思い出でのセーター

秋に80代の夫を亡くしました。私は持病を患っており杖ついて歩くのもやっとでしたが、
夫と私の間には子供がいなかったので夫のためにも私がしっかりして天国へきちんと送ってあげたい
という強い思いがありました。
 
 
そんな思いが伝わったのか「今日明日の日程で家族葬で執り行いたい」という要望も
快く引き受けてくだいさました。
葬儀は決めなければならないことや確認事項が多くとても大変で混乱していたのですが、
エンディングプランナーの方の献身的なお手伝い、そして親族のサポートのおかげで
少し慌ただしくなりましたが葬儀の準備を着実に進めることができました。
 
 
人生で一度のお葬式。
夫のためにも、祭壇はたくさんのきれいなお花で立派に飾ってあげたいと思いました。
そして天国へいっても寂しくないように、いつも着ていたお気に入りのセーターとスラックス、
着物も一緒に棺へいれ、夫に最後のお別れをしました。
 
 
葬儀までせわしなく執り行われ悲しみに浸る間もないぐらいでしたが、
きれいなお花で飾られた祭壇を改めてみると、
今まで夫と過ごした日々が鮮明によみがえりました。
夫と二人一緒に歩んだ人生は、私の宝物です。
 
 
葬儀中は今までの疲れが出て車いすでの移動となってしまいましたが、無事葬儀を終え、
きちんと夫を送り出せたのでとても安心しました。
通夜葬儀が終わった今は、老人ホームの方々のサポートを受けて元気に過ごしています。
 
 
葬儀を終えるまで一生懸命に支えてくださったエンディングプランナーの方々、
そして最後まで私を助けてくれた親族に感謝の気持ちでいっぱいです。