多くの人が参列して故人とお別れをする葬儀。また、ここ20年くらい前から耳にすることが多くなってきた「家族葬」。最近は、家族葬を選ぶ方が多くなってきています。一番大切にしたいことは、故人の思い。家族葬は決まったルールはありませんので、故人が喜んでくれるような温かい葬儀を行うことができます。
家族葬とは?
家族葬とは、近親者だけで行われるもので規模も様々になっています。家族の方だけが集まり5、6人程度で行う場合もありますし、家族と親戚が集まる場合もあります。また、家族などの他に本当に親しかった人達のみが集まって行うこともあります。いずれにしても、比較的小規模になることが多く、アットホームなイメージが強い傾向があります。
また、家族葬を選ぶ方が多くなってきている理由の一つに、遺族の方々の肉体的精神的負担を少なくできることが挙げられます。家族が亡くなると、一般的な葬儀の場合はちゃんと悲しんだりお別れをする暇もなく、葬儀などの準備を進めなければなりません。それを残念に思う遺族の方もいらっしゃいます。家族葬であれば、故人との最期のお別れをちゃんと行うことができます。
それに、故人の思いを尊重したり、生前好きだったものなどを用いることもできますので、より故人らしい葬儀にすることができるのです。
また、葬儀にかかる費用を見ても、葬儀の規模が小さいですから一般的な葬儀よりも安めに抑えることもですます。どのような葬儀を行うかによって異なりますが、だいたい50万円から60万円くらいが相場になっているようです。但し、お香典の数が少ないので、葬儀費用はそのほとんどを遺族が支払うことになります。
また葬儀の流れですが、こちらは一般的な葬儀を行う場合と同じように進められていきます。
注意したいことについて
しかしながら、家族葬を行う場合注意しなければならないこともあります。家族の間で、予めきちんと誰に訃報をお知らせするか確認しておく必要もあります。ここを曖昧にしてしまうと、混乱してしまい後で面倒なことになる場合もあるからです。
香典や供花などについてどうするのか、これについても考えておきましょう。そして、家族葬を行うことについて周囲の方や親戚などに理解を得ることも必要です。お知らせ文書には、家族葬であること、その為参列はお断りしたいこと、香典や供花などを辞退したいということも書いておくようにしましょう。
また、葬儀が終わった後に故人の知り合いなどが自宅に御線香を上げに来ることもあり、その対応に苦労する場合も考えられます。こういったことも考えながら、どのような葬儀にするのかを検討してみてください。