慌しかった父の葬儀

私の父親が亡くなったときのお話です。
当時私は20代で兄弟もいなかったので、ワケも分からないまま喪主になりました。
また、家族の葬儀もいきなりだったので、喪主は何をするのかもサッパリ分からなかったのです。
勿論どんな葬儀にしたいかなんて話し合ったこともないし、
いくらかかるかも分かりませんでした。
いきなりの葬儀だったので、とりあえず親戚に連絡をして葬儀があることを伝えました。
そしてある葬儀社を探したのですが、家族が少なかったので家族葬にして、こじんまりと執り行おうと考えていました。
そもそも家族には貯金もなく、さらに結婚をしていた私は自分が自由に使えるお金もなかったので、豪華な葬儀をあげることができなかったのです。
そのため家族の貯金でできる金額といえば100万円以内しかなかったのです。
そして、その後の法事などを考えると100万円使う事ができませんでした。
そんな状況の中慌てて準備したり親戚を呼んだりと、
かなり慌ただしい葬儀になったので、悲しむ暇もなかったです。
本当に急だったので心の準備もできておらず、
正直あまりしっかりと記憶があるわけではありません。
そして葬儀自体は親戚がかなり積極的に動いてくれました。
きっと私が若くて何も分からないだろうという気遣いからだと思うのです。
葬儀社はとても熱心にやってくれたとは思います。
そして見積りは50万円くらいと、かなり安くしてもらいました。
ですが実際に葬儀の打合せに入ると、いろいろなオプションを勧めてきました。
私もよく分からないし、いくら位のオプションになるか分からなかったので
「それでいいです」という感じで返事をしてしまいました。
また、中には親戚の人が勝手に決めてしまったオプションなどもあります。
後から変更があったことを言われて驚いた事もいくつかあります。
私も自分の事でいっぱいいっぱいだったので、
親戚の言うとおりにしていたら支払いは120万円くらいになってしまいました。
親戚の人たちにも「最大100万円くらいしか使えない」と言ったら
「知らなかった」とか、あまりにもみすぼらしい葬式だからグレードをあげたと言ってきました。
そして、私は「本当に我家にはお金がないんです」と言ったら、
ヤバそうな顔をして逃げていきました。
自分で勝手にグレードを上げておいて、
払うお金がなくなっても誰一人として心配してくれた人はいません。
それどころか何食わぬ顔をして逃げていきました。
私が何もわからないからと言って勝手にやりたい放題にされてしまったので、
すごく腹が立ちました。
家族葬で、こじんまりな葬儀をやりたかったのに高くなってしまっては意味がありません。
葬儀社の人に罪はないのですが、
オプションを勧めてきたので、段々と腹が立ってきました。
家族葬にした意味がないのではとも思いました。

結局、親戚は勝手にオプションを付けておいて、
さっさと逃げてしまったので私が足りないお金を払うしかありませんでした。
私にも家庭があるので、数十万払うというのはすごく痛くて正直、
夫と揉めてしましました。
今思い出しても親戚には本当に腹が立ちます。
結局は私が働いているお金から払うことにしたので、
家族葬のお金は払うことができました。
たくさんの葬儀社がありますが、
オプションはどのようなものがあるか、
オプションを付ける気がないなら付けないという事を、
あらかじめ話しておかないといけないと思いました。
そして、葬儀で家族のお金が、すっからかんになってしまい
お金がなかったので三回忌などは親戚などは呼ばずに私たち家族だけで執り行いました。
正直、家族の顔を見るのが嫌だったので、呼ぶ気もなかったです。
いつ葬式になるか、こればっかりは誰にも分からないので仕方がないのですが、
やはり家族と前もって話しておかなければいけないと改めて感じました。
私の友人などは葬儀社は前もって決めており、
そのための貯金もしっかりとしてあったので、
いざという時は本当に助かったと言っていました。
我家は家族が若かったのもありますが、
まったく何の話し合いもしていないので本当に困りましたね。
たくさんの葬儀社があり家族葬も流行っているのですが、
いざその時がきてから決めるのは本当に大変なので、
前もって話し合うことが大切だと改めて感じました。
今後葬儀をする予定の方は参考にして下さい。

家族葬プランと一言でいっても、今回のように必要なものを
オプションでつけなくてはいけないプランも中には存在します。
その一方で、お迎えから式場使用料など必要なオプションが
全て含まれている定額プランを打ち出している葬儀社もあります。
次はそのような葬儀社を利用したいと思い事前相談等しっかり行いました。
もぅあんな思いはしたくないので…