海に撒くようになります。

出航してから、1時間ほどすると、船が戻ってきました。
散骨の様子を撮影したアルバムと、父の写真が入った写真盾を記念にいただきます。

遺骨のパウダーは希望すれば家族が少しわけてもらうことができます。
遺骨で記念品(アクセサリーなど)を作るサービスもあるようですが、
私はひとつまみだけ遺骨パウダーをわけてもらい、
自宅近くの父がよく釣りに行っていた大阪の海に撒いてやりました。

父の葬儀は無宗教の家族葬だったので、
お墓を建てることもありません。

家には仏壇の代わりに私が作った小さな祭壇があります。

そしてそこには、父の写真と孫(私の娘)が考えた父の戒名が飾ってあります。

もちろんですが、位牌もありません。

これは私の個人的な考えですが、お墓や位牌、仏壇などがあると、
誰かがそれを引き継がねばならなくなります。

兄弟姉妹の多かった時代ならともかく、
少子化の現代においてはそれは大変な負担ではないでしょうか。

無宗教葬儀という方法を選んだのはそういう意味でも正解ではなかったかと考えています。

もちろん父の遺志があったからこそなのですが。

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